1. 20世紀少年
原作は未読。三部作の一作目だそうで、そのうえ2時間半近くの長さ。無駄に長い。そのくせ、多すぎる登場人物の小学校時代から40歳近くまでの歳月の重みはすっ飛ばし、いきなり巨大組織とレジスタンスの戦いになってしまう。何なんだ何なんだ?と付いて行くのが大変。「第二作目、三作目もご覧いただいて、原作もしっかりお読み下さいね。」というスタンスなのか。そんな映画あっていいのか。せめて「友達コンサート」が仙台貨物だったらもう少し点数いがったよ。 [映画館(邦画)] 3点(2008-09-15 17:27:31) |
2. 20世紀ノスタルジア
妙な作品だったナー。ヘタクソなんだけど、持っている熱は見過ごせないというか。タレントとして最盛期だった広末涼子を真ん中に据えて、日常映像の羅列が意味もなく続いて退屈。でもわずかでも光っているところはある。高層マンションのてっぺんよりもっと先、21世紀になった今から見おろすと、ちゃんとノスタルジーが感じられる映像だった。でも、まあ、自主映画の香りプンプンですね。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-05-26 01:39:44) |
3. ニワトリはハダシだ
《ネタバレ》 柔らかい画と雰囲気で綴るオシャレ邦画が最近増えているけれど、こういうガツンと力のこもった邦画が私は好きだ。登場人物たちはアザだらけ水浸しで拳をふるわせ、力一杯走り回っている。そしてその頭上に広がる舞鶴の空の美しいこと!太平洋戦争の残した爪痕、高級官僚の汚職にアイガモちゃんまで一緒にてんこ盛りにしたスピード感あるストーリーはとても面白く、明るいお天道様が光るラストまで、気の抜けないシーンだらけの、しかしすごく楽しい2時間弱。雨の降った後の土みたいに、気持ちのいい匂いのする映画だった。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-04 00:37:25)(良:1票) |
4. ニューオーリンズ・トライアル
《ネタバレ》 なんと見せ方の上手い映画なんでしょう!内容はまさに胸がすく勧善懲悪モノ、ピシリと無駄無くテンポ良し。登場人物も多いけれど、原告、被告、陪審員とナゾの男女の4タイプでくくればそれほど厄介でもない。J・キューザックが最初からかなりの切れ者で素人の仕業としてはうまく行き過ぎだし、コンサルタントの派手な犯罪行為が何故バレずに続けられたのかハテナですが、色々がもうしゃくにさわるくらい上手くできている。オジサン俳優たちもそれぞれ見せ場充分で、ボヤッと生きている私にとっては、どこかに愛嬌のある突っ込みどころはないもんかと考えちゃうくらいスキッと上手くできたサスペンスだった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-03 03:26:54)(良:1票) |
5. 人間の証明
重厚なタイトルに比べ、平凡なサスペンスに終わっていた。でも「母さん…」のあの詩はよかったな。色々なものを捨て置き生きてきた犯人の人生は、まだまだ青二才の私には計り知れないものがある。高層ホテルを象徴とした高度成長期、そしてまだ戦争がそれほど遠い過去ではなかった頃の悲劇。 [ビデオ(邦画)] 5点(2004-04-14 21:04:10) |