1. バクマン。
《ネタバレ》 原作既読。アニメ版も全話見ていました。キャストが発表された際に、シュージンとサイコーは逆じゃないかという声が多数ありましたが、私もその例に漏れず。見た結果的には、このキャストもありかと思いました。この2人が高校生役ということで、原作11巻(叔父さんの墓参り)くらいまで話を進めて成長させるのかと思いきや、原作6巻の最高退院あたりまでの話で、最後まで高校生のままでした。尺が短いなりにまあまあ原作を端折ってそれなりに破綻せずにまとめたな、という印象はありますが、亜豆さんの扱いだけは…ちょっと腑に落ちない感じ。まあ20巻分の原作を2時間でハッピーエンドには持ち込みにくいでしょうが。そして原作終了して4年近く経つので、持ってるのが携帯からスマホになったり、例える漫画が「進撃の巨人」になったり、若干今風にアレンジされている一方、登場する漫画家の誰一人デジタル作業なしで今どき全員手描きなのはちょっと違和感(原作のままではありますが)。全体的にはまあまあの作品と思いますが、原作読んでない人には端折りすぎて分かりにくいかも。びっくりしたのは、女性が亜豆一人しか出てこないこと。秋人の彼女として長年支えた見吉も(当然彼女が考案した「亜城木夢叶」のペンネームもなし)、ライバルである蒼樹紅も、岩瀬愛子も、アシの加藤も全く出さず、ヒロインを紅一点に絞ったのは興行的にも思い切ったな、と。キャスティングは原作の雰囲気に似せた人を優先したようで、それぞれかなりハマっていました。スタッフロールの工夫は面白かったですね。惜しむらくは…やはり尺の短さかな。 [映画館(邦画)] 6点(2015-10-07 21:18:12) |