Menu
 > レビュワー
 > tony さんの口コミ一覧
tonyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 196
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  バンク・ジョブ 《ネタバレ》 
うわ、これって本当に実話!? 舞台はロンドン、ベーカー街、地下を掘って銀行の金庫室へ・・・って、まるっきりシャーロック・ホームズの、ある作品に出てくるクレイ一味そっくり。 なによりすごいと思ったのが、三つ巴の思惑が絡んでいながら、刻々と変わる主人公たちの窮地がどういう状況なのか、もつれることなく手に取るようにわかること。全ての勢力がバランスよく引き合い押し合いしていて、その真ん中にテリー一味がいる。ここら辺の拮抗具合が妙にシェークスピアっぽい。イギリスが誇る2大文学のテイストが感じられて、うーんすごい、これ、本当に「イギリスで」あった話なんだと唸りつつ、かなり脚本が練られていると思った。  ただ、この作品に対する矛盾点が3つほど。 一味は素人集団かもしれないが、テリーの手腕はハンパじゃない。さすが元裏社会で生き抜いてきただけあって、どの勢力のプレッシャーにもつぶされることなく相手の弱みを鋭く突き、かえって有利な交換条件を相手側に呑ませるあたり、駆け引きがうまい。それに、緊急時に別の車を用意しておくなど隙がない。これだけ企画力があって、交渉術にたけ、リスク回避の勘どころも冴えている。臨機応変に動けて、ここぞというときの決断を下す度胸もある・・・・・・ビジネスマンとしては最高の人材だと思われる。しかるに、なぜ本業の中古車販売が繁昌しない? 表の仕事ちゃんとしろよ、テリー! それに、厄介な写真ネタを世間に公表しないための騒動が起こったというのに、今さら王女の実名をあげてエンターテインメントに仕上げるって・・・・・・どうなの? 薨去後に映画化しているから時効ってことかもしれないけれど、現代風にいうなら、完全にリベンジポルノでしょこれ? でも、その作品に9点も計上する私も私か・・・・・・
[インターネット(字幕)] 9点(2017-07-28 23:06:08)
2.  ハッピー フィート 《ネタバレ》 
あまり楽しめなかった。タップの音と脚の動きがぴったり合ってない気がしたし、そもそもあれだけ短い脚じゃリズムを細かく刻むのが難しそう。ただ歌と踊りであれだけ盛り上がれる作品を作れるのは、やはりアメリカならではだと思う。もっとも私はあのノリにはついていけなかった。いくら声や体で情感たっぷりに歌っていても、目があずきみたいに小さくて無表情な皇帝ペンギンは、生理的に合わなくて辛かった。アクションシーンは面白かったけど、マンブルだけ成鳥の姿になれてないし、いつのまにか魚が減少して何の予兆もなくコロニーが飢えているし、マンブルとグロリアは結ばれることもないし、マンブルが人間にセンサーを取り付けられていつ外されたかうやむやのままエンドロールが流れちゃうし、何もかもが中途半端ですっきりこない。唯一声に出して笑えたのがシャチのシーンの 「バドミントンか」 だった。
[インターネット(字幕)] 4点(2015-05-18 12:53:56)
3.  バッド・ルーテナント
蛇といっしょに水の中で撮影に応じた俳優さんにのっけから同情した。ありえない・・・・・(涙)。ニコラス・ケイジの演技はセリフをしゃべっているようには見えない。この映画、本当に台本が存在するの!? あのナチュラルさには演技に感動すべきなのか内容にのけぞるべきなのか・・・・・・本当にアメリカって、こんなに巷でヤクがはびこってるの? 巨大なワニが仰向けにひっくりかえって片脚ブラブラには目をむいたけど、それ以上に強烈だったのが、ドラッグや酒、ギャンブル等の依存者がぞろぞろでてきて、「おかしいなあ、麻薬がらみの映画なんて今まで山ほど観てきたのに」 と不思議に思いつつ、何の免疫もできてなかった自分を再発見する始末。後半から視聴が辛くて、だるくて、「早く終われ!」 と何度も何度も時計を見た。なのに、点数をつけるとなると、不思議なことに・・・・・・
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-09 00:31:11)(笑:1票)
4.  バベル 《ネタバレ》 
4つの物語の共通事項は、主要人物たちが、突然思いもかけぬ絶望の淵に立たされること。バベルの塔は、建設中にいきなり人々の言語が分かれて意思疎通ができなくなり、工事が中断された忌まわしきオブジェだ。元々人々は同じ言葉を話す同一文化人だったが、突然予期せぬ災難に遭い、世界各国へと放浪を余儀なくされる。聖書のこのエピソードを考えたとき、この作品のタイトルの巧みさに舌を巻いた。幸せを求めて挫折し、孤独な魂を抱えて放浪せざるを得ないという人間の性は、正しくバベルそのものだ。また、4つの国をまたいでグローバルな視点をうながすことも、安易にインターネットを用いていないのが気に入った。国と国とが連携するとき否応なく時間がかかること、インフラの整っていない地での絶望的な医療や、見はるかす大自然の脅威などで、地球という惑星の大きさをずっしりと重く感じることができた。
[DVD(字幕)] 10点(2011-02-18 23:35:21)(良:1票)
5.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
誕生から死まで『オーメン』のダミアンを見るようだった。自ら殺人を犯すまでもなく、主人公に関わる人間は皆ろくな死に方をしない。搾取する側の貪欲な人間として描かれているから、彼らの哀れな末路がいかにもエンターテインメント。また、主人公が職人気質を残酷なまでに貫き、最高傑作を制作後、虚無感に陥り自ら命を絶つさまは、芥川龍之介の『地獄変』と酷似している。けれどもグルヌイユの決定的な個性は、臭覚で得るもの以外は無関心であること。名誉欲、物欲、性欲、人を困らせて快感を得ようとも思わない。ラストでも香水の威力を確かめれば満足で、支配欲はない。これぞ究極の職人気質では。さらに絶世の美女より、匂いの初恋ともいうべきプラム売りの少女の方が、彼にとってはその死が重い。視覚で得る美は臭覚の美より下だからだ。ただ、殺害される前にローラが投げた眼差しの意味は大きい。彼女が見た侵入者の表情は極悪非道には見えず、しかし体は棍棒を振りあげている、そのギャップにぴんと来なかったというところか。グルヌイユのためらいは、無邪気で美しいものを壊す罪悪感を呼び起こしたことから来たものだ。退化した尾の名残として人間に尾骨があるように、無意識に人間らしい躊躇が脳裏をかすめたのだろう。その瞬間の表情を、グルヌイユ本人のではなく、ローラの顔が鏡のように表現しているのだ。媚薬の香水をかぎ、また人々の愛の享楽ぶりを見て、彼自身もプラム売りの少女から癒しを受けたいという気持ちにつながったのかも。グルヌイユの不幸は、欲してやまなかった至高の香水が決して心の渇きを癒すものではないと知ったこと。生甲斐を失った職人ほど哀れな者はいない。
[DVD(字幕)] 10点(2007-10-02 11:00:19)
6.  ハウルの動く城
ヒロインのコンプレックスを描いているのであれば「魔女の宅急便」が勝り、戦争など活劇ものとしてであれば「ラピュタ」、恋愛ものであれば「耳をすませば」、異形の世界を描くのであれば「千と千尋の神隠し」の方が優れていると思う。「ハウルの動く城」は、ジブリが培ってきたあらゆる分野の寄木細工では? それに、ハウルがきちんと描かれていない。喜怒哀楽のさまざまな面を見せてくれるものの、それらがなめらかにつながっていないから、見る方は混乱する。ルックスに頼りすぎた感じ。それよりも、「かっこいいとはこういうことさ」と明確にしていた「紅の豚」の方が、はるかにはるかに、かっこよい!
[地上波(邦画)] 5点(2006-07-31 21:54:00)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS