1. 運び屋
テンポよく進んでいくので体感時間がとても短く、終演時には「え、もう終わり?」と驚きました。それでいて決して駆け足にならず、必要なことがしっかり盛り込まれていてとても満足。イーストウッドはこの年齢でこのペースで作品を発表してなぜこれほどのクオリティを保てるのか。ただ敬意を表するしかありません。アメリカの大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』に少し通じるところのある内容なので、あの系統の作品が好きな方には特におすすめです。 [映画館(字幕)] 9点(2019-12-22 15:15:44) |
2. パルプ・フィクション
傑作だと思います。冒頭から登場人物たちがいつどんな突発的暴力をやりはじめるのか、はたまた暴力に巻き込まれるのかハラハラさせられるにもかかわらず、それが通り過ぎたと思ったらユーモアがやってきて、知らないうちに気持ちのいいジェットコースターに乗せられてるような感覚だった。時系列の区切り方にも監督のセンスを感じました。いうまでもないですが俳優さんがいいですね。トラボルタもいいですが、サミュエル・L・ジャクソンとユマ・サーマン、ほかの映画でも観てみたいなあ。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-09 12:51:16) |
3. ハウルの動く城
《ネタバレ》 一番印象に残ったのは冒頭の空中散歩のシーン(久石譲の音楽効果は絶大)。そこを越えるラストシーンを心待ちにしながら観ていたけれど、遂にその瞬間は訪れなかったので拍子抜けでした。しかし木村拓哉の声優ぶりには驚きました。「2046」の冒頭のナレーションがとても良かったので期待してたんですが、それを裏切らない素敵な声でした。ただハウルと声がぴたりと合っていたかどうかは別でありまして、できればあれが木村拓哉だということを知らずに観たかったです。どうも「もののけ姫」以降、声優がかなりの著名な俳優ばかりで、観ていても本人の顔がちらつくのでがっかりしてしまいます。俳優が声優をやるときはなんか声優専用ネームみたいなので素性を隠してやってくれないかなあ。無理なんでしょか。 [映画館(字幕)] 6点(2005-04-03 18:23:43) |
4. 初恋のきた道
シンプルで暖かみのある映画でした。恋する人への気持ちのひたむきさには頭の下がる思いでした。先生役の男性が男前でないところも良かった。しかしできたらチャン・ツイィーを知らないうちに観たかったです。なんか「2046」などの彼女を先に観てしまったせいで、どうも清純なイメージがダウンしてしまいました。全く彼女のせいではないんだけど。残念。 7点(2005-02-16 01:01:42) |
5. バトル・ロワイアル
序盤から引きこまれて観るのをやめられませんでした。中学生が殺し合うというテーマは問題じゃないか、とかはなぜかまったく考えなかったというか、そういうひまもなくどんどん映画が進んでいきました。暴力アニメで嫌悪感を感じる作品はたくさんあるのだけど、この作品にはそれがなく、ただ「死」を隣り合わせにして生々しく痛々しく輝きを増す「生」の姿がそこにありました。何度も眉間にしわをよせつつ胸が痛むような感覚を覚えました。不謹慎と言われるかもしれないけど、必死で生きる姿って美しいなあ、とただただそれを感じたのです。なぜでしょう。深作びいきなのかなあ。 [DVD(邦画)] 8点(2005-02-01 12:58:07) |