1. ナイト・オン・ザ・プラネット
登場人物は皆やさしい。終わってはじめに出てきた言葉がこれだ。初めのロサンゼルスでの話で、若いタクシードライバーの女、そして役者の仲介をしている女性が出てくる。初めは若い女の荒い振る舞いや暴言に辟易していたのに、会話を進めていくうちに女性の目は暖かい視線へと変わり、そして受け入れる。若い女の全てを受け入れてるわけではない、しかしその存在を認めたのだ。観ている僕らと、ジャームッシュの、視線は交わり繫がり、存在する人間を受容する。その他笑いもあり、涙もありで、あきさせない力強さは映画への興味を釘付けにする。ああ、ええわ、ジャームッシュ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-20 19:11:45) |