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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  ニューヨーク1997
ジョン・カーペンターの才能のひとつとして、大きなバックグラウンドを持った小さな物語を描くことが抜群に巧いという点が挙げられます。『遊星からの物体X』も『パラダイム』も『ゼイリブ』もそう、彼がインディーズ出身でありながら息の長いキャリアを形成できたのは、物語にハッタリを利かせる能力がズバ抜けて高く、予算の少なさを演出力で補うことで大作に負けないボリュームを持つ娯楽作を撮ることができたためだと思います(逆に、潤沢な資金を与えられると迷走してしまうのが御大の悲しいところ)。本作についてもその才能は活かされており、荒唐無稽な設定を観客に受け入れさせることに見事成功しています。また、スネーク・プリスケンのかっこよさも悶絶級であり、舞台・ヒーローともによく作りこまれた理想的なB級映画として仕上がっています。さらには、ホラー映画界に長くいた経験からかショック演出もお手のもので、物陰から何が飛び出してくるか分からないという緊張感が前半パートを大いに盛り上げています。。。 ただし、本作についてはカーペンターの悪いところもドバっと出ています。タイムリミットサスペンスとしても、ミッションもののアクションとしても洗練されておらず、畳み掛けるべき後半パートが妙にチンタラしているのです。犯罪者の巣窟と化したNYの恐ろしさも、伝説的アウトロー・スネーク・プリスケンの魅力も、ネタふりこそ上々だったが肝心の本編にはうまく活かせておらず、結局は雰囲気ものの域を出ていないという点が残念でした。監督自身による安っぽいテーマ曲も活劇の勢いを削ぐという方向で機能しており、せめて音楽だけでも他人に任せて欲しいと思いました。。。 なお、本作の続編でありリメイクである『エスケープ・フロム・LA』は、個人的にはとっても大事にしたい傑作として仕上がっています。カーペンターが自身の弱点を認識したのか、アクションの勢いやスリルを追い求めるという方向性を完全に切り捨て、キャラものに特化したことで、スネークのかっこよさだけで100分を楽しめてしまう映画として仕上がっているのです。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-28 01:50:42)
2.  2010年 《ネタバレ》 
これはすごいです。誰がやっても文句の付く企画を本当に引き受けてしまったという、ピーター・ハイアムズの根性が。絶対に危ない企画とあってはスタッフも及び腰で、結果ハイアムズは製作・撮影・脚本・監督のなんと4役もやってしまっています。なぜここまで入れ込んだのでしょうか?「2001年宇宙の旅」のレビューでキューブリックは根性の据わったクリエイターだと評価しましたが、こっちはこっちですごい根性だと思います。まず間違いなく飛んでくるであろう評論家からの批判や、偉大なるキューブリック先輩の怒る顔が怖くなかったんでしょうか。作品のアプローチにしても、前作のやり方を完全に無視してやりたい放題。この方針変更はエイリアン1→2をも超えています。徹底して言葉を使わず映像で見せることにこだわり抜いた前作から一転、本作はしゃべるしゃべる。異様なまでに説明的なセリフの上にさらにナレーションまで加わり、すべてのことをご丁寧に説明してくれます。しまいにはモノリスもメッセージをくれます。しかもその内容が「人類はケンカせずに仲良くしなさいよ。土星に弟も出来たんだし」。さすがにこれには腰が砕けそうになりました。モノリスは人智を超えた存在じゃないといけないだろと。米ソのケンカにコメントしてどうすんだと。さらに驚いたのがボーマンの扱いで、前作のテーマは人類の進化であり、彼が人類のあらたな段階へ到達したことで映画は終わりました。しかし今回登場するボーマンは完全に幽霊扱い。進化した人類ではなく、デミ・ムーアにお節介を焼きたがるパトリック・スウェイジみたいになってます。スターチャイルドは一瞬しか登場せず、基本的には進化前の格好でうろうろします。地球に残した奥さんやお母さんにも会いに行ってしまいます。宇宙の誕生から現在に至る歴史をモノリスに教わり、既存の人類を超越した存在へと生まれ変わった前作の後半は一体何だったんでしょうか?HAL9000ともあっさり和解し、レオノフ号のクルーの安全を確認すると「じゃ、俺は天国に帰るわ」と言わんばかりの爽やかさで退場。他にも、前作が大事にしていた科学考証を台無しにしてしまったり(宇宙空間で音が…)、滅多にないほど無神経な映画でした。最初と最後に流れる「ツァラトゥストラはかく語りき」すら前作への冒涜に感じさせてしまうのですから。
[DVD(字幕)] 1点(2009-09-28 00:47:17)(良:1票)
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