1. ノア 約束の舟
《ネタバレ》 ノアの考えてることに追いつけなかった。まるで「神」に操られているかのようにわけわからねえことをふるまいだすので、ああ監督の悪い癖が出たなあと思った。赤ちゃんを目の当たりにするっていうだけで、あれだけの固い殺害使命感がコロッと折れてしまうものなのだろうか。人間とは、「神」の言うままに、常人では全く理解できないことすらためらいなく出来ちゃうものだ。そういう側面もひっくるめて人間なんだと思う。だからこの映画は、1周回って人間性の否定ともとれる。まあでもあそこで赤ちゃんを殺害しないほうがいいよねそりゃ。そういう人たちの末裔であるならばちょっと自分を誇っていい。 [映画館(字幕)] 7点(2014-06-29 23:10:45)(良:1票) |
2. 紀子の食卓
《ネタバレ》 おおきな特徴は、登場人物の内面(考えていること)を、自分の声でナレーション(独白)しまくっていること。無理やりな設定に放り込まれた登場人物たちに、強力なリアリティを生み出しているので、なんだか乗り物酔いのような気分になる。 また、以前観た同監督『自殺サークル』とも内容がリンクするのも興味深い。『自殺サークル』は意味が良くわからずたいして面白くなかったんだが、『紀子の食卓』を観れば、なんとなく『自殺サークル』の意味が分かったりする。特に”サークル”の意味とか、あああーうまいねえー!と思った。 吹石一恵と吉高由里子とつぐみが、歪んだ家族になっていくんだが、怒鳴りあい泣き叫ぶラストは、ソノシオンとラースフォントリアーにしか撮れないだろう。もうすこしエロければ・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2014-05-06 01:45:05)(良:1票) |
3. ノウイング
《ネタバレ》 ヒロインが美しくないので見ていてたいくつ。宇宙人の中に美女を混ぜてはいかがだろうか。『リーピング』っぽいオカルトに走ればいい。最後まるでアダムとイブみたくしすぎ。 [映画館(字幕)] 6点(2009-08-11 12:38:41) |
4. 野菊の墓(1977)<TVM>
シンプルすぎて、感情移入しやすい。 [DVD(邦画)] 8点(2007-11-30 00:15:19) |
5. ノロイ
《ネタバレ》 伏線がいくつもあって、それらが段々と収斂していくようすは面白かった。謎が謎を呼んでいき、しかもそれぞれが不気味で、好奇心が沸く。カグタバの露出が徐々に明るみにでていく流れは絶妙で、しっかりとおっかなくなっている。大学教授と民俗学者がよいですね。 ラスト、堀さんがなぜか我にかえっているが、あれはなんだ。カグタバは結局ウソ作り事だったということなのか。カグタバとは堀さんと石井潤子による一大茶番劇だったということだったのか。 僕はできれば、そうであってほしいと思う。結局カグタバの呪いといってしまった時点でしょせんそれまでのツクリモノフィクション映画で収まってしまう。だけれども堀や石井、はたまたかわいい女優さん(彼女は生き残っている!?)による、主役の作家への何か復讐だった!とか、そういうどんでん返しサスペンスをドキュメントタッチで描いた映画だったら、それはフィクション映画の中でのリアルになり、これはきっと傑作になったんじゃないかな。 ともかく、細部のもう一歩さきまで手が込められた、力作。 でもさ、アンガールズも死ぬんじゃないか? [DVD(邦画)] 10点(2006-07-20 00:56:42) |
6. ノロイエ-報道捜査最前線より-
シベ超の再来かと思われる最悪の演技と、矛盾だらけの設定。とにかくへたくそでリアリティが無い。つまりなんにも怖くないし、少しも不可思議さが表現できていない。 でも、カルト映画の素質は十分にあるので、シベ超好きなら是非お勧めしたいです。 はっきりいってくそ映画です。 [DVD(字幕)] 1点(2005-11-08 22:59:46) |
7. ノー・マンズ・ランド(2001)
あの二人が、あの時、仲良くなれたら、きっとそんな感じで戦争はなくなり世の中は平和になっていくのでしょう。でも、ヨーク考えると、あんな状況であの二人が仲良くなれるわけない。だからこの戦争はおわらないんでしょう。それくらい平和って難しいことなんですな。報道陣が一番無関心で最前線の連中に感情移入している我々にはうっとうしい存在に見えるが、かれらがテレビで世界にブロードキャストすることによって彼ら最前線の皆さんは存在が確認できる。その網にかからない人たち(この場合地雷男)に一番の悲劇があることを知らず。くだらねえ。 [DVD(字幕)] 9点(2005-08-06 20:40:49) |