1. 花束みたいな恋をした
《ネタバレ》 題名から勝手に最近の「泣かせ系邦画」と思い込んで敬遠していましたが、某ラジオであまりにも評判が高いので鑑賞。ちょい日陰扱いのサブカル者の二人がお互いを発見し恋に落ちる過程は、やっぱり最高に幸せでした(幸福すぎて、ここだけ1000回見ていたい。一緒に押井守を発見して、一緒に初カラオケに行きたい...)。一方その後、”愛が深化”していく過程があまりなく、片方の変節も見ていて嫌な感じになるところもあり、「辛い。最後はどう別離して終わるのかな」とダウナーに振れた気持ちで見ていたのですが、、、最後のファミレスの「やっぱり別れたくない」からそしてあの展開ラストまでの一連の流れで、一気にこの映画&脚本の凄さを浴びせられました。期待を裏切り期待を裏切らない。バッドでかつハッピーなエンディングといえましょう。映画としてみると最高得点ではないかもしれませんが、「何をもってお互いの関係の至高とするのかは恋愛の重要要素だよ(だったよ)」との観点を心に染み込ませてくれたこの映画は記憶に残る名作となりましょう。それにしてもあの二人、いまはどうして暮らしているかな... [映画館(邦画)] 9点(2021-02-16 11:57:15) |