1. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 昔「バックアップ」という深夜番組で、おすぎがオススメ映画として挙げていたのを思い出します。その時、この人も評論家としてちゃんと映画を観てるんだな~と感心しました。 映画を観始めてから20年以上経ちますが、未だに自分の中で燦然と輝く傑作中の大傑作。 全体を覆う退廃的な雰囲気、それを濃厚なモノに押し上げるトレヴァー・ジョーンズの音楽、そして何よりもミッキー・ロークの脱力した名演。 ボサボサ頭、無精髭、たるんだ体型、だらしない服装と決してスマートさはないけれど、あそこまで色気を発散できるミッキー・ロークに脱帽! 探していた人物が実は自分自身だったというオチは今でこそ斬新さはないが、改めて観返しても戦慄を覚える程独特の雰囲気を持った映画です。 最後、エレベーターに乗って墜ちて行くシーンは、まさしくハリーの絶望を象徴しているようで、ズッシリと心に響きます。 [DVD(字幕)] 10点(2006-12-27 09:30:47)(良:2票) |