Menu
 > レビュワー
 > アイアン・バタフライ さんの口コミ一覧
アイアン・バタフライさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 31
性別 男性
自己紹介 基本的に(よほど確証のある時以外は)「酷評」はしません。
(というより、できません)

多くの方が了解されていると思いますが、単なる誤解や無知に基づく「酷評」には、冷笑や憫笑以外の価値はないからです。
 
自らの無知や無能を棚に上げ、貧困なスキーマ(人生経験によって形成される思考の枠組み)を振り回して「これは駄作だ!」などと得意がるようなミットモナイことだけは決してしないように、自戒しております。

せめて「この作品の良さは、私には理解できないないけれど…」くらいの謙虚さは忘れずにおきたいものです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  オール・ザ・キングスメン(1949) 《ネタバレ》 
ヒトラーなどに代表されるように、大衆煽動の基本といえば、敵を明確にした勧善懲悪的な主張を、誰にでもわかるシンプルな論理構成で仕立て、喜怒哀楽を表に出しながら、言葉はもちろんイメージなどビジュアル面でも訴える形で、何度も何度も繰り返す、というものです。そこに、庶民性をからませれば、なおよし。そして、政治で問われるべきは、手段や動機よりも結果(有権者の要求実現)だとする近代政治の大原則。さらには、一度でも権力の旨みを味わった人々は、たとえ「悪」と分かってはいても、権力の中心・周辺から容易に離れようとはしないという現実。それらをあわせて考えると、本作では、まさに政治の基本というものが忠実に描かれているといえるでしょう。この時期に、このような作品がアカデミー作品賞に輝いているという事実は誠に興味深い。第二次大戦中から戦後にかけて、ファシズム批判や研究が政界や学会を席巻したわけですが(現在でこそファシズムは民主主義の中から出現するものであるということが常識中の常識となっているものの)、当時はファシズムと共産主義とが(ともに民主主義の亜種であるにもかかわらず)全体主義という観点から、民主主義の対立項として同一視される風潮もありました。赤狩りもあった時代背景を考えると、本作=反ファシズム=反全体主義=反共=素晴らしい作品、という評価だったのでしょうか?(誰か知っている方、教えてください)それはともかく、本作で描かれる表面的な政治的汚職や全体主義政治批判が、すべてデモクラシーそのものに対する懐疑に直結するという事実は、決して看過されるべきではないでしょう。
8点(2004-04-04 09:44:39)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS