1. ねこタクシー
《ネタバレ》 地味だけど、いい映画でしたねー。 どの登場人物の気持ちも、よく伝わってきました。 セリフもよく練られていたし、俳優たちの表情もリアルで、細部まで丁寧に作られていたと思います。 心に染みます。 この映画に登場する人間たちは、善人でも悪人でもありません。ここにいるのは、ほんとうの「人間」です。 そして、そのほんとうの「人間」に中に存在する「善意」をあたたかく描いていきます。 登場人物をいい人と悪い人に分けてしまうような「嘘っぱちの物語」になっていないところが、とても良いです。 最初のシーンで、自分のことを「人を信じすぎる」と思い込んでいた主人公が、物語の最後で「逆だったんだ」と気づきます。 様々な人の善意に触れて、主人公が得た「気づき」に、ジーンとしました。 ラストシーンもすごくいいですね。教室に入ってからをダラダラと描かないところが、とっても気に入りました。 [DVD(邦画)] 8点(2016-02-21 13:13:16) |