1. パプリカ(2006)
面白かった!!今まで観てきた今監督の作品の中では、エピローグでの締め方も含めて一番、読後感の良い映画でした。前作の『東京ゴッドファーザーズ』の体ヒョロヒョロ・手足ブラブラでなく、体と動きがしっかりと描けていた作画も良かったです。 でも平沢進の音楽に乗せて空を翔る何度見ても気持ちよいシーンが、あっさりと終わってしまうあたりの演出が残念。(『千年女優』でも、歴史絵巻を背景に千代子が馬>馬車>人力車>自転車と駆け抜けるシーンが突然終わってしまうのとそっくり...。) また、監督本人も音声解説で言っていた「"間"を置くのが苦手」と言う言葉にも納得。(笑) 観客の「ここ、もう少し見ていたい」とか「一息つかせて」という暇を与えずに次の展開に移ってしまうスピーディーさ。 しかし他の作品もそうだけど、90分という尺とこの駆け足さで多少の物足りなさが残る"腹八分目"具合がミソなのかも。実際、気軽に何度でも見返したくなるんですよね、この監督の作品って。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-13 22:48:42) |
2. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 細かいカットの連続、特に会話シーンは最悪です。人物の一言一言に合わせて逐一顔アップなカットが変わります。というか2時間ずっとこの調子で見せられます。とにかく目が忙しいし、豪華な俳優陣の表情やアクションも作り込まれたセットや小道具も風景もロクに見せてくれないのでストレスが溜まって苦痛でした。倉庫での最初の格闘シーンは、「得体の知れない何者かに、何だか分からないうちにやられてしまった」感を表現したのだと思ったけど、敵にもバットマンと認識されてるその後の格闘シーンも同じだったので本当にがっかりです。バットマンがビルの屋上で佇んだりコウモリを引き連れる格好良さや、CGキャラに頼らず実物で勝負した姿勢には拍手したいと思いますが...。ジョーカーが出てくる次作が楽しみだけど、監督続投だったら残念ながら見られないなぁ...。シリーズを重ねるごとにグダグダにしていった『ブレイド』の脚本ゴイヤーも不安材料...。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-01 23:30:12)(良:1票) |
3. バイオハザード(2001)
全編明るいトーンでお話はテンポ良く進むし、アクションシーンは決まってたし、時々かっこいい編集もあったりで、意外と楽しめました。ただ、ゾンビが全然恐くなかったし、戦闘は格闘中心で拍子抜け。マシンガンやミニガンで木っ端微塵にふっ飛ぶゾンビ集団くらいやって欲しかったけど、流石にメジャー作品で人間をそこまでやるのは無理か?ゾンビの恐さが足りないのを暴走コンピュータと記憶喪失等のサスペンス要素を入れて補ったと感じたけど、成功してると思う。目つきが最初からゾンビっぽい(笑)噛まれた女隊員の引っ張り方も最期も感傷的でなく、あっさり風味で終わったのも良かった。ミラは奇麗でしたね。 6点(2005-02-13 01:53:50) |
4. バッドボーイズ2バッド
マーチンローレンスのお笑いは相変わらず笑わせてくれ(この人はもっと日本で評価されていい)、とにかく楽しませようという意気込みは感じられた。良いのはそこだけで、最初から最後までやりたい放題のアクションシーンの連続で途中から飽きてきます。。。特に、アメリカ人は好きかもしれないが、死体を弄ぶ画は日本人の感覚には合わないよなぁ。最後のドンパチ含め、いくつかのシーケンスをカットして100分~2時間に収めてくれればまた印象も変わったと思う。 あとウィルスミスの吹き替え役者が声が合ってない上にドヘタ。もし、万が一パート3があるなら、ウィル=山寺、マーチン=堀内を希望。 [映画館(字幕)] 2点(2004-06-11 20:19:14) |
5. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
帆船やセット、衣装など豪華で迫力があるのだが、海の男たちの戦いを期待して見たせいか、海賊大好きとはいえ良家のお嬢様が戦闘指揮官になっちゃう所に違和感があった。話全体が(アクションも)ダラダラと無駄に長い。2,3個のエピソードをカットしてコンパクトにまとめても満足感は得られたと思うし、何より爽快感が増したと思う。出演者全員に時間を均等に割り振ったおかげで散漫・緩慢になってしまいましたね。音楽は非常に良かったと思います。 6点(2004-02-28 02:59:29) |