1. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
個性的な作品が多いキューブリック作品の中でも群を抜いているのがこの作品。水爆投下とか皆殺し装置とかこんな物騒な話を皮肉たっぷりに描きながらも、笑い飛ばすところまでの笑いは観る側に与えていない。笑いで誤魔化さないように絶妙なバランスを保っているのだ。案外キューブリックはどの映画よりも真面目にこの作品をつくったのかもしれない、皆殺し装置はこの映画の中だけのものであってほしい。 10点(2003-01-11 02:12:59) |