1. おくりびと
納棺師という職業に着目し、自分の中でストーリー化を暖めていたというモックン。監督もさることながら、その功績は大きいだろう。もちろん、映画鑑賞時間として最適を求めた尺が定義されている中なので、近しい人物の死や、都合のいい流れ?に突っ込みどころもあるだろうが、良質のヒューマンドラマであることに変わりはない。ユーモアの配分も秀逸と言える範囲内。そして何より、単に納棺師の話として小さくまとまってしまわなかったのは、主人公に"妻帯者"を設定したことが大きいだろう。父親の重厚な存在を軸とした新しい生命へのバトンタッチのような背景に物語に深みを与えた裏があると思える。広末を叩く人も多いようだが、自分は広末の存在も充分満足だったということを最後に付け加えたい。 [地上波(邦画)] 7点(2009-10-02 05:14:35) |
2. おばあちゃんの家
実に味わい深い作品でもあるが、実にもどかしい映画でもある。老いることへの希望など、そう簡単に持てはしないが、無償の愛はイヤというほど忠実に表現できていると思う。お隣の国の田舎暮らしがどのようなものか、知りえない部分もあるが、もしサンウがいい子すぎればすぎるほど、もっとおばあちゃんが小さな存在に思えたかもしれない。それを避けるために「生意気なガキ」「思春期で素直でないガキ」を設定し、ハンデをおいつつも力強いおばあちゃん像を映像化しようとしたのであれば、むかつくガキの設定も秀逸だとさえ思える。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-15 04:19:11) |
3. 女はみんな生きている
人生って何なのかねぇって考えさせられるという点では、メッセージ性もあったのだろう。ただ、儚いというか切ないというか後味はいいようでよくない。ただ、サスペンス的要素を織り交ぜ、思わず引き込まれてしまう展開の中に、確固たるヒューマンドラマがあったと思う。また見たいとは思わないかもしれないが、期待以上。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-07 01:04:24) |
4. オーロラの彼方へ
ありえないおとぎ話としては最高ランク。ラストはちょっと鳥肌が立つぐらいうまくできすぎてるが、たまにはこういうできすぎたお話もいいのでは?「映画」だしね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-23 10:54:06) |
5. 奥さまは魔女(2005)
う~ん、なんだろうねぇ。内容的に面白くないし、ストーリー展開も全然うまくないし、久々にマイッタ。 [映画館(字幕)] 3点(2006-11-06 21:50:09) |
6. オープン・ウォーター
実話モノは好きだが、これはどうだろう?映画にするからには、単なる「ニュース」であってはいけないと思う。起こった出来事をありのまま描写した上での結果であればわかるが、このサイトのレビューにより、実際の2人は行方不明のままということを知り、この映画への評価は下がるばかりである。ただ題材的にスリリングではあるし、飽きずに最後まで見れる(上映時間も短いが…)という点で5点で。 [DVD(字幕)] 5点(2006-10-23 23:43:49) |
7. ALWAYS 三丁目の夕日
わかりやすい展開でもあるし、先が読めるような所もあるんだけど、ストーリー、役者にも不快感がなくて、子供がずるくて、邦画で初めて泣く寸前。一言、いい映画。見終わった後、あそこまで涙腺に働きかける内容だったかと考えると、音楽にやられたんだなぁと、何となく解釈。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-30 03:11:10) |