1. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
昨年の夏,話題になりましたね。そんでもって皆「面白い」と絶賛していました。今更改めてジョニー・デップの役作りの巧さについては言うまでもないのでしょうが,こうしたちょっと斜に構えた薄汚い(失礼!)役を演じると絶妙にはまりますね。対するジェフリー・ラッシュ演ずるバルボッサも,デップに負けず劣らずの崩れっぷり(+薄汚さ・・またまた失礼!!)で,見事な対峙を見せます。でも,デップのファンの方には悪いけど,私にとってはそれだけの作品でした。若い二人は,すっかり霞んでしまったし,特別に印象に残った場面も思い出せず,特撮も「カットスロート・アイランド」の方が派手で上手した。「タイタンズを忘れない」では感心させられたブラッカイマーですが,あとはどうも・・・。海賊船ものだったら個人的には「海賊ブラッド」(知っている人どれぐらいいるかな・・汗)を凌ぐものはないと思います。いずれにしても,あの2人が出ていなかったらどうなっていたのだろう・・。 5点(2004-05-06 20:33:49) |
2. バレンタイン
《ネタバレ》 こういうのを敢えて見る時って,私の場合必ず不純な動機でして・・。この時もデニス・リチャーズ目当てに見ちゃったわけですが,あんだけ引っ張っておいて,あっさり感電死はもったいなさすぎ。おまけに,あのラストはないでしょう。思わぬところに犯人が,ってのは常道とは言え,どう考えても無理がありすぎ。おまけに,みんなあっさり殺されてしまうし・・・。と,文句を言いつつも,綺麗なおねいさんがいっぱいで,ついつい満足した私です。お目当ては前述の通りデニス・リチャーズでしたが,序盤でもったいなくもやられてしまったキャサリン・ヘイグルもなかなかだし,何よりも最大の収穫はマーレィ・シェルトンでした。はっきり言ってこの役柄は私のタイプです(笑)。その勢いで「クライムチアーズ」見たけど,本作の方がずっと魅力的でした・・・。 6点(2003-08-17 11:23:55) |
3. ハリー・ポッターと秘密の部屋
原作は未読なので何とも言えないのですが・・・。前作を見て「何で評判高いんか?」と疑問に思った私としては,さらに前評判高かった本作に期待はしていたんですよ・・・。周りはみんな面白かったって言うし,職場じゃ3人も発売日にDVD買ったし,スピルバーグの最高傑作とまで言われるし・・・。面白かった,良かった,と思われた方には申し訳ないですけど,私としてはスピルバーグ及びウィリアムス堕ちたり,としか言いようがないのが残念です。肝心のところで魔法使わず逃げてばっかりだし,鳥が飛んできて助けられたんじゃスリルが足りません。やはり「1941」「レイダース」「E.T」あたりをピークとして,せいぜい「太陽の帝国」辺りまででしょうか。「シンドラー・・」も「プライベート・ライアン」も?たったし・・・。 4点(2003-06-08 22:05:01) |
4. 初恋のきた道
いやはや,何と超ベタな純愛ものなのでしょう。山のような突っ込みどころと見え見えな展開,チープなエビソードの数々。世俗にまみれ堕落しきった私がこんなお伽話みたいな恋愛に感動するわきゃねーだろ,と思いつつ1時間半。いやー,爆涙・号泣・いい年こいた大の男が泣いた泣いた。現代人が,否現代の日本人がとおの昔に忘却の彼方へ置き去りにしてきた純粋な魂を,思わぬところで見つけてしまった感じ。こういうこと書くと誤解を招くか,ひとつ間違うとセクハラ扱いされかねないけど,チャン・ツィイーの余りに純粋な笑顔を見ていると,今こんなおねいさんいないだろーなー,なんて思ってしまったし(失礼),あの河北の寒村のような電気すら通っていないような場所も,おそらくほとんど今の日本にはないことでしょう(因みに,私の県には二カ所ある)。黄昏れる白樺の林を背にしたチャン・ツィイーの美しいこと!!もうそれだけでも感涙ものです。蛇足ながら10年程前,数年にわたって,県の突端の田舎町で一人暮らしをしていた私ですが,お祭りの日にお婆さんから赤飯をいただいたことはありましたが(笑),茸蒸し餃子をつくってくれるようなおねいさん自体が皆無の寒村でしたので・・。しかし,↓私と年齢的に近い(と思われる)男性は皆高評価ですね・・・(爆) 9点(2003-01-03 15:16:14) |
5. ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
≪ネタバレあります≫↓DVD出とりましたので,約20年ぶりに見ました。79年作品だから「スター・ウォーズ」の2年後にして「レイダース」の2年前か。ハリソン・フォードのえらく若くて細いことに驚嘆。そして何より英国紳士然としたクリストファー・プラマーにも頷くしかありませんでした。唐突に出会って,すぐにできちゃって,そのまま寝ちゃって,と随分手回しの良いこと,などと突っ込んでいるうちに,いよいよ後半へ。1943年冬ということは,Ddayの半年まえだから,当然制空権はドイツにある訳で.フランス上空で降下したら助かる訳ないだろ,まして,リヨンのゲシュタポ本部に潜入なんて・・などと思っていたら,書類奪回から抗独レジスタンスとの合流まで,緊迫感溢れる展開に思わず手に汗握ってしまいました。ま,恋愛モノとしても戦争映画としても中途半端,なんて声も聞こえてきそうですが,僅か2時間にぎっしりと凝縮された名画のエッセンスに,思わず合格点です。張りぼてっぽいけど滑走するB25,ツェンダップやBMWに似せたドイツの単車に側車。Sdkfz251とか同247(「遠すぎた橋」にも出ていた張りぼてでしょうが)とかキューベルワーゲンにヘッツァー駆逐戦車(もとい,マズルブレーキ付いていたのでスイス陸軍のG13,「コレリ大尉のマンドリン」のやつとは微妙に違っていた??もっとも43年にフランスにあったかどうか・・・)。などなどマニアの心をくすぐるこだわりや時代考証も十分。WWⅡを背景にした恋愛ものと言えば,古いところじゃ「哀愁」とか「地上より永遠に」,最近じゃ「パール・ハーバー」なんて作品が出てきますが,私としてはこれがトップです。ロンドンの街並みを忠実に再現したというオープンセットも,"シティ"のクラシカルな雰囲気を伝えて十全だし,当時っぽい車両もたくさん走っています。ジョン・バリーの音楽も少々甘党だけど聴き映え十分。これに比べると,「トップガン」だの「パール・ハーバー」なんて絵空ごとにしか思われません。これは,本当にお薦めです。女優さんがちょい老け顔で(失礼!!当時25だったそうです),タイプじゃなかったので-1点(こんなことで引くなよ,と言われそうですが・・)。 9点(2002-11-18 21:10:26) |
6. 走れメロス
そっか,これ角川か。原作も考証もあったもんじゃない,って感じ。確か舞台は,紀元前のシシリーのシラクサでしょう。服装が全然ローマ時代っぽくないし,なんでメロスが帰って来た時に,友人のフィロストラトスが馬車に乗ってくるんだ。シラクサの住人でしょうが・・。これじゃとても子どもに見せられんなぁ・・。 3点(2002-09-29 21:12:27) |
7. ハートブレイカー(2001)
へへ,文字通り目一杯目の保養をさせていただきました(^^)。しかし,「ギャラクシー・クエスト」もそうだったけど,シガニー・ウィーバーって50過ぎていますよね。それで,私を喜ばせてくれるなんて,もう,素晴らしいとしか言いようがありません。勿論↓ジェニファーも○だし,ジーン・ハックマンもさすがです。巨乳好き(そりゃみんなか・・)の方,必見です。 7点(2002-09-29 20:58:54) |
8. 裸の銃を持つ逃亡者
とうもろこし畑が出てきたので,「おっ,フィールド・オブ・ドリームス」か?と思ったら案の定。おまけに「北北西に進路をとれ」までくっついていたという。いつもながらの爆笑でした。これも,偉大なるマンネリズムでしょうか。レスリー翁には,ずっとこの路線を続けていただきたいと,いつも思っています。それにしても,最近全然ヒットに恵まれないビル・コンティだが,今回は大まじめで重厚なスコアを提供。エンドクレジット自体がギャグになってしまっている。 7点(2002-08-16 11:09:35) |
9. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
息もつかせぬスリリングな展開,おもちゃっぽいCGの多用(濫用?),グロっぽいミイラと虫,B級仕立ての薄暗い映像,音楽担当がジェリー・ゴールドスミスからアラン・シルベストリに替わったが相変わらず見事なスコアを提供,出だしで派手に紹介されたわりにあっさりやられたスコーピオンキング,前作じゃ苦労して再生したのに本作じゃ簡単に出てきたインホテップ・・・。褒めたりクサしたり・・・。つまりそれだけ具たくさんで楽しめたってことでして・・・。 7点(2002-06-23 15:12:51) |
10. ハリー・ポッターと賢者の石
う~ん,期待して見たんだけど・・・。個人的にこうした英国風のファンタジーは好みである筈なんだけど・・。エピソードが多すぎて細切れなのかな?今イチ浸りきれずに終わってしまった感は否めない。「ネバー・エンディング・ストーリー」(こりゃドイツか)や「ドラゴン・ハート」はもっと熱中できた気がしたけど・・。J・ウィリアムスのスコアはちょっと饒舌すぎるか? 8分ものエンド・クレジットはさすがにちょっと食傷,という感じだった。 6点(2002-06-16 17:36:30) |
11. 8月の誘惑
ローレンス・オリビエやアレック・ギネス亡き後の英国俳優の重鎮とも言うべきホプキンスのプロデュース作品。映画界の話題に極めて疎い私が,たまたまレンタル屋で見つけたDVD。「ほお!我が敬愛する”サー”がこんな作品を!」と吃驚しました。ま,かなうことのない老いらくの恋の話でしたが,サーの演技はむしろ滑稽さが漂い,妙な味わいがありました。「日の名残」は勿論,「羊たちの沈黙」や「マスク・オブ・ゾロ」とは打って変わったような芸域の広さはさすが,と思わせますが,少々退屈だったかな,とも思いました。作曲も担当ということでした。旋律線をかいただけかもしれませんが,夏の終わりのウェールズの風光と微妙にマッチした曲想で,往年の英国音楽の伝統的なスコアで聞き映えがしました。思わず,ウェールズに行きたくなったくらいです。 6点(2002-05-23 19:55:30) |
12. ばいきんまんと3ばいパンチ
何とバイキン星からアカキンマンとアオキンマンがやってきて,バイキンマンとともに,遂に宿敵アンパンマンを倒しちゃうという,世に多いバイキンマンファンには夢のようなお話。私も,バイキンマンのあまりの喜びように感動しました。バイキンマンあってのアンパンマンシリーズであることを改めて確認した次第でして・・・。私も,あの憎めないキャラのバイキンマンが好きです・・・。 6点(2002-05-12 15:22:15)(良:1票) |
13. パンツの穴
アイドル全盛時代の所産でしょうか。こうした映画が当時結構作られましたよね。今じゃ考えられないですが・・・。それにしても,菊池桃子って人気ありましたよね。鼻があぐらかいてるけど・・・(失礼) 3点(2002-03-23 17:30:26) |
14. ハート・オブ・ウーマン
メル・ギブソンやるじゃん,て感じ。こうしたコミカルな役まわりでも実にいい味出してる。ま,ストーリーはまずまずだけど。 6点(2002-03-10 11:57:42) |
15. パール・ハーバー
皆さんのReview,興味深く読ませていただきました。勿論,飽くまでもこれらは個人の感じた領域のものであり,誰それの考えがどうのこうのと言うのはこのページの主旨ではないと思います。ただ,一つ気になるのは,やはり我々日本人として,この作品をどう思うか,に尽きます。 問題になっている現行の歴史教科書を見ても(例の「つくる会」の教科書も読みました。)特に,我が国の近代史の部分は,征韓論に始まり,日清日露の両戦争,韓国併合,満州国建国,満州・日支両事変,太平洋戦争と,言うなれば負の部分の多いものとして,10代に学習してきていると思うのです。この作品の随所に描かれる日本軍の残虐性を見て,日本人であることを恥じたり,肩身の狭い思いをした方も居られるかもしれません。しかし,歴史とはそんな一面的で単純なモノでしょうか。例えば,真珠湾近くの病院が爆撃を受け,逃げまどう人々に情け容赦なく機関砲弾が浴びせられるシーン。先ず,戦略拠点として日本軍が狙ったのは港湾施設と軍の艦艇(「トラトラトラ!」と違って米空母の存在について一言も無かったのは言語道断ですが),そして陸軍航空隊の飛行場であることは誰でもわかります。病院を,増して逃げまどう民間人に対して,零戦が機関砲弾の大盤振る舞いなぞするわけないのです(資源のない我が国が,それも超低空というリスクを背負って?)。あの場面で日本軍の極悪非道を感じた方は多かったでしょうが,あの3年半ほど後,米国艦隊が釜石を艦砲射撃した際(日本海側の酒田まで音が聞こえたという凄まじいものだったらしい),私の知人は釜石市の病院に勤務しており,まさにあの場面の如き地獄絵図さながらの体験をしたと語っておりました。着底したアリゾナの艦底には1000人以上が眠っている,と語られましたが,原爆と東京大空襲や神戸大空襲等でどれ程の民間人が殺傷されたか,真珠湾攻撃は不意打ちで卑怯,ということですが,何故形としてあのような奇襲になってしまったことを果たして知っているのでしょうか。 映画は勿論エンターティメントです。面白ければ良し,感動すれば良し,という考えもあってしかるべし,です。しかし,世界に冠たるハリウッドとディズニーが,全世界に向けて放つ史実を踏まえた作品である以上,しっかりとした時代考証や誰にでも納得のいく歴史認識があってしかるべし,と私は思うのです。プロの制作者として,その努力や苦労は並大抵のものではないでしょうが,プロなればこその責任を持って制作に当たって欲しいとも思います。(そういう私も無責任に述べてしまっていますが) 実は,私もこれは見なくても,と思ったクチですが,見ずしては何も語れません。多くの方々(含私)がこの作品を媒介に,負に彩られることの多い我が国の近代史について,認識を深められることを願って止みません。 私も,山のように突っ込みたい箇所はあるのですが,いつもの癖でだんだん熱くなって,これ以上の長文になるとまずいので,このへんで控えようと思いますが,↓【三景】さんをはじめとする多くの方々の勇気あるコメントに感服しております。一言だけ,ドゥーリットルの東京初空襲を強引に後半に持ってきたのは,真珠湾の報復ということでしょうが,米国の報復って,つい最近もありましたよね・・・。(本当に長々と失礼致しました。今後は控えたいと思います・・・。) 0点(2002-02-24 15:42:16)(良:2票) |
16. 裸の銃を持つ男 PART33 1/3/最後の侮辱
いや~何だかんだ言っても,レスリー・ニールセンはやっぱり凄い。とにかく今回も笑いっぱなしだったので,私としては合格。おバカ・お下劣映画恐るべし。 8点(2002-02-15 18:14:56) |
17. 裸の銃を持つ男 PART2 1/2
ヤマはやっぱり「氷の微笑」が出てくる濡れ場の場面でしょうか。出てくる下ネタの数々に笑い転げました。(特に,巨大なオダリスクをおっ立てる場面-「十戒」のパロディか?)まぁ,笑いをとることの難しさを最近感じますので,そういう点では合格でしょう。その他の「裸のクラブを持つ男」とか「裸のローマ帝国」とかは,どうなんでしょうか・・。 7点(2002-02-10 12:57:11) |
18. 巴里のアメリカ人
今じゃジーン・ケリーも鬼籍に入ってしまったが,当時としては「雨に唄えば」と並ぶミュージカルの傑作。終盤,ガーシュウィンの「巴里のアメリカ人」にのせての踊り(原曲通り10数分!)は圧巻。勿論「アイ・ゴット・リズム」をはじめとするガーシュウィンの名曲が全編に散りばめられている。そう言や,1984年のロス・アンジェルス五輪の開会式のマスゲームの振り付け担当はジーン・ケリーだった。 9点(2002-02-08 21:40:59) |
19. 裸の銃を持つ男
冒頭の中東元首オンパレードを除き,前半のノリは今二つだったけど,後半ストーリーに動きが出てくると俄然面白くなってきた。「フライング・ハイ」もそうだったけれども,レスリー・ニールセンって絶対お笑いのセンス抜群だと思う。こうした腹を抱えて大笑いできる作品の何と希少なことか。 8点(2002-02-03 11:24:13) |
20. バタリアン
気色悪いのは当然だが,あれだけのテンポで煽るだけ煽ってあのオチはないだろう・・・。「脳味噌~」 5点(2002-02-02 20:52:49) |