1. 女房の殺し方教えます
《ネタバレ》 見ちゃったなぁ~。ジャック・レモン主演につられて・・・。まず脚本がひどい。特に後半のあたり。もっともっと練り直してほしかった。とくに法廷のシーンは、一体何が言いたいのかわからない。ラストカットもムリヤリになっちゃってるし。かのニール・サイモンや御大ビリー・ワイルダーならば、きっと、ってーゆーか絶対にこんな脚本は書かないでしょう。それにもっとジャック・レモンの良い味を出してくれるはず。久々に映画を見て、がっくりした。 4点(2005-01-25 22:51:03) |
2. ニュールンベルグ裁判
《ネタバレ》 東京裁判の前哨ともなったニュールンベルグ裁判を、ダン判事の視点で回想する3時間。長めの上映時間にもかかわらず、戦前、戦時中、戦後のドイツの苦悩を描いた傑作であろう。しかし私は見終わった後、少なからず当時のドイツ国民に対して同情心を抱いてしまった(かといって、決して私はナチス指示派ではないが)。第二次大戦前のドイツでは失業者が激増してるなか、屈折した理論ではあるが(ゲルマン優先、ユダヤ排斥)労働者の救済に活路を見出したのがA・ヒトラーだった。表では労働者の救済、裏ではゲシュタポを利用して恐怖政治をおこなう2つの顔を持つ独裁者。劇中、内情をダン判事の伝えれないドイツ民が出て来る。これはきっと、労働者救済は仮の姿であることがわかり、「第三帝国の設立を目論んでいた」真実のヒトラーを知った絶望感と、自責の念が集約されているように見える。しかし私はその否定が肯定を生み「虐殺の事実は知っていました」と思えて仕方なかった。良心との呵責に悩まされながら、ドイツ国民はヒトラー政権下にいたのだろうと思う。ただひとつこの映画で残念なのは、この裁判が国際法では未確立なものであるという論議が、後半僅かにしか語られなかったことである。戦勝国が起訴した裁判映画を、戦勝国が再現したということで、後々法学界で議論され非難される点が希薄だったのが残念であった。 9点(2004-06-28 15:43:50) |
3. Knick Knack ニック・ナック
おぉぉ!このレビューがあったとは!!これは「ファインディング・ニモ」の同時上映で、雪だるまクンが可愛いですね。ピクサーの高い表現力を使い、とぼけた小ネタの数々は既にこの時点で確立されていたのですね。素晴らしいクオリティです。いやぁ~、楽しくて何回でも見たくなります。 10点(2004-06-24 01:04:32) |
4. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 劇場版見れば良かった。覚悟して見たけど、やっぱり長い。中年期のトトのシーンが。でもそれさえなければ、とても良い映画だと思います。アルフレードおじさんは、父のいないトトにとって、父以上に深い愛情で厳しく優しく見守ってくれてた。遥か昔の約束をきちんと意味あるものにしたラストシーンは、涙がこぼれそうでした。トトのあの表情が良かった。キスシーンの数々を見るその顔は、まさに映画好きの幼少期のトトの目の輝きそのものだった。うん、これは見て良かった。 9点(2004-06-19 21:52:26) |
5. 21グラム
「メメント」の構成でいっぱいいっぱいだった僕にとって、時間が交錯しまくるこの展開はどうも好きになれない。主演3人の演技が良かっただけに、それが残念でならない。ナオミ・ワッツの乳房が長々とアップだったけど、僕は別にポルノ映画を見に劇場に言った訳じゃないのだ。 4点(2004-06-09 14:36:21)(笑:1票) |
6. 28日後...
《ネタバレ》 フランク役のブレンダン・フリーソン、最近好きな役者です。強さと弱さと優しさがとても良かったです。ただ映画自体、フランクがいなくなったあたりから、急に失速したなぁ・・。何故ウィルスが作られて、何故その研究施設に犯人が侵入して、ってあたりが最後までわからず仕舞い。前半の静寂。孤独感。ジムの立場で「一体、何が・・?」とかなり映画に引き込まれていたのに・・。それでも全編、何かが起きる度に「どこかにゾンビが潜んでるのでは・・」って結構ビビって見てた。 6点(2004-06-07 19:19:50) |