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ちゃかさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 601
性別 女性
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1.  楢山節考(1983) 《ネタバレ》 
子どもの頃児童文庫で読んだ日本の昔話「姥捨て山」。細かい内容までは覚えていないが、祖母をおぶって山に捨てに行く父親を想像するだけで空恐ろしく、怒りと悲しみを感じたものだが、それどころじゃなかった。 この村は生きていることも困難なほど貧しく、古くから守られてきた口減らしに基づくいくつかのローカルルールがある。それを守って、生きる事を許されている者のみが逞しく生きる。食料は少なく娯楽も無いが、食欲と性欲だけは持て余すほどある。子は出来るが人が増えすぎるのは困る。 ルールは理不尽なものばかりだが、村人たちは生まれた時からそれを当然の事と受け入れていて、老いて山に捨てられることも「山の神様に迎えられる」と考える(捨てに行く長男は辛いのだが)。 過酷な生活を送る中でも、年の功で物知りなおっ母は家族思いで、少し短気な長男も母親思いで、隣村から来た後妻は気立てが良くおっ母とも仲良し、それだけが救い。ルールを守り無言でおっ母を捨てに行く道中は厳しくそして悲しいのだが、BGMによって何か異世界に迷い込むようなシーンとなり印象的だった。 時々挟まれる野生動物たちの映像、カマキリがカエルを喰い、蛇がネズミを丸呑みし、交尾する。 ここの人間たちは野生動物たちと同じく、生きるために必死だった。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-03-13 11:49:42)
2.  名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN 《ネタバレ》 
ただの音楽オタクだった名もなき金もなき若者が、「音楽で食えるようになりたい」という当初の目標も早めにクリアし、あっという間にフォーク界のプリンスになる。 彼がやりたい音楽は別にフォークに限らず、カントリー、ブルース、ロカビリー、ロック、彼の心を揺さぶるものであればそれは何だってよかった。頭の中に湧き上がる言葉とメロディーは、ジャンルの枠に収まらない。彼を縛り付けることも、溢れる音楽を堰き止めることも誰にも出来ない。作中でも押し寄せる音楽の嵐には圧倒されるばかりだった。 フォークのカリスマというレッテルを張られ、音楽もプライベートも自由を奪われ、馬でもないのに他人の荷物を背負わされ、がんじがらめになるのだが、そこに悲壮感はあまりない。 風に吹かれて転がる石のように、変わる時代を俯瞰で見渡す。それが普遍的なものを生み出す。   ティモシーシャラメがボブディランを演じたその努力というか意気込みを、感じさせないくらい自然にボビーになっていて、そのオーラまでもちゃんとコピーされていた。すごい俳優です。
[映画館(字幕)] 9点(2025-03-05 13:51:37)(良:1票)
3.  ナイト・オン・ザ・プラネット
地球上のある一瞬を切り取り、5本のエピソードをオムニバスで見せる。 共通点はタクシー。ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキという5都市で、それぞれのタクシードライバーが客を乗せては降ろす。同時に起こっている設定だが時差があるから、夜10時のロスから始まり夜が深けていき、朝5時のヘルシンキは空が白んでくる。ドライバーも客も、それぞれの真夜中と夜明けを迎える。何だか地球の自転を感じたりする。地球って、時計の短針が2周してる間に1回転するんだなーなんて。 タクシー運転手は自分独りの職場を転がして、夜の街をその箱の中に切り取り、見ず知らずの人間を取り込んで交わり、二度と会わない者として吐き出す。考えてみるとかなり不思議な空間だ。 5本のエピソードはそれぞれ見ても見なくてもどうでもいいような話なんだけど、どれも可愛らしく愛おしい。知らない者同士だから価値観の違いがあるのは当たり前。それでも二度と会わない数分間の関係だから別にいい。へーって言って流せる感じ。ドリフの大爆笑のコントみたい。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-02-16 15:32:32)
4.  凪待ち 《ネタバレ》 
男泣きの人生だ。自業自得だとかツッコミどころとか、まあいろいろおありかもしれませんが、一人の男が転落して再生するという転結を描きたかっただけの物語なのだから、その過程なんてどうでもいい。この男がどうやって彼女と知り合ってどうしてギャンブル依存になってとかはどうでもよくて、とにかくドSに苦しめて落ちるとこまで落として、(仮にもアイドル慎吾ちゃんを)心も見た目もボロボロにしといて、それでも一筋の希望だけを頼りに生きていくしかないって話だから。不謹慎かもしれないが震災に例えて、それには理由なんて無くとにかく理不尽で不公平なもので、でもとにかく乗り越えるしかないってことなんだろう。何をやっても悪い方へ悪い方へ進み、それが嫌で自分で自分を痛めつけ、結果絞り出すように泣くしかない。観ていて辛くなる。一番ドSを感じたのは11レースの3-6のシーン。当たる?はずす?どちらにしても正解じゃないぞと思って観てたら、最高に最悪な結果。はい、百戦錬磨の鑑賞者ならこの結果はセオリーなんでしょうが、私はまだまだ未熟でして、普通に「そりゃないわ~(泣)」とどっぷり感情移入。もうあとはタイトルどおり、凪を待つしかない。海の底には震災で流されたピアノや自転車が沈んでいる。あぁ、やっぱそういう見方で間違いない作品なんだ、と思えるラスト。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-09-08 12:44:36)
5.  NINE(2009)
アカデミー常連組を集めた豪華キャストでド派手なミュージカル、堪能しました。女優達のパフォーマンスはそれぞれのキャラが皆立っていて、どちらも皆さん素晴らしかった。ペネロペはもちろん際立っていたが、ファーギーのパートは、少年グイドのセピア色の記憶とリンクさせていて妖しさを増し、魅力的。しかし、魅惑の女子たちに囲まれ悩める中年男を演じるダニエルデイルイスは流石。くたびれているようにも見え、しかしモテ男としてのシブさ色気も兼ね備え、上半身露出シーンではその鍛え上げられた身体!やはりオスカー×3俳優、完璧主義者だ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-20 15:45:26)
6.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 
かなり変な奴だが、そこそこ行動力があって、なかなか好感を持てる男だった。今でもアイダホの田舎で、ゆるーく毎日を過ごしていそう。
[地上波(字幕)] 7点(2013-10-15 13:22:28)
7.  渚にて 《ネタバレ》 
第三次世界大戦後、放射能に汚染された地球というパラレル世界を描いたSF。この時代の人はこのような作品をモノクロ映像で見せられて満足できたのだろうか。潜水艦のシーンなどは是非カラーで見たいものだ。発想はSFだが、むしろ寿命を告げられた人間がとる行動をそれぞれ描いていて、なかなか考えさせられた。現実を受け入れない者、過去の夢を果たそうとする者、死の苦しみから少しでも逃れようとする者、故郷に帰る者、大好きなワインの心配をする者などもいて、千差万別。最近の地球滅亡モノの走り的作品。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-16 20:09:18)
8.  ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 《ネタバレ》 
期待以上に良かった。第1章は珍獣大戦争という感じで普通に面白かったが、この第2章は四兄妹が成長したこともあり、物語に深みが出たと思う。前作で大人になるまでナルニア国で過ごし経験をふんでいるという時間の経過どおり、以前はなんとも頼りなかったピーターはじめ四兄妹がちゃんと頼もしく成長していた。そういう演技が出来ていた。その姿には感涙に当たる凄みすら感じた。作戦がすんなり成功しなかったり、裏切りがあったり、前作のようなご都合主義ばかりでないところも良かった。白い魔女のシーンが中途半端だった事と、主役かと思われたカスピアン王子が完全に脇だった事がちょっと肩透かしに感じたが、4人を前面に出した事が逆に功を奏した。次回作に長男長女が出ないのは残念だか、若い二人の成長がまた楽しみだ。
[映画館(字幕)] 8点(2008-05-27 16:41:39)
9.  ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 《ネタバレ》 
皆さん期待はずれとおっしゃってますが、私は期待どおり楽しめましたょ。確かに子供向けおとぎ話ではあったけど、おもしろ動物達の戦闘シーンはなかなか迫力あったし、ストーリーも解りやすくてすんなりナルニアの世界に入っていけました。都合が良い展開、あれも結構好きなんです。だって単純にうれしいし~。そんなんじゃダメ? 
[映画館(字幕)] 8点(2006-04-13 08:50:44)
10.  ナッシング・トゥ・ルーズ
おもしろかった!!ティム・ロビンスがコメディ?とあまり期待しないで見たんだけど。ティム自身がギャグを飛ばしたり、おもしろい顔するわけじゃないけど、キレっぷりや意外性や真面目なとこがおもしろい。ばかデカい身長も、うどの大木に見えたり、男らしく見えたり、本当に魅力的な俳優だ。対するマーティン・ローレンス、こちらは役柄が魅力的だな。なかなかお薦めな作品だと思う。
8点(2004-02-18 17:40:20)
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