1. 拾った女
冒頭に於ける地下鉄内シーンに早くも手に汗握り「大当たり」を確信。期待は裏切られず、テンポ良く進む切れ味鋭い展開に目が離せず、リチャード・ウィドマーク、ジーン・ピータース、セルマ・リッターが辿る結末にドキドキし通し。「No.11」を積み替えるシーンに激熱に。当時として余りに激し過ぎると思えたラストでのファイトシーンで「負けるな!」握り拳で応援していたウィドマーク。通常運転での憎ったらしさとそれを上回った男気にまさかの惚れ惚れ。彼をも上回ったMIPがセルマ・リッターで、オスカー受賞ならずに激しく異議ありの忘れ難い姿でした。反共と過度な反共への視線も感じる傑作ノワールに酔いました。 [DVD(字幕)] 9点(2021-05-14 16:32:43)(良:1票) |
2. 媚薬(1958)
ジェームズ・スチュアート&キム・ノヴァクの共に一本調子な台詞回しでのメリハリない演技も相まって、魔法のしょうもない使い方に白けっぱなしでした。エルザ・ランチェスター&ジャック・レモンも今一つ。MIPが猫だというのが何ともはやな凡作です。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-05-03 02:40:50) |
3. 美女と液体人間
初見。50年前位にTVで観た「人食いアメーバの恐怖」で理髪店シャンプー台から徐々に湧き出たアメーバに気づかず青年の頭を突っ込む・・・唯一記憶に残るシーンが蘇りました。また観たいですね(思わされたところに+3点)。 観るに堪える起承転結で映像も精一杯頑張っていてまずまず楽しめました。瑞々しい平田昭彦の台詞回し&歌う姿のすらりとした白川由美のお姿が好印象です。 [インターネット(邦画)] 9点(2021-04-25 13:29:15) |
4. 必死の逃亡者
犯罪者、被害者一家、官憲、それぞれの必死さが生み出す緊張感が途切れることのない展開。加えて一家の絆の強さにじわじわと感動が湧きあがり、「パパ、僕も人質になるよ」「バカな事を。お前は悪い子だ、パパに楯突いてばかり」に涙腺決壊。ボギーを自分の引き立て役にした感があるフレデリック・マーチにキュンキュンさせられ通しで、ラストの手招きにまた涙。ボギーの手下2人がアホアホでなかったら10点でした。どのようなジャンルでも一級品に仕上げる巨匠に拍手喝采。 [DVD(字幕)] 8点(2018-03-17 20:20:19) |
5. ビルマの竪琴(1956)
水島上等兵の決意の基となる屍の山に対して牧歌的に過ぎる収容所。悲惨さが胸に迫って来ませんでした。若き三國連太郎の瑞々しさに惚れ惚れしました。 [DVD(邦画)] 7点(2013-09-06 01:08:48)(良:1票) |
6. 陽のあたる場所
《ネタバレ》 アリスとアンジェラの人となりが描かれていません。抜け出したかった貧乏生活についても殆ど描かれていません。単に美貌と裕福さにのみ惚れたように見えます。湖へ転落後の様子は映し出されていませんが、これ幸いと救助活動を一切行わなかったと確信出来ます。直接手を下さずとも見殺しにする。この行為に集約される全編に亘っての彼の小狡い言動が不快でたまりませんでした。現実にはこの種の小狡い男は処分した女に対して何の痛痒も感じず、善人面して優雅にお暮らしになるのであり、それを許さなかった結末に、すっきりしないものを感じました。 [DVD(字幕)] 4点(2009-05-22 04:34:55) |
7. 昼下りの情事
《ネタバレ》 恋に上下の隔てなし。百戦錬磨の色男であるフラナガンが小娘のアリアーヌを軽くあしらっていたのが、徐々に心乱されていく様が何度見ても味わい深いです。遂に陥落してしまラスト、甘いのですが、あとに続くシーンに免じて良しとします。クーパー、ヘプバーン、シュヴァリエもさることながら、楽師達の存在感は只事ではなく、実に味わい深い四人です。彼ら無しでは本作は成り立たないでしょう。小粋さが心地よい大好きな作品です。 [ビデオ(吹替)] 9点(2004-12-28 02:08:44) |
8. 非情の罠
ストーリーがつまらなく主役のボクサーに魅力を感じない。 試合とマネキンに囲まれての対決シーンは凄い迫力でとても印象的。キューブリック監督の26才位の時の作品と聞いてビックリ。 6点(2003-12-05 16:25:23) |