1. 八甲田山
新田次郎の原作をほぼ忠実に再現しているし、日本の歴史の一端を知るという意味では価値のある作品だと思う。ただ、この新田次郎の原作自体が「完全な史実ではない」ということを忘れてはいけない。両大尉の出身から生い立ち(名前も)も史実とは異なるし、誰が指揮していたか、実際のところ未だにはっきりとした確証はない。映画としての「八甲田山」であって、この映画を史実としてとらえての歴史批評は避けなければと思う。でも、こういう事件が実際あったと知る上でいい映画だと思う。 6点(2004-01-21 21:15:52) |