1. ビリケン
可もなく不可もなく。ビリケンという耳慣れない神様をめぐってのファンタジーですが、大阪なんだから吉本芸人でも盛り込むのかと思えば、普通にちょっとコメディタッチな映画になっていました。下手に芸人なんかを入れても辛いものがありますが、そう面白くもないんですよね、一つ一つのエピソードが。撮影手法がちょっと面白いなと思ったら、笠松則通って人なんですね。これは大阪の人には爆笑なのかしら?通天閣にも行った事のない人間なので、ちょっと点数低いです。 5点(2004-01-19 07:13:28) |
2. ピカレスク 人間失格
あちゃー、ダメ映画ですね。河村隆一がナルシスト太宰を演じるというわけで、アリかと思いましたが、まったくナシです。羞恥心を捨てた演技が出来ていなかったので、まったくの興ざめでした。精神病院へ入れられる所など、そんなにあっさりした演技でいいのかと訝しく思うくらいです。長いのに全体的に浅く終わってしまい、観ても何にも残らず、逆に欲求不満になりました。「太宰は芥川賞を貰おうと懇願したことがある」「へぇー」でトリビアネタで終わってしまいます。もっとドロドロ太宰が観たいんだとイライラです。やつれた表情なども、わかりやすいメイクで済ませてはダメです。さとう珠緒のナレーションもダメですね。それに、加えれば壇や井伏の心理描写なども加えるべきだったと思います。というわけで、3点。 3点(2003-12-13 14:21:58) |
3. ひまわり(2000)
《ネタバレ》 最初は、何だかよくわからないスタートでしたが、お葬式のシーンからコミカルでテンポ良い展開になり、最後はちょっと青春な、清々しい気分になって終わりました。メリハリが良く、見ていて飽きず、さらに映像も素晴らしかったと思います。袴田吉彦が小学生時代に靴を隠したことを思い出すシーンや、最後に麻生久美子にボールを当てるシーンなど、ファンタジックなところもとても自然で素直に観ることが出来ました。謎はいくつも残りましたが、爽快感と、何故かはわかりませんが満足感を感じたので良しとします。ミリタリー好きのマギーもいい演技してましたね。 8点(2003-11-23 19:51:51) |
4. ピンポン
原作を忠実に再現して欲しいとは思いませんが、竹中直人と夏木マリはないんじゃないかな、と思いました。バタフライジョーの枯れて諦めた人生の中で、最後に全てを賭けたのがスマイルであり、オババがどっしりとして、無気力で、きつい言葉を投げながら心底惚れているのがペコなのだと思います。キャストについては、Mr.オオタ、チャイナ、それにペコと、文句言いたくなる部分は多いのですが、アクマとドラゴンのが、大倉・獅童の好演によって非常にいい雰囲気を出していたので相殺してこんなものかと思います。欲を言えば、チャイナの葛藤をもう少し引き出して欲しいと思ったのですが、各役者に十分に時間を与えたために言葉の伝わりにくいサム・リーは難しかったのでしょうか?ちなみに、サム・リーは香港の役者さんで、無問題2に出ています。だから言葉は広東語です。(チャイナは上海ユース)これでマイナス1点。 5点(2003-11-04 01:55:12) |