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プロフィール
コメント数 122
性別 女性
年齢 42歳
自己紹介 リドリー・スコットが好きです。

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1.  のぼうの城 《ネタバレ》 
笑いあり涙ありスペクタクルありの、盛りだくさん歴史エンターテイメントという感じでお腹いっぱいです。 野村萬斎の魅力が爆発ですね。他のキャストはもう考えられない!というくらい魅力的なのぼう様でした。丹波も和泉もはまり役ですね。難を言えば甲斐姫はあまり魅力的ではなかった……姫と靱負のあのシーンもなかったしね。あとひとつ気にかかったのが、秀吉の入浴シーン。一緒に露店風呂に入ってる女性たちがみんな震えてるのに違和感感じました。きゃっきゃ遊びながらも軍略を練られる秀吉、というイメージだったのだけど、なんかあの雰囲気では吉継入りにくいんじゃないでしょうか。もうちょっと秀吉は粋な感じだと思うのだけど、甲斐姫の運命を重ねてああなっているのかな。
[映画館(邦画)] 8点(2012-11-04 22:58:09)(良:1票)
2.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
この作品のテーマはなんだろう……原題から考えれば、老人が懐かしく思い出す古き良き世界なんて無い、老人にはもう居場所はない、ということだろうか。 でも単純に治安の悪い現代アメリカを嘆いてるとは思えない。 そもそもベル保安官の父は彼よりも早く死んだ訳で、 祖父の代では保安官がネイティブ・アメリカンに玄関先で殺された。 古き良き時代、とは言ってもそれは白人がネイティブから 血みどろで手に入れた古き良き時代な訳で、 そこはそれこそ原作の「血と暴力の国」な訳で。 果たして「理不尽な暴力」ってなんなんだろう? それを体現するような無機質なキャラクターのシガー。 白人というよりはプエルトリコ系とも思える殺人鬼。 問答無用でバシバシ殺しまくり。 しかもそれは彼の『俺哲学』に基づくものであり 無意味だとか、気の毒だとか、そういうの一切無視。 だけど彼は理不尽な不運に文句は言わない。 撃たれたら黙って自分で治療する。 青信号で追突されて腕から骨が見えても嘆かない。 「運命は受け入れるもの」それが彼の哲学なんでしょう。 逆にモスは行動に一貫性のない人間らしい矛盾を抱えたキャラクター。 ギャングの金を横取り瀕死の男を無下にする、 といった冷酷な面を見せながら夜中に気が変わって 水を持っていったがために追われる立場になってしまう。 勇敢に戦いもするが、気も緩んで危機に陥る。 この映画の中で私が一番虫唾が走ったのは 「哀れな逃走者」と「無常な殺人鬼」の二人に シャツを渡して金をもらった子供達。 「事故ですか!?」 と親切そうな顔をしていながら予想外の多額の現金を得たとたん、目の色を変えて奪い合う姿! 浅ましいというよりも恐ろしい。 この子供とモス、シガーの違いはなんだろう? それは銃(あるいはボンベ)を持っていないという それだけの違いなんじゃないのだろうか? 人生には理不尽なことが起こる。 だけど、全てを何かのせいにするのではなくて、 どう捉えて選択して行動するか、 それこそがその人の価値なんじゃないのか。 これが悪いとか、正しいとか、 単純にそういうことではなくて、 自分に与えられた運命に直面したら 自分で決めて、生きるべきなんだ。 そういうことなんじゃないのかなと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-03-27 22:12:19)(良:2票)
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