1. ノイズ(2022)
達者な豪華俳優陣の無駄遣い。 ストーリーにまったく乗っていけない。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-06-27 15:41:33) |
2. 脳漿炸裂ガール
《ネタバレ》 ボカロを使った曲が元で小説や映画に派生していったようだが、つまらない小劇団の芝居を鑑賞したときのような印象。 メッセージ性があるようで薄っぺらい、自己満足のような世界。 教師役の演技も酷くて、狂気のようなものをまったく感じさせてくれず、最後まで見るのが苦痛になってくる。 [インターネット(邦画)] 2点(2019-06-28 22:20:18) |
3. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 余命数日と宣告されているのに、そんなことはまったく感じさせないような溌剌さで強盗に励む主人公。そして、思い出したかのように都合よく病状が出て一時的に苦しんだかと思えば、また元気一杯に走ったり笑ったり。コメディーとしてノリかけても、その度にシラケてしまう。 余命幾ばくもない病気という設定が必要だったのか甚だ疑問。病気ではない何らかの事情があったというほうが、ストーリーにすんなり入れた気がする。フィクションだから嘘の世界というのはわかっているが、上手に騙してほしいのに。 主人公を追うギャング2人組のキャラはユニークだし、瀕死の病気設定以外は良かったのでもったいない。切ないはずのラストにも心がまったく動かず。リアリティもクソもなく、イケメンを愛でるためのファンタジーのようで、ボーイズラブ好きな女性には絶対ウケそう。 そういえば、『病は気から 病院へ行こう2』もヒロインが死の病にかかっていたが、全盛期の小泉今日子のかわいさだけで画面が持ったのを思い出す。ただ、小泉今日子に関心が持てなければ駄作でしかないのだろうけど。 [DVD(字幕)] 3点(2015-12-11 23:00:43) |
4. ノーカントリー
《ネタバレ》 『ファーゴ』でも感じたが、コーエン兄弟の作るキャラは独特の味がある。バビエル・バンデムのシガーがとにかく強烈で、圧縮空気ボンベを携えてのイカレた殺人鬼ぶりが凄い。ここまでくればホラーのモンスターの域で、狙われ追われたら悪夢。 コインの賭けを強いられた店主はさぞ不気味だっただろうが、賭けの意味を知らずに生きていくわけか。不条理で気まぐれな運命のようなものを感じる。それは、シガーが青信号で車を横から突っ込まれたのもそう。 モスが昼間そのまま置き去りにしたメキシコ人に、水を与えるために夜中に現場に戻ったのが何気に良かった。ちょっとしたところにも人物に生の立体感が出ていて、コーエン兄弟のキャラ造形の巧さを感じる。ただ、ストーリーはまとまりがなく、収束せずに謎めいたままの尻切れトンボ。定石をあえて外してくるようなところがあるが、それをやりすぎると破綻するしスノッブにも感じてくる。これがアカデミー賞に値するかは大いに疑問。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-21 00:28:23) |
5. 脳男
《ネタバレ》 犯人の少女が本物のモンスターっぽくなく、リアルな不気味さが足りない。 二階堂ふみがエキセントリックなメイクをしているが、逆に見かけは普通っぽいほうが恐いのに。 内面のモンスター性を際立たせる作りこみが足りずに表層的なので、脳男と対峙するには迫力不足。 女医に偽善的なものを感じて鼻につく。 弟を殺した殺人犯をカウンセリングするのもありえないし、再犯も防げなかった。 そのくせ、犠牲者になるところだった少年を救った脳男に、犯人を殺したことは許せないと責める。 自分の無能を棚に上げて責める資格があるのかとイラっとくる。 脳男のキャラは良かったので、至るところに詰めの甘さは感じたものの、最後まで見ていられる。 [DVD(邦画)] 5点(2014-08-20 18:49:53) |
6. ノッティングヒルの恋人
《ネタバレ》 平凡な本屋の男がスター女優と出会って恋人になれたら――。 男の夢を映画にしたような作品だが、ジュニア・ロバーツが理想像ではないので…。 役柄も女優のズルさが見えてそれほど魅力的には思えなかった。 ラストの記者会見はベタなラブコメらしく気恥ずかしくなるほど。 ヒュー・グラント演じる主人公はまさに「ザ・良い人」で、変な同居人スパイクのとぼけた味が一層引き立った。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-03-31 18:48:13) |
7. のんきな姉さん
《ネタバレ》 姉弟の近親相姦を題材にしているせいか、終始沈んだトーンで描かれていて飽きてくる。 夢か現実かわからないようなストーリーだが、そうした曖昧さが好きじゃない。 抽象的で感じることを強いられるような作品は苦手なのもあるし、キャラにも魅力を感じない。 山本直樹の原作はもっとドライでエロくて毒があるのに、そうした特徴が抜けてしまった感じ。 森鴎外の山椒大夫もおもしろいけど、唐十郎の原作ドラマはつまらなかった。 元々唐十郎の世界は苦手なのだが、本作にもその色が出ていたかも。 [DVD(邦画)] 2点(2013-07-25 22:25:20) |
8. 紀子の食卓
《ネタバレ》 レンタル家族というモチーフは本作が公開された20年程前に清水有生のデビュー作『正しい御家族』にもあったので、目新しくは感じなかった。 むしろ、いまさら感のある題材だとも感じたが、切り口が面白く、なにかわけのわからない迫力を感じて目が離せない。 同監督の『自殺サークル』を先に見たが、それはまったく受けつけなかったのに、本作はなぜか面白かった。 家族のあり方やアイデンティティの喪失といったテーマに切り込んで、サスペンス性の高いストーリー展開。 哲学的でカオス状態、シュールで理解しにくいところもあるのが残念。 もう少しわかりやすく整理してくれていたら、唸るほどの傑作になっていたような気もする。 あえてモノローグを多用しているようだが、これだけ多いとさすがにうるさく感じられる。 出演者の好演が印象的で、特に吉高とつぐみは役柄にハマっていて迫真の演技。 吉高はこれがほぼ映画デビュー作といってもいい新人だったが、ナチュラルな演技と個性が光り、売れっ子になるのも十分納得の存在感。 [DVD(邦画)] 7点(2013-02-26 21:04:55) |