タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
口コミ数 1701
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  ニトラム/NITRAM ネタバレ 
非情に重い、あまりに重い物語。実話ベースの創作としては相当実話に沿っているようですね。再現映像的なモキュメンタリ―の一種とも受け取れます。  実際の事件について書かれたものを読んでみると主人公は軽度の知的障害ということですが、本作に描かれている限りでは軽度の知的障害を伴う発達障害、更には精神的な問題も持ち併せていると言いましょうか、穏やかで優しい面と粗暴で暴力的な面という二面性が周囲が理解し得ないタイミングで見え隠れしています。計画的に武器弾薬を揃え、身辺整理をして母と言葉を交わし、誰よりもなついてくれていた犬たちを解き放ち、凶行に向けて踏み出して行く主人公。そこには明確な意思が感じられます。最終的なスイッチとなったのは英国で起きた類似事案のTV報道のようにも思えます。ある意味衝動的だったのかも知れません。  花火の一件が示すように幼少期からある程度明らかであった彼の特性。家族と専門機関がしっかりとそれを理解して受け止め、着実に連携して見守っていれば、もしかしたら防げたのかも知れません。しかし、実際には厳し過ぎる母親、優し過ぎる父親、クラスメイト等の揶揄中傷(おそらくはイジメも)等々による影響がジワジワと積み重なり、公的機関の継続的な関与は病院のみ(描かれていないだけ?)であった上に、ヘレンのような一見優しく包容力があるようでいてある意味身勝手な支援や心を閉ざしてしまった父親の自死は、彼を決定的に追い込んだのでしょう。そこで何かが音を立てて崩れてしまった。  銃規制という対症療法的予防措置には、確かに一定の効果が期待出来るのかも知れません。しかしながら、決定的な効果が期待出来るとは言い難いことは諸外国の例が示す通り。本作における事案ではたまたま銃器が手段として使用されたのであって、同種の事件を防ぐ根本的な予防策は、この主人公のような人物への決して画一的にならない長期的な支援以外には考えられないように思えます。  いずれにしても、確かな演技と過激になり過ぎない演出、そして同じく抑え気味に物語を紡いだ脚本。見事でした。  あとひとつ、「ニトラム」という蔑称的ニックネームは幾度か登場しましたが、「マーティン」という本名は登場しなかったような?特に両親が名前で呼ぶシーンが記憶に残らなかったのですが、それもまた主人公の歪んだ成育歴を暗喩するものだったのかも知れませんね。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-05-01 18:11:39)(良:1票)
2.  NIMIC/ニミック ネタバレ 
当たり前の日常。家族で一番早く起き、朝食用の茹で卵を作る。オーケストラのリハーサルに行き満足した演奏が出来ないまま帰路に着く。妻との間に、そして子どもたちとの間に何があるのか?冷めてもいなければ温かさもない日常。チェロの演奏もまた然り。日々リハーサルを積んでもそこには新たな喜びもなければ達成感もない。  そして、特に必要性もないまま唐突に発した「今何時?」という一言。聞かれた女はその時点で彼と同期する。或いは入れ替わり始める。そして、彼と同様に彼女もまた誰かに時間を聞く。その上で彼女は彼を追う。否、追っているようでいて追ってはいない。それは彼女は彼だから。自宅の鍵も所持している。夫として父親として家族に受け入れられる。更にはオーケストラにも受け入れられる。そのことは即ち彼が存在を失ったということなのか。しかし、彼は誰なのか判らないまでも少なくともそこに存在する。そして、もしかしたら彼女がそうだったように、彼もまた失った存在を取り戻すべくNIMICを求めるのでしょう。誰かに時間を訪ねるカットこそありませんが。もしかしたら連鎖を断ち切る?そんなことはなさそう。  タイトルの「NIMIC」はルーマニア語で「何もないこと」らしい。何もない彼女は全て揃っている(機能しているか否かは兎も角として)彼になり、彼はいったん「NIMIC」となって行く先を求める。存在は本質的には限りなく不安定かつ流動的であって、見極める間もなく移ろいでしまうものなのだ、といったメッセージなのでしょうか?  日々の生活の足元を揺るがされるような不気味さが漂う、単調ながら不安と期待が綯い交ぜになった短編作品でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-04-11 00:09:53)
3.  ニュー・シネマ・パラダイス ネタバレ 
とある事情でBS放送のインターナショナル版を録画していたものを再見。レビューしていなかったので遅ればせながら書かせていただきます。  感動の名作としてあまりにも有名な本作。イタリア映画らしいコミカルな演出(下ネタ含む)が苦手な方には、決して感動の名作とは映らないかも知れません。かく言う私も、本作を観て無条件に涙を堪えられないほどの感動を得たことはないような気がします。  ただ、それでも涙ぐまずにはいられない本作。それは何よりも、モリコーネという偉大な作曲家の織り成す音楽がもたらす感動であると信じて疑わない私です。  勿論、映像あってこそ、脚本あってこそ、名演あってこそ生きる映画音楽であることは間違いありませんが、本作に限っては全編に自然に染み渡るモリコーネの作品あってこその感動作なのだと思っています。  その上で、コミカルな演出を楽しむも良し、切ない友情や恋愛に感情移入するも良し、登場する古の名作・名優を楽しむも良し、映画鑑賞に伴う様々な楽しさを満喫することが出来るのかなと思って止みません。  不世出の名作として、名作と呼ばれるべき作品のひとつの在り方を魅せてくれた貴重な一本に満点献上します。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2024-04-22 20:46:54)(良:1票)
4.  ニューオーダー ネタバレ 
メキシコ人の監督が自国の現状と未来将来を憂いて作り出した作品とのことですが、近未来SF的と言うよりも寧ろモキュメンタリ―的な出来栄えといった印象を受けました。世界中のどこかで今まさに起きている凄惨な出来事を淡々と描いているように。  軍事クーデターであれ、侵略戦争であれ、民族紛争であれ、宗教上の対立であれ、平和な我が国で平和な日々を過ごしていれば全く現実味のない話に受け取れてしまうかも知れません。と言うより、こんなことが現実にあってはいけない、仮令現実であっても見たくない、目を背けたい、そんな物語なのかも知れません。兎に角後味が悪い。それは心のどこかで現実味をひしひしと感じている証拠かもしれません。  人の命はこんなにも軽いのだろうか。認めたくはありませんが、時と場所によってはそうなのでしょう。ここに描かれている大富豪や政界や軍部の上層部たち。彼らの命も同じく軽い。次の瞬間には後ろから撃ち抜かれるのかも知れない。いいように利用されては殺されて行くデモ隊や下っ端兵士、そして市民のように。  ある意味、優れた作品だと思います。しかしながら、何とも嫌な作品を観てしまったというのが正直な感想です。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-04-16 12:26:34)
5.  ニュースメーカーズ ネタバレ 
まさに「そこそこ面白い」作品。 元ネタの香港版は未見ですが、警察側が事件を積極的に生中継してしまうっていうのは、ハリウッド作品にはないアイディアかも。てか荒唐無稽? でもって、警察の幹部、やたら権威主義的なのに判断力乏しくて情けない。しかも、報道官のおねーさんが、胸元もあらわにスリット激しいタイトスカートで特殊部隊に命令下したりして。そのあたりから、思わず引いてしまいました。んなわけないだろ!ってね。 とは言え、派手な銃撃シーンや爆破シーンがあったり、犯人の人間性を強調して観客の感情移入を誘ったり、やたら大作りということもないあたりが好印象ではあります。 まぁ、それにしてもこれは非現実的だなぁ… ロシアだと、これってアリなのかな?
[DVD(字幕)] 5点(2010-08-29 02:51:18)
6.  2012(2009) ネタバレ 
既に皆さんがレビューしきってしまった感があり、意見は出尽くしたといったところですが、遅ればせながら一言。 確かに見応えあります。この圧倒的なCGによって表現された世界の終末には、他の追随を許さないものを感じます。 ただ、多くの方が「コメディー」と評されているように、この主人公一家の行動はあまりに御都合主義。にも関わらず「ありえねェー!」の連発で全てを切り抜けてしまう。 壮大なスケールで表現されている都市の崩壊の影で、苦しみのたうち回りながら死んでいく圧倒的多数の人々の姿は、まるで棒人間のようにしか表現されない。 いくら娯楽映画だからといって、ここまで命(もちろん人間だけじゃなく他の全ての動植物も含めた)を軽んじていいのだろうか?あの方舟に合計何人乗っているのか知らないけれど、死んでいった人間は70億人ぐらいいるわけですよ。デッキから見下ろす大海原にも、数えきれない犠牲者が浮き沈みしているんじゃないのだろうか? あくまでもフィクション。あくまでも架空世界。だから割り切れ、と言われても、やはりどうにも受け入れがたい軽さが鼻につくのです。もちろん、この監督はその辺は了解済みで制作してるんでしょうけどね。  提案。主人公一家のストーリーを潔く全て切り捨て、真面目にナレーション入れて再編集。それを「2012年12月!世界に何が起きるのか?~古代マヤ人は知っていた~」てな木曜スペシャル120分拡大版で流したら高視聴率間違いなし??
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-26 16:28:08)
7.  26世紀青年 ネタバレ 
邦題が邦題だから全く期待しないで観た作品。でも、これがなかなかに面白い。 パロディなんでしょうね、これ?でも、大してそれを意識する必要もなく普通に楽しめます。 これって、設定では500年後だけど、実は現代そのものって言いたいんだろうなぁ…。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-03 17:27:09)(良:1票)
8.  28週後... ネタバレ 
前作から進化しましたね。続編はかなりの確率でコケルものだと思ってますけど、これは違いました。 来るぞ来るぞ!という恐怖が売りのホラー作品でも、グロさが売りの単なるスプラッター作品でもない、キチンとしたテーマ性を感じることが出来る作品ですね。 妻を見捨ててしまう夫。その夫は子どもたちにどのように告白するのか。見捨てられても夫を愛する妻。父の嘘を知った子どもたち。感染をワクチン開発で解決しようとする科学者。感染を力でねじ伏せようとする軍隊。非情になりきれず味方に銃口を向け、結局は味方に命を奪われる軍人… 非日常的描写の中に織り込まれた現実的描写が、あまりに哀しい作品です。あと少しだけ、ストーリーを厚く出来れば、満点でもいいんだけどなぁ…
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-20 08:33:34)
9.  人間消失 トリビュレーション・フォース ネタバレ 
一作目を観たからという義務感(?)で観たものの… ↓でM・R・サイケデリコンさんが言い尽くしてくださっているので十分なのですが、つい一言。 前作を観てなければ全く訳がわからないでしょうね。言いたいことは解らないではないのですけれど、何にしても排他的過ぎる解釈です。 一億人が失踪したということで、世の中はここまで荒廃しますか?しかも、主人公たちの生活圏は普通。何故か、マンションのロビーではソファがひっくり返ってるけど。<そのくらい直せよ! 車上荒らしで射殺?立ち入り禁止地域に近付いただけで銃の乱射?ひどすぎる! だいたいからして、なんでいきなり国連の場で一個人を世界統一の指導者に選ぶ?一億人失踪したら市場崩壊?通貨統一?世界統一?滅茶苦茶だって! 予言を信じ、荒廃しつつある人類に警鐘を鳴らしたいのであれば、もっと精神世界に踏み込んだ表現で、観る者に感情移入を促すような作りにしなければ、誰も観てくれないんじゃないかなぁ… テーマを生かしきれない、てか生かし方を間違えてる典型。崇高(かも知れない)なテーマだけに残念(かも知れない)。←はっきりしなさい!  ちなみに、第三作はいつものレンタル屋さんに見当たらず。これじゃ仕入れの見込みはないかなぁ… でも、あったらきっと観てしまいそうな私。(汗)
[DVD(字幕)] 2点(2007-10-14 08:07:06)
10.  日本沈没(2006)
前作(と言って良いのかは微妙ですが…)を見たのは中学生の頃だったかなぁ?懐かしい気分で鑑賞。でも、冒頭のレスキューシーンでこの作品、見切ってしまいました。あの危険な状況の中で、移動中のヘリからロープにぶら下がって幼女を救出しに行く女性隊員?んなこと許されるわけないでしょ!誰がそんな理不尽な命令を出すの?あの冒頭シーンを見て、この作品の全編に亘る荒唐無稽さ、ハチャメチャぶりを予見してしまった訳です。 案の定、何から何までありえない設定と展開。異様に遅い展開。まったく意味のないラブストーリー。挙句、海外有名作品を思わせるシーンの続出。アルマゲドン?インディペンデンス・デイ?ディープ・インパクト? 石坂総理と大地大臣のあまりに政治家らしくない雰囲気や、お約束どおりの他の閣僚の態度。出演陣も気合が入らなかったのでは? まぁ、石坂総理の台詞にはあと少しで感動的になりそうな気配もありましたが、まさか早々にとは… 日本のパニック・スペクタクルの限界を突きつけられた2時間超でした。
[DVD(邦画)] 3点(2007-07-26 23:46:21)
11.  21グラム
重い重い作品。ただ、「命の重さ、大切さを描いた作品」とも言い難いのではないでしょうか?DVDの特典映像で監督自身が語っているとおり、テーマはあくまでも「希望」。この救いようのないドラマの中にも、必ず一筋の希望の光が差し込んで来る。三者三様の在り方で、明日への何かを掴もうとしてもがいている姿。この素晴らしい3人の出演者たちは、そのあたりの心の葛藤を見事に演じていると思います。また、すさまじく揺れ動く心のうちを表現するには、この時間軸を歪ませた演出が不可欠だったのだと思います。ラストシーン… 決して、救いようのないものとは言えない気がします。失ったものは余りに大き過ぎるけれど。 追伸:唯一不満なのは、ショーンとナオミのシーン。そこまでしないで欲しかった…
9点(2005-03-21 16:09:26)
12.  2001年宇宙の旅
映画史上、最高傑作を争う一本。ジャンルを超越した名作です。原作の素晴らしさを余すところなく表現した作品の一本とも言えます。 思えば30年ほど前、この作品を初めて観た時には衝撃を覚えました。当時の私にとって、映画というものは単に娯楽であって、決して自らの存在を問うような対象ではなかったからです。この作品は、観ている「その時」に感銘するのではなく、見終わった「その後」に感銘し、それが増幅していくという特別な影響力を持ちます。私自身、その持つ意義について、初めて真剣に議論した作品でもあります。 SF映画としても、30数年前にこれほどまでに将来の科学技術を具現化した作品は稀でしょう。少なくとも私は他に知りません。勿論、優れた原作に拠るところも大きいのですが。唯一、「無重力状態の宇宙船の中でストロー内のドリンクが下に落ちるのはオカシイ。」という意見を昔なにかで読みましたが、そんな指摘は何の意味もないですね。
10点(2004-09-25 07:23:12)(良:2票)
13.  人間消失
原作は、米国で大ベストセラーになっているシリーズものです。シリーズ全体で数千万部の売り上げというからスゴイです。キリスト教的内容であるためか、日本では今ひとつ盛り上がってないと思いますけど。 まず、この作品を語る上で一番問題なのは、「人間消失」という邦題です。そして、DVDのジャケットには正体不明の戦闘機が編隊を成して戦うイラスト。いずれも、作品の中味に全くもってそぐわないものです。確かに、「人間の消失」が物語の始まりを担う重要な要素ではあり、これから起きる出来事(作品のテーマ)を象徴的に表わしてはいます。でも、それだけ切り取って題名にされても、この作品がオカルトやホラーものであるかのような印象を与えるだけであって、そのつもりで観た観客を怒らせるだけです。戦闘機のイラストなんかはもっと問題で、そんなのは冒頭の一場面だけのことで、それをジャケットに使われちゃ戦争アクションものと勘違いされるだけです。どうしてそんな宣伝方法を採用するんでしょ?営業担当は作品を観ないで仕事してるんでしょかね? で、肝心の内容ですけれど、原作を読んでいないし、聖書にも詳しくない私には少々辛いものがありました。人類の将来を考える壮大なテーマですし、極めて真面目に真正面から問題を取り上げています。でも、どうもピンと来ないんですよね。俳優さんたちが今ひとつマイナーな方ばかりで、役柄の描き方と相まってどうにも感情移入出来ないというのもありますが。仕上がり的にも、TVドラマ的な演出が目立ちチープな印象です。もう少し違うアプローチで制作出来なかったのでしょうか?どうにも疑問です。 あちらでは2作目も制作されたようです。原題に込められたテーマを前面に押し出し、もっと厚みのある作品を目指して欲しいものです。
3点(2004-09-08 00:15:29)
14.  ニック・オブ・タイム
最初から最後まで途切れない緊迫感がいいですね。ストーリー的には、「こんな間抜けな暗殺計画あるわけないだろっ!」ってな感じですが、そこは映画と割り切って楽しめました。ジョニも良いキャラ出してますね。大事な約束すっぽかしてダイジョブだったのかなぁ?
8点(2004-07-12 01:50:06)
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