1. 二代目はクリスチャン
この作品、志保美悦子で無くしては成り立ちません。清純なイメージとエロティックなイメージを併せ持ち、尚且つ瞳の奥には凛とした力強さに溢れている。あの表情、あの演技には拍手です。何でシスター?とか、ただのお嬢さんが何でヤクザを壊滅できんの?等疑問は残りますが、それはさて置きましょう。次々と命を落としていくヤクザ達がシスターに救いを求め昇華していく。そして何よりかつての恩人であった敵対するヤクザの男がシスターに「刀ってのは一度血がつくと刃がボロボロになります!」といって自分の腹に刀を切りつけ身をもって教授するシーンはサイコーです。ラストでシスターが海岸を歩くシーンは、当時近所の海岸で撮影されたとあってこの作品には親近感を覚えます。 7点(2002-08-14 04:34:00) |
2. ニコラ
↓ははは、僕も気になりました。バナナ・ロワイヤル!多分、パフェみたいなもんでしょうね。主人公のニコラは夢の中だけでなく起きていても夢想してしまう少年。唯一表情を見せるのは大好きな「人魚姫」の話を語る時。よくぞ、こんな子役をひッ捕まえてきたなぁと思うくらい、微妙な表情を作り出す演技力には圧倒されました。現実では父親から病的な愛情とプレッシャーを掛けられ、学校にも馴染めない。夢の中では臓器密売だの猿の手だの、怖い話がどんどん膨らみ侵食していく。そう、彼には常に不安が付きまとってるんですよね。そして父親が何故ニコラの忘れ物を届けられなかったのかが明らかになる残酷で現実的なラスト。ここでもニコラの表情は微妙です。ビデオ屋ではホラーのコーナーに置いてありましたが、ホラーともサスペンスともいえない作品でした。 7点(2002-02-11 19:16:22) |
3. 人間の証明
「かあさん、あの麦藁帽子、どこにいったんでしょうね・・・」この作品はたくさんのことを教えてくれます。「ストウハ」という謎のメッセージを残して殺害された黒人青年、彼を調べて行くうちに母と子の絆をめぐる悲しい物語が始まって行きます。とにかくこの物語には胸が詰まる思いです。ジョー・山中の歌う「mama do you remenber...」という歌いだしのメインテーマを聞くたび涙があふれます。 9点(2002-01-07 02:24:30) |
4. ニュー・シネマ・パラダイス
この映画に出会えて本当に良かったです。多くは語りません。ラストの検閲フィルムの数々にエンニオ・モリコーネの楽曲...こんなやさしい映画を作ったトルナトーレ監督を尊敬します。ああ、また涙が... 10点(2001-12-16 21:45:26)(良:1票) |
5. ニキータ
人間として生きていくことを実感し始めたニキータに次々と過酷な指令が下されていく。泣きながら銃を構えるその表情に胸が締め付けられました。それに脇役達がもう、おいしい!ジャンユーグ・アングラードにチェッキー・カリョ、唇のジャンヌ・モロー!にジャン・レノ。アンヌ・パリローの女性として目覚めていく過程がエネルギッシュで切ない主人公像を引き出してくれました。レストランでのシーンは特に印象的で、ショックを受けながらも一人で道を切り開いていかなければならない女性の力強さを感じました。リュック・ベッソンサイコー!! 9点(2001-12-16 21:41:15) |