1. ビバリー・ヒルビリーズ/じゃじゃ馬億万長者
《ネタバレ》 90年代に入り、ハリウッドはネタに困った挙句に「60年代に人気の有ったTV番組をそのまんま安直に映画化しちまえ~!」と量産しまくったがコイツもそんな中の一作。何より”志の低さ”が際立つ上に、元ネタTV番組も都会(urban)と田舎(country)の対比が余りにベタベタのコテコテで全然笑えないヤツ(でも外人の笑い声が劇中に無理矢理インサートされるタイプ)だっただけに出来は推して知るべし。兎に角、演出のテンポが悪い&ヌルい&クドいの三拍子。ドリー・パートンやザ・ザ・ガボール等々出演者の顔触れ(だけ)は賑やかなんで、そこだけはマァ見所と言えば言えるかも。個人的には「ラスト・ショー」のクロリス・リーチマンがすっかり老けて婆さん(グラニー)役演ってたのが何とも悲しかった…!エリカ・エレニアックが熊の股間に電気アンマ食らわせ、リー・トンプソンにエアプレーン・スピンかます映画なんて精々コレくらいしか無いだろうという希少価値にオマケして5点w。 5点(2004-10-22 03:12:56) |
2. ビヨンド・ザ・マット
《ネタバレ》 WWF(現WWE)と言えばアメリカン・プロレス最大の団体。てか(ローカル団体を除けば)全米プロレス団体を全て吸収した”物体X”みたいな超化け物団体である。何故それほどまでに市場独占を成し遂げることが出来たのか?その理由の一端とも言える舞台裏を公開したのが本作。ハッキリ言ってプロレスに何の興味も無い御仁には「それがどうした」レベルの映画かもしれない。但し、プロレスに歪んだ偏見をお持ちの方には是非とも御覧頂きたい逸品でもある。如何にシナリオに沿った試合展開と言えど、その半端じゃない試合の過酷さには彼らの誇り高い真のプロフェッショナル魂を垣間見るに違いない。特にマンカインドことミック・フォーリーの凄まじいバンプぶりは圧巻。試合の勝者は”ロック様”だろうが、プロレス魂のWinnerはミックだと誰もが思っただろう事は想像に難くない。「試合に負けて勝負に勝つ」というヤツだ。カッコ悪いカッコ良さがイカス!テリー・ファンクやジェイク・ロバーツといった古豪たちにもグッとシビれた本作には贔屓しまくって7点!! 7点(2003-10-14 01:01:29) |
3. 美女と野獣(1991)
70~80年代に低迷していたディズニー・アニメーションにとって正に起死回生となった記念すべき一作。MVPは素晴らしい音楽でオスカーを得たアラン・メンケン。以後もディズニーとのコラボレーションは延々と続くことに。個人的には野獣の声を演じたロビー・ベンスンが何とも印象的であった。「ジェレミー」とかの青春映画で彼が素顔で主演した映画を知っていれば感慨も一層増すというものだ。影のMVPって感じかな。 7点(2003-01-30 16:29:26)(良:1票) |
4. ひめゆりの塔(1995)
この神山征二郎版も悪くはないと思うが…個人的には矢張り今井正監督の1953年版の感銘には遠く及ばない。沢口靖子や後藤久美子、中江有里では映像が絵空事になっている。 7点(2003-01-21 11:06:47) |
5. 羊たちの沈黙
大化けしたなあ、ジョナサン・デミ。「愛されちゃって、マフィア」の次にオスカー獲るなんて本人も予想してなかったんじゃ?とはいうものの、上質のサスペンス物であるのは認めるけど、オスカーに値するかどうかは甚だ疑問。本当の手柄はトマス・ハリスにあるような気が…。 7点(2002-12-24 03:38:01) |