21. バルジ大作戦
私もあの戦車兵の合唱シーンに痺れました。まさに鉄の規律のドイツ軍ならではの場面ですね。連合軍では絶対あり得ない。ドイツ軍最後の大攻勢であるアルデンヌの戦いを描く,という比較的地味な映画,という感じですが,戦争映画フリークだった私にとっては忘れられない作品となりました。ただ,製作当時,M4に5号6号戦車の再現は不可能だったのでしょう。確かM48(M60?)を使っていたのは残念。現代の技術では何とかならないものでしょうか。あ,↓【HLQ】さん,「遠すぎた橋」のサントラ情報ありがとうございました。お陰様で手に入れて,私も車で聴いています。ついついウィリスMBを転がしている気分になります。危ない危ない・・・。 8点(2002-01-26 21:26:53) |
22. パトリオット
個人的に,この手のスペクタクルは割と好きなジャンルだ。特に史実ものや史実を背景にした作品には,その時代ならではの息吹と格調の高さがあり,主人公の強烈な生き様も相まって,心を揺さぶられ,涙腺を刺激されてきた。「十戒」「ベン・ハー」「スパルタクス」「アラビアのロレンス」等々皆映画史に残る名作が皆そうで,メル・ギブソンでは「ブレイブ・ハート」が記憶に新しい。「おっ,メル・ギブの史劇,しかもアーリー・アメリカンもの!」と喜び勇んだものの,監督があの長冗漫米国帝国主義国威発揚的駄作「インデペンデンス・デイ」のエメリッヒと知り「こりゃ,スカか・・・」と危惧したが,幸いにも杞憂に終わった。独立戦争のサイドストーリーとでも言うべきか。(最後の会戦の名を失念しちった・・)戦闘開始がのんびりしていて優雅なのは,きっと先込め銃だからだろうか。19世紀に米国でウィンチェスター銃が開発されるまでは,ナポレオン時代もきっとこんな感じだったのではなかろうか。英国軍が悪逆非道の限りを尽くし,すっかりワルとなっているのは「ブレイブ・ハート」と同じだが,見応えのある歴史スペクタクルとしてお薦めできる。ジョン・ウィリアムスの起用とは金をかけたものだが,お国柄と時代を反映してか,コープランド風のスコアで,決して例の金太郎飴的ミリタリー調ではなく,私は聴き映えがした。早速サウンドトラックのCDを探すとしよう。(済みません。ついこうした作品の後は,つい熱くなって長くなってしまう・・・) 9点(2002-01-23 20:43:57) |
23. ハタリ!
今から30年以上前,当然CGなぞ有る筈がない時代の傑作。今アフリカロケをやったとしても,絶対これ程の絵は撮れまい。サイの突進の重量感と迫力に肝を潰し,「子象の行進」に感心し,若き日のエルザ・マルティネリの生き生きとした演技に魅了され・・・。見どころの多い作品だが,今は亡きヘンリー・マンシーニによるメインタイトルは,どこまでも続くサバンナの黄昏の広大さと寂寥感を余すことなく表現している。 9点(2002-01-18 21:58:42)(良:1票) |
24. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
どんなもんか見ようと思いつつ2年,やっと見ました。意外(失礼!)にいけるじゃないですか。ブレイダン・フレイザーは美形じゃないけどタフそうでで格好いいし,2丁拳銃も決まっていた。あの変な虫等グロな場面は多々あったけど,見事すぎるCG処理に感服。ツボを心得た演出が,お約束と知りつつも妙に心地よかったり・・・。勿論第一次大戦後の同じエジプトが舞台と言うことで「レイダース」とかぶりはしたけど,あれから20年たったし,十分楽しめたからいいか,と思いました。ここ数年では最も楽しめる娯楽作としてお薦めです。曲はもはや大ヴェテランとも言うべきJ・ゴールドスミスだから,悪かろう筈がないのですが,娯楽作品だけに,結構肩の力が抜けた印象でした。(「エグゼクティブ・デシジョン」よりは,はるかに上等と思います。) 8点(2002-01-05 22:56:19) |
25. パッチ・アダムス
今年,ご本人が来日,ということで結構話題にのなりましたよね。私も素直に良い映画だと思います。最近多いロビン・ウィリアムスの”いい人”役や時には冗舌すぎる所謂マシンガントークも,決して鼻についたりせず,すんなりと感情移入し,率直に共感し,良い作品だったな,という充実感のもとで余韻に浸ることができました。「グッドウィル・ハンティング」が今ふたつだった私にとって,「聖なる嘘つき」とともに近年のウィリアムスではベストの作品です。 9点(2001-12-08 16:51:23) |
26. バットマン・フォーエヴァー
私も,この作品のバル・キルマーは×です。「トップガン」じゃ,主役のトム・クルーズを喰っていたのに・・・。数年でこんなになったゃうなんて・・・。 5点(2001-11-10 18:36:58) |
27. バードケージ
ロビン・ウィリアムスでは至って低調な作品でしょう。特に,印象に残っていません。キャリスタ・フロックハートがジーン・ハックマンの娘役で出ていたことを見た後しばらくたってから知りました。 4点(2001-11-10 18:31:23) |
28. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
いろいろな意味で凄い,否凄すぎる作品。今となっては,過去となってしまった東西対立の時代を背景に,異様なまでの緊迫感とブラックな笑いが一貫しており,一時たりとも弛緩の瞬間がない。恐るべきキューブリックの手腕,そしてピーター・セラーズの怪演(一人三役!)に快哉,といったところか。それにしてもモノクロ映像が克明に捉えたB52のコクピットのメカニカルなディテール。外側にバイザーの付いた当時のジェットヘルが何とも懐かしい。ラストシーンは,このブラックコメディの白眉であろう。思わず「やっちった~」と叫んでしまった。 9点(2001-11-07 19:44:18) |
29. パラダイス(1982)
私も絶対「青い珊瑚礁」のブルック・シールズより,本作のフィビー・ケイツの方が好みでした。何と言ってもこっちの方がよりエッチな感じだったし,むしろそれがかえって自然体に見えました。 7点(2001-10-26 20:19:21) |
30. パットン大戦車軍団
パットンの非情さのみならず,英雄願望やモントゴメリーとの確執,極度の赤軍嫌い等人間ドラマとしても良くできた作品と思う。シシリー侵攻から西部戦線,そしてベルリンへ。史劇としても良くできているが,1970年当時戦車は何とかならなかったのだろうか。M4が大量に出てきた「遠すぎた橋」ぐらいにそろえて欲しかった。M41はちょっといただけない。J・ゴールドスミスの音楽は聴き映えがする。 8点(2001-08-27 17:28:16) |