1. 二十四の瞳(1954)
《ネタバレ》 終盤の先生の歓迎会、皆が無言になり流れる”浜辺の歌”、そしてラスト、自転車と美しい風景をバックに流れる”仰げば尊し”、無言の中に感じ取ることのできた戦争の傷跡、悲しみ、すばらしかったです。 [DVD(邦画)] 9点(2006-12-04 21:11:43) |
2. 人間の條件 第六部 曠野の彷徨
《ネタバレ》 ”人間の条件”は軍国主義的見地から見た戦争、そしてその中を懸命に生きた梶という一人の男を描いていました。一部から五部までが文句のつけようのない出来だったことを考えれば、まとめとしての第六部は少し不満です。最後の彷徨シーンは途中で急に中華街のようなシーンに切り替わったりして、なんだか無理やりまとめたような気がしてなりません。少しがっかりしましたが、全体を見れば、本当に素晴らしい作品だったと思います。願わくばこのような作品が戦争教育等に用いられんことを!”戦争”というものを知るための、最高の教材の一つだと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2006-09-28 02:48:06) |
3. 人間の條件 第五部 死の脱出
タイトルが「死の脱出」というだけあって、常に”死”がつきまとうストーリー展開、とても緊張感がありました。密林をぬけた後の丹下との再会はちょっとだけ心休まるシーンと思いきや、その後も引き続き”死”がつきまとう行軍の連続、、、鑑賞中は意識しませんでしたが、梶は自分が生き残るために今度は一般市民や他国の軍人をどんどん殺す加害者の側にまわっています。一部・二部で戦争の被害者だった人間が今度は加害者へ、この作品の最大の問いかけのような気がしてなりません。 [DVD(邦画)] 10点(2006-09-28 02:35:54)(良:1票) |
4. 人間の條件 第四部 戦雲篇
四部はなんといっても戦闘シーンがものすごかったです。特に戦車が穴(蛸壺)の真上を通り過ぎるシーン、緊迫した一瞬でした。莫大な金をかけた戦闘シーンとはなにか違うものを感じたのは宮島義勇のカメラワークの凄さ、そしてもちろん役者達の迫真の演技があったからだと思います。 [DVD(邦画)] 10点(2006-09-28 02:24:53) |
5. 人間の條件 第三部 望郷篇
一部・二部から場所を移し、今度は軍国主義の軍隊という場所が恐ろしいまでにリアルに描かれていました。上官の懲罰教育、上等兵の下級兵に対するリンチなど、おぞましい光景ばかり、、、梶は引き続き自分の考えを曲げず、上官にまで堂々と意見するわけですが、、、侵略行為の中での一部・二部に比べると、ここでの梶は一種の”希望”のように見えました。 [DVD(邦画)] 10点(2006-09-28 02:16:09) |
6. 人間の條件 第二部 激怒篇
工人達への非人道的な仕打ちの中、最後まで己の正義を曲げなかった梶、しかし、使われるだけ使われて免除されたはずの兵役へ、、、侵略戦争の中の被害者としての梶がそこにありました。ラストの”鬼”、”鬼”と蔑まれていたシーンはとても悲しかったです。 [DVD(邦画)] 10点(2006-09-26 03:02:39) |
7. 人間の條件 第一部 純愛篇
日本の戦争映画といえば、”悲劇”をテーマにしたものが多いように思っていました。小学校の時の戦争教育で”悲劇”をテーマにした戦争映画を多々見せられたり、テレビの戦争ドラマでも悲劇的な部分のみを扱った作品が多かったからそんなイメージが植えついたのだと思います。 しかし、この映画はいきなり日本の侵略部分を描いているではありませんか!なんといってもそこに惹きつけられました。特に第一部では、特殊工人が運ばれてくるシーンがすごかった!!粗暴な軍人たちの中で人道を貫こうとする主人公梶、かなり複雑な気持ちになりました。 もちろん、南京大虐殺のようなものは中国共産党の嘘八百のプロパガンダなんだろうけど、シナ大陸への進出や差別は間違いなく事実。個人的には「中国侵略は自存自衛」と言い張る保守論壇の言い分にはちょっと疑問があったりもします。 ただ、逆にこの映画を見た人が左翼的な「日本は侵略して悪いことをした」という安易な考えには走ってほしくないです。 [DVD(字幕)] 10点(2006-09-26 02:46:30)(良:1票) |
8. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
先にこちらを見てしまっているのは大失敗!通常版を見た後なら余計なシーンばかりに感じます。それでもやはりこの映画はいいのです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-25 00:37:27) |
9. ニューオーリンズ・トライアル
テンポのよさ!衝撃のラスト!文句のつけようがありませーん! [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-29 00:04:48) |
10. ニュー・シネマ・パラダイス
出会い、別れ、恋、郷愁、人生で誰もが体験するものばかりが二時間という限られた時間内につまっているのは本当に素敵です。もう何度も見ている映画なのにあふれる涙をこらえきれないのは本当に不思議!一生の宝物ですね。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-28 12:51:26) |
11. 2001年宇宙の旅
”ツァラトゥストラはかく語りき”と”美しき青きドナウ”のインパクトはすごい!これほどまでにクラシックを印象的に使った映画はないでしょう。内容の方は”意味わからーん”の一言でしょう。 でも解説を読むとまた面白いんだなぁーこれが! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-27 22:35:42) |