1. バウンティフルへの旅
淡々としていて何がおきるわけでもない、でもそれが、リアルにG・ペイジ演じるおばあさんの郷愁の念が感じられ、主題がはっきりしたと思います。そういう訳でロードムービー特有の自由獲得云々ではなく、おばあさんの成長を描いているように感じた。だからこそ、最後の普段なら口論の種になりそうな約束事も笑顔で受け入れたんだと思う。アカデミー主演女優のG・ペイジの名演と心温まる物語、なかなかの作品でした。 7点(2004-03-03 09:16:38) |
2. ハンナとその姉妹
実にウディ・アレンらしい作品だ。俳優もこなす彼の役どころはお得意の神経質男。彼の毒の利いたセリフも健在、そして花を添える三姉妹も魅力溢れる。男よりの描き方も相変わらず、振り回される女、どう見ても身勝手な解釈のエリオット。でも、どろどろ感はみじんも感じない、エリオット演じるマイケル・ケインのコミカルな演技が実に利いている。ウディ・アレンにしか出せない世界観を堪能できる作品。 7点(2003-03-31 16:45:10) |
3. バグダッド・カフェ
砂漠を歩く中年女性ジャスミン、リンクするように流れる”calling you”雰囲気は申し分なし。ただ、異国のジャスミンとベリンダが唐突に仲良くなる点が腑に落ちない。そこを時間をかけて徐々に溝が埋まる様を見せないと、冷めてしまう。個性的な住人など駒が揃っているだけに、実に勿体ない。 6点(2003-02-09 23:05:20) |
4. パリ、テキサス
ロードムービー巨匠ヴィム・ヴェンダースの最高傑作!前半謎めいたトラヴィスの過去に引き込まれ、後半はヴィム・ヴェンダースの十八番でもある親子のロード・ムービーで人間模様を楽しむ。ライ・クーダーのスライドギターに、ナスターシャ・キンスキーのテスを越える存在感、本当の親子だからこそ出来るの感涙のラスト、すべてにおいて申し分なし! 10点(2003-02-08 10:02:27) |