1. ねじ式
自分が高一の時、初恋をして大好きだった女の子がいました。大学に入って、ある日、一つの小包みが届きました。それには、つげ義春の「ねじ式」「赤い花」などが入ってました。その女の子からでした。そして同封の手紙には、”今自分は一人旅をしていて、つげの漫画に出てきそうな今にも壊れそうな民宿の一室でこの手紙を書いています・・・等々書いていました。あれから、もう十余年・・・未だに、なぜ私につげ漫画を送ってきたのか、その子は何故そんな旅をしていたのか、わからないままです。そんな遠い日の幻のような、不思議で甘酸っぱい思いを、この作品を見て思い出します。今、彼女は何をしてるんでしょうか。会いたいですね。 5点(2004-12-19 16:54:00) |