1. ハネムーン・キラーズ
ジャムがパンの間から零れ落ちるシーンにやられた。 多分製作者は意図していないだろうが すべてのシーンに緊張感がみなぎっている。 バスで死ぬ場面なんてほんとに観てるこっちまで気分が悪くなった。 3人並んだ殺人場面もマルクス兄弟のコントの一場面のようで やはりそこには殺人の凄惨さがある。 カメラはぶれているし構図も不安定。 何もかも素人映画。 しかし、素人だからこそなしえた偉業がここにはある。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-19 16:28:07) |
2. バトルランナー
あの司会者はにほんでリメイクするならぜひともみのもんたにやってもらいたい。 それはともかく、『華氏451』にインスパイヤされた場面が印象に残っている。 それから、CGで顔を貼り付けて偽のニュース映像を放送するというのは 今でもできそうで怖い。 もう、実車映像も信用できない時代になってしまった。 それからあのオペラを歌う電飾デブはエルバンダにインスパイヤされたキャラに違いないと踏んでいる。 [映画館(字幕)] 6点(2006-06-17 17:06:45) |
3. パンプキンヘッド
《ネタバレ》 冒頭の乾いた映像がかっこよくて印象に残っています。復讐のために止めるのも聞かず、パンプキンヘッドを復活させてしまうところが切ない。ちょっとペットセメタリーに似た要素もあって、結構面白かったと思います。スタン・ウインストンですからクリーチャーにも力が入っていてそこも見所です。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-03-12 03:29:55) |
4. 蝿男の逆襲
《ネタバレ》 昔に見ているはずなのだが、まったく記憶にない。思い出すために再見。 見て解った。記憶にないのではなくて記憶から消したのであると。 ビンセント・プライスが撃たれたあたりで思い出した。 カラーではなくモノクロで、道具立てもなんとなくそれらしく、ホラーの雰囲気を出そうとしたのかと思ったら、 昔はやった産業スパイとかが絡んできて普通のサスペンスになってしまっていて支離滅裂。なんですかこれは。 前作は蝿の発見が間に合わず、どうやって元の姿に戻るつもりだったのかがつまびらかでなかったのが幸いしていたが、こんなに簡単に元に戻られてはずっこけるしかない。 とはいえ『蝿男の恐怖』の続編と思えば腹もたつが、普通のB級ホラーとして見れば 前作より良くなっている部分もありけっこう楽しめる作品である。 まず被り物の蝿の顔の造形が向上している。その代わり頭が大きくなりすぎて可愛げさえ出てしまっており、それがなんともいえぬおかしみを醸し出している。 蝿も前作より男前になっている。男前がHelp meって言うたびにもうなんとも言えません。蝿のくせに髪型きめすぎ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-11 19:40:22) |
5. ハッカビーズ
俺はお前でお前は俺みたいな禅問答。基本的にこういうぶったのは好きではない。 言いたいことがあるならもっとはっきり言いなさい。お母さんはそんな風に育てた覚えはありませんよ。などと池乃めだかのような冗談を言いたくなる。 自分探しの旅。男版不思議の国のアリス。そんな感じのお話でありました。人間は象徴的には何度も生まれなおしているとは言えるでしょう。そして彼らは自分を見つけることができたのでしょうか?。この映画では明確にそのことには触れずとりあえずの解決を繰り替えしながら同じような日常が続いてゆくと言ったラストになっています。その辺は誠実だと思いました。こういう方法論を取るなら劇中の台詞がもっと尤もらしくて馬鹿馬鹿しくなければ面白くありません。しかし、残念ながらそこら辺が中途半端でした。できれば物語りももっと錯綜したほうがいい。主演の環境保護活動家のお兄さんの目がスタローンに似ているなあと思ってぐぐってみたら、タリア・シャイアの息子さんなんですね。何で似ているんだろう自分の眼がおかしいのか?。 ナオミ・ワッツのコスチュームは可愛くてよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-05 19:22:51) |
6. バットマン ビギンズ
日本のアニメのようにブルース・ウェインは葛藤する。しかし、二元論的思考から離れられず、しかも悩んだ末に裁判を受けさせろには笑った。それでは判断を丸投げげしただけではないか。「ブレード・ランナー」を意識していると思える場面が数箇所あったがいまいち雰囲気がない。バットモービル?もシド・ミード風だがイマイチかっこよくない。ただチェイスシーンは迫力があってよかった。緻密に合理的な説明をつけようとした前半のせいで、後半の街を壊滅させる手口のデタラメさが気になってしまう。水は毎日使っている、いつまでとどまっていると思っているのかなどと余計なことを考えてしまう。ここもきっちり考証を考えるべきだった。結局ゾンビかとがっかり。 しかし、結構長い映画なのに退屈させないサービス精神はいいと思います。チベットみたいなところに影の軍団がいるのには参った。ならば渡辺謙ではなくサニー千葉でしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-25 04:47:55) |
7. 蝿男の恐怖
今まで見た映画の中でラストシーンに一番衝撃を受けた映画です。 この場面のパロディをバートンは映画で何回も使っていて、バートンファンなら一度見ておいて損はないかも?。確かに古い映画で特撮や被り物は今見るとさすがにショボいですが、複眼の視覚の再現などはその後も真似されているいいアイデアだと思います。 実際の昆虫の視覚は違うらしいですが、直感的にわかりやすくて画期的な手法だったと思います。 また、男が機械で頭を潰されて死んでいるという不思議な事件が起こり、そして妻が真相を語り始めるという構成がさらに恐怖感を増し、映画の世界に引き込まれました。 頭が蝿になってしまったのに黒板に字が書けることが不思議で、博士より蝿が天才なんではないかと思ったものでした。 [地上波(吹替)] 10点(2006-02-24 20:14:00)(笑:1票) (良:1票) |