1. エルダー兄弟
《ネタバレ》 中盤くらいまで、何をやっていても妙にのんびりした雰囲気が漂っていて。画面上では、4人を同一フレームに入れたショットが妙に多いのですが、つまり、せっかく4人いるのに、それがひとかたまりになっていて、個性が殺されてしまっているのです。罠にかけられて捕らえられるあたりは、一つの盛り上がりどころなのでしょうが、あまり反撃らしい反撃もしないので、さらに陰気な雰囲気が立ちこめてくる。橋での銃撃戦くらいからやっと面白くなってきますが、その後の個々の処理も割と雑でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-11-21 02:02:00) |
2. 永遠の人
年数からみても相当な大河構成のはずなのに、時間的にも空間的にも拡がりを全然感じさせない。画面はただ筋を追っているだけで、しかもやたらちゃっちゃか進んでしまうのです。高峰秀子や仲代達矢にこれほど演技をさせていない作品も、珍しいのではないでしょうか(2人の息も、あまり合っているようには思えない)。輪をかけて問題なのが、まったく内容にそぐわないフラメンコ音楽。むしろ耳障りなくらい。 [DVD(邦画)] 4点(2016-07-04 01:06:51) |
3. エル・シド
《ネタバレ》 お金と手間暇がとてもとてもかかっているのはよく分かるのですが、制作者がそこしか考えていないため、ドラマもなければ物語もないのです。ラストの「出陣」はさすがに強烈でしたけど、それならばそこまで突き抜けた描写をそれまでにも見たかったところでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-06-08 01:32:50) |
4. エル・ドラド(1966)
導入部はウエスタンの王道っぽくて興味を引くのですが、途中からどんどん緩くなって、だれてくるんですよね。勝負の前提になる緊迫感がないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-22 01:38:44) |
5. 獲物の分け前
せっかくの設定なのに、背徳感とか逡巡感がなくて、あっけらかんとしすぎなのがマイナス。なので、ラストも唐突に感じてしまう。それと、この頃のジェーン・フォンダって、これほど気前がよかったのですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-28 03:54:37) |
6. SOS北極.../赤いテント
《ネタバレ》 もっとトリッキーな展開を予想していたのですが、意外にも遭難・救出・その後の行動を正面から描いた正統派作品だったのですね。しかし、亡霊がそれぞれ部屋にやってくるという斬新な設定があるのであれば、もっといろいろとひねってほしいところでした。これでもかというくらいお腹いっぱいに映し出される北極の風景は強力でした。 [DVD(字幕)] 5点(2011-04-05 01:43:25) |
7. 江分利満氏の優雅な生活
原作は読んでませんが、これってすごく映像化しにくい話なんじゃないのかなあ・・・半分以上、説明はナレーションがやっていて、映像は添え物みたいな感じだし。最後の方も、意味がよく分かりませんでした。 [DVD(邦画)] 3点(2005-04-02 23:56:51) |