1. ねらわれた学園(2012)
《ネタバレ》 動画、美術、演出、演者、その他モロモロの足並みが、少しでもズレると作品の格が下がるアニメーション作品に於いて、ここまで「全ての足並みがビミョーに揃わない」アニメというのも、珍しい。 テレビシリーズの「グリムガル」では、そこそこ良質なファンタジー作品を輩出した中村亮介の監督作だけに、ちょっと惜しいし、残念。他のスタッフやキャスト(一部除く)の、個々としての技術は水準以上だったと思うんですが。とんでもなく凡作でした。 うーむ。一体何が悪かったのか。戦犯としてちょうどいい名前がクレジットされていたので、とりあえずディスっとく。「主題歌やキャストに秋元康が絡むアニメは微妙だ」と。(決してそれだけが原因とは言わんが) [DVD(邦画)] 4点(2017-07-20 03:31:37) |
2. ねらわれた学園(1981)
《ネタバレ》 大林宣彦監督の映画は、これまで「ハウス」「金田一耕助の冒険」と観て、今作の「ねらわれた学園」で三作目。こんな偏った大林作品ばかり観ている私が、本作についてどうこう言うのは、おかしいと、自分でも思う。黒澤作品を「悪いやつほどよく眠る」と「生きものの記録」しか観ていない、というような偏り、だと思う。せめて「七人の侍」クラスの作品観てから語れよ!と。 そんな私の信憑性薄めのレビューで恐縮ですが、敢えて書かせていただこうと、思う。「大林、クソか!?」と。 鑑賞後、確実にアタマが悪くなっているような、厳しい目の電波系映画でした。そんな電波系映画に、薬師丸ひろ子や、腹部にラクガキを施された峰岸徹が出演しているという無駄遣いが、なんともはや。 「永遠の未完成、これ完成なり。おじいちゃんの言葉よ」とのヒロイン父演じる山本耕一の台詞だが、「永遠の未完成~」は、宮沢賢治の残した名言だろいい加減にしろ。 [DVD(邦画)] 2点(2017-07-19 06:20:43)(良:1票) |
3. ねむれ思い子 空のしとねに
《ネタバレ》 古典SF、80年代ホラー、家族愛(母性愛)、などのテイストを、こじんまりと丁寧にまとめた個人製作3Dアニメーション。 総評としては「何かとチープ」としか言いようの無い出来だとは思うのだけれど、個人製作でよくもまぁここまで頑張ったものだ、と、感心せざるを得ない。時間的なせいかも、だが、少なくとも最後まで退屈ではなかった。 作品全編に漂う地味さが、難点ではあるが潔い。ヒロインが指名手配犯という設定とか、特に。(オペレーターの女の子のほうがヒロインより華があるデザインって、どうかとは思うが) 次回作に、期待。 [DVD(邦画)] 5点(2017-03-10 04:44:42) |
4. 寝ずの番
《ネタバレ》 邦画史上類を見ないといえる脚本の下品さとは裏腹に、万人に訪れるであろう「死」に対しての慈愛に満ちた作品。 こんな「お通夜」にしてくれるなら、死ぬのもそんなに悪くないのかも。 [DVD(邦画)] 9点(2007-01-25 13:29:37) |
5. 猫の恩返し
見終わった後、作品の「キュートさ」にホレボレ。一寸短いかも、とも、思うが。物語的にはど~ってこと無い「良質な少女漫画」だけれど、ジブリ物の「エンターテイメント性のどこかに隠れている一寸した説教臭さ」ってのが無くて、いい。で、「ジブリ=宮崎駿」って図式、見る側にも、ジブリ側にも弊害あるなあと、思ったりもします。 8点(2003-07-11 00:32:00)(良:1票) |