1. ノッティングヒルの恋人
生きていて一番楽しいことは、偶然なのではないだろうか。僕らは常に偶然を夢見て生きている。偶然告白されないかなあ、偶然一億円当たらないかなあ、偶然会社が休みにならないかなあ。でも、今まで生きてきて、そんな都合のいい偶然に出会ったことはない。だからこそ、偶然出会い、偶然恋に落ちることを夢想する。この映画はその夢想を忠実に描い映画であり、万人にとって安心してみられる映画である。しかし、それゆえに生じる「ありきたり」を打ち砕くかないままでは、フジテレビの月9と同じレベルに堕してしまうのだ。残念ながら、ノッティングヒルの恋人達は、その壁を越えることなく、ハッピーエンドを迎えてしまったと思う。 5点(2001-12-12 00:16:07)(良:1票) |