1. ノン子36歳(家事手伝い)
《ネタバレ》 「残念」な映画である。 でもまぁ、夢を持ってやってきた星野源にしても、 東京で借金をこさえて、昔の女を保証人にしようとした鶴見辰吾にしても、 坂井真紀さまを抱けたのだから、良いではないか・・ 「残念」な世界に、女性の裸は海のように、我々を慰めてくれる。 シミジミ・・ まぁでも、真面目な話をすれば、熊切監督らしい地方映画です。 東京からの出戻り女性の、何とも言えない日々を描いている。 地方からの女性流出とか問題にされているが、戻ってきた女性を そう地方が容易く受け入れてくれるのではないという問題意識も描かれている気がします。 [DVD(邦画)] 7点(2024-06-15 20:54:03) |
2. ノスフェラトゥ(1978)
《ネタバレ》 映像美のなか、おなじみのドラキュラの話が展開する。 ヘルツォークらしく、川と船も忘れない。 見事なドラキュラストーリー!名作! [DVD(字幕)] 7点(2024-05-23 00:35:17) |
3. ノマドランド
《ネタバレ》 なんだろう、この悲しい幸せは? ずっとそんな風に思いながら、観ていた。 ラスト、それが明らかになる。 ノマドをしている人たちは、悲しみや喪失を覚えている人たち。 出会う人、出会う人、別れが来ても「さよなら」は言わない。「また、どこかで」と言って、別れるのだ。 実際、どこかの居留地でまた一緒になることもある。 そうこうすると、死別した人にも出会うかもしれない。 そこが、幸せの味なのだ。 旅をここまで掘り下げた映画も、アリだなと思った。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-09-10 18:48:05) |
4. 野菊の如き君なりき(1955)
《ネタバレ》 これは男にとっては、鬼のような映画。 今、一緒にいる女性が果たして正解なのか、とかそんなことを 考えずにはいられなくなる恐ろしい映画。 この感動の涙はなにか、ずっとこの映画に涙できるのか、 そんなことを考えたら、仕事一途に生きた方が気楽だわぁとか考えてしまう(笑) まぁでも木下映画は泣けるよね。 素敵な台詞があった。 恋する少年の気持ち「民さんを想うと神さまに抱かれて雲に乗ったようだ」 二人の悲恋を予言したおばあちゃんの台詞 「一番幸せだったことは、おじいさんと一緒になってよかったこと」 泣けます・・ p.s.あんな小さな子があんなストレートなラブレターを書くとは思えない(汗) [ビデオ(邦画)] 9点(2022-01-11 02:07:08) |
5. 野良犬(1949)
《ネタバレ》 イイですよね~ 新米刑事とベテラン刑事の仕事の違いで前半、観せるんですよね。 そして後半、一緒に犯人を追いつめていく。 ところが、ベテランの方が凶弾に倒れる。(亡くならないですけど・・) そして、新米刑事が自分の拳銃に最後、銃口を向けられる。 もうこんな筋書き、完璧すぎでしょ! 黒澤明は本当に凄すぎ! [DVD(邦画)] 9点(2020-05-10 23:37:40) |
6. のぼうの城
《ネタバレ》 面白かった。 「忍びの国」で気になった和田竜の原作である。 本作ともども負けはするが、ただでは負けぬ戦模様を題材にすると、とてもいい話を練り上げてくる人のようだ。 のぼうの城側の配役がいい。 のぼうには野村萬斎しか考えられない。 歴戦の勇者は佐藤浩市にふさわしい。平成の三船敏郎といった貫禄がある。 そして山口智充が実にいい。時代劇をやるために生まれてきたような風貌だ。今後の出演作が楽しみだ。 先に本城が落ちて、開城をさせられるラストが、いかにも史実らしくていい。 今後も和田竜時代劇はチェックだな。 [DVD(邦画)] 7点(2018-06-16 15:29:24) |
7. 野のなななのか
《ネタバレ》 まさしくこの時期に創らなきゃいけない作品を大林さんが創ったことは、本当に日本映画界にとって良かったことである。初恋の苦しみに耐えぬいた作家(映画監督)こそ、大きな問題にも対峙できるのだ。映画冒頭は実験的だった。しかしこの演出こそ、観てる者の魂のさまよいを誘い出す装置ではなかったか。そして反戦へと大きくテーマが移っていく。戦争は人間の最悪の状況を生み出す、最大の政治的過ちである。そこで傷を負ったもの達の、世代をまたいだ魂のリハビリを大林風に描いている。この映画音楽がまた絶妙である。素晴らしい! [DVD(邦画)] 10点(2016-11-27 00:53:41) |
8. 野火(2014)
《ネタバレ》 人肉を食べたという内容は、前からあってドキュメンタリーの「ゆきゆきて、神軍」や、アメリカでは「生きてこそ」とかある。しかしそこに人間としてあるまじき行為だという罪の意識を深く問いかけるのは、大岡昇平の「野火」が筆頭だろう。高校の時、課題図書にまでなった。先生には悪かったけど、最後まで読んでない(笑)。その映画であるが、塚本監督はどっちかというと映像作家である。だから戦闘場面は彼らしい映像で我々に投げつける。そこはいいのだが、人肉を食べるまでの葛藤や、飢えの凄まじさみたいのは、あまり描かれてなかったように思う。でもこんな戦争映画、日本になかった。やはり功績大と言えると思う。 [DVD(邦画)] 7点(2016-08-21 07:57:15) |
9. の・ようなもの
《ネタバレ》 ドタバタが疲れた・・。東京漂流民の、人恋しさに一生懸命コミュニケーションをしながら生きていってる人たちの人情話・・のようなもの。 [DVD(邦画)] 6点(2016-01-30 23:07:12)(笑:1票) |
10. 暖簾
《ネタバレ》 川島雄三にぞっこんである。飽きさせない話のテンポ、きれいな絵作り、人情の機微をきれいに織り込んだセリフの妙。そして観終わった後には、何やら人に優しくなってしまう、そんな映画である。最近、何本か続けて観たが、こんな監督が日本にいたのか!という気持ちである。もっともっと観たい。どんどんDVD化してほしい。 [DVD(邦画)] 7点(2014-03-03 08:32:33) |
11. 信子
《ネタバレ》 素敵な作品です。今のように観せるだけの学園物が多い中、このようにハートフルな話を観せられると、泣いちゃったよ、俺。清水宏の力量もあるんだろうけど、こういう本来の人間を描いた映画を、再上映でもなんでも今の時代に再放映する必要あるんじゃないか?「お約束どおり」という言葉が大嫌いだ!人間のあり方は今も昔も変わらないはず。是非!こういう静かな学校映画をもう一度!たとえば最近の「桐島、部活やめるってよ」のような映画だったら、映画部の顧問の先生の頑張りようをもっと描いて、映画青年がまっすぐ感性を伸ばすなんて言う話もあるはず!今の学園物は「告白」のように生徒をワルにしすぎ!子供を恐れる今の学園映画は、子供を寂しくしてると思う。「おっぱいバレー」みたいな佳作もあるにはあるんだけど・・今の時代こそ、この映画のような愛を持った先生に焦点をあてた映画を創って欲しい! [DVD(邦画)] 8点(2013-04-17 11:18:40) |
12. ノルウェイの森
観終わって、不快感が残った。恋愛偏差値の高い人しか恋愛するな、って言われてるような感じがして。恥かいて、自己嫌悪に陥って、ボロボロになりながら、掴むもんでしょう。え~い、腹が立つ! [DVD(邦画)] 6点(2011-06-27 21:16:28) |
13. のるかそるか
《ネタバレ》 何かノウハウや人生訓みたいのがあるわけでもなく、ただツキまくっている人の話。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-29 16:24:57) |
14. ノーカントリー
《ネタバレ》 コーエン兄弟の作品は「ファーゴ」でもそうだったけど、キャラクターが面白い。それで、自分には十分面白かった。ラストのトミーリージョーンズのセリフはちょっとよく分からなかった。ここまで話を引っ張る力があるので、社会派映画を狙って(?)のセリフは無くても良かったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-21 17:13:32) |
15. ノスタルジア
《ネタバレ》 ストーリーは大まかにしか分からなかったですが、映像の美しさで最後まで観ました。家に閉じこってたオヤジが自殺するとき、飼ってたワンちゃんがそれに気づいて、吠えた場面で、この監督、普通の分かりやすい映画も撮れるんじゃないか、と思いました。最後、詩人とワンちゃんが佇んでた広場の場面で、カメラが遠ざかっていくと、実は建物の中、ってとこがポイントなんだろうな、と思いましたが、ロシアの歴史を知らなかったので、それが何を意味するのか、分からなかったので、今、少しづつ、勉強してます。そして、もう一回観ようと思ってます。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-18 18:25:57) |
16. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 面白かった。誰も殺されたりしないし、派手なカーアクションもない。BGMでぐいぐい引っ張っていく。出てくる連中もみんな、どこか抜けてる。「ブルースブラザーズ」のドイツ版といったところか?娯楽作品として楽しめました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-07 01:40:55) |