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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 823
性別 男性

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1.  ヒア アフター 《ネタバレ》 
イーストウッド監督作品を観ていると、たまに何が言いたいのかよく感じ取れないことがある。「チェンジリング」「グラン・トリノ」といった分かりやすい作品が続いていたので、もはや問題はないと思っていたが、今回は正直言ってよく感じ取れなかった。悪い作品ではないと思うが、良い作品とも思えない。再見すると徐々に彼が言いたい事が伝わってくるので、本作も何度か観れば分かるようになるとは思うが、全体的にぼんやりとしすぎたというか、重みに欠けたような印象。イーストウッドは、派手な演出を好まないだろうし、ドラマティックな展開を盛り上げることもないだろう。これが彼の持ち味だと思うので、感じ取れる人が分かればよいかもしれない。 ①事故死した双子の兄を忘れられない弟、②死者の声を聞くことができる孤独な労働者、③臨死体験をしたことが忘れられないニュースキャスターという三者が本作のメインキャストとなっている。普通の映画ならば、きちんと“死”に向き合い、前向きに生きようとすることを決意する①の姿勢が描かれると思われる。もちろん、本作もそのようなものが描かれているが、あまり心に響いてこなかった。子役が感情を爆発させるわけではなく、子役が無口過ぎたか。彼が苦しみや悲しみを吐露し、兄ときちんとお別れすれば、単純に泣ける映画になっただろうが、イーストウッドはもちろんそのようなことはしなかった。 死者と会話をすることができるが、現実社会では上手く生きることができない労働者がようやく分かり合えるパートナーを見つけることができるということも本作の大事なポイントとなっているが、②と③の出会いが唐突すぎるような印象を受ける。もしディケンズが好きでなかったら、もしあの朗読者のことを好きでなかったら、もし少年を助けなかったら、もし手紙を書かなかったら、という運命の糸のようなものが絡まっている面白さはあるものの、この辺りもイーストウッドらしく淡々とした仕上りとなっている彼らの出会いにより、何かキセキのようなことが起きるというドラマティックな展開ではない気がする。もっとも各キャラクターが抱える悩みというものが、現在の自分とはかけ離れているので、上手く感じ取ることができないのだろう。また、自分が精神的に若すぎて、イーストウッド作品を理解できるレベルに達していないので、もうちょっと後にもう一回観た方がいいのかもしれない。
[映画館(字幕)] 6点(2011-02-21 23:58:13)
2.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
訳あって、2D字幕版を鑑賞。3D版を観られなかったことが残念と思えるぐらい、迫力ある映像に圧倒される。2D版でももちろん迫力はあるが、ドラゴンとともに大空を駆け巡るシーンや、ラストのスーパードラゴンとのバトルシーンなど、3D版ならばどうなっているのだろうかと考えてしまうほどだ。自己都合で2D版を鑑賞したにも関わらず、このようなことを言うのは変な話だが、3D版ならばもっと評価は高かったかもしれない。 全体的な流れは、ありがちなハリウッドアニメらしくもあるが、単純さを排されており、細部を上手く表現しているため、他のハリウッドアニメとは一線を画する作品に仕上がりとなっている。ラストの見習いバイキング達による救援活動にはアニメらしい単純さも見られるが、この辺りは大目に見てあげたい。 「敵との関係」「父親との関係」「仲間との関係」など、もちろんその他の作品でも描かれているが、他の作品とは異なるほど“深み”のある作品となっている。他のアニメ作品が勇者のバイキングならば、本作はヒックともいえる。勇者のバイキングが出来ないことを本作はやってのけた。ドラゴンや父親の気持ちを変えたように、本作を観た者の気持ちを変えてくれるだろう。 主人公も死なず、ドラゴンも死なずというありがちなエンディングだが、キャラクターを殺す以上にさらに効果的なエンディングをチョイスしている。傷ついた者同士が寄り添い、協力して歩もうとする姿は「共生」というまさに本作のテーマに合致したものである。どちらかが誰かをかばって死ぬよりも、本作のエンディングの方がより感動的ではないか。一人では飛ぶことができないドラゴンと、一人では走ることができない少年という、何かを無くした者同士が補い合い、マイナス同士が掛け合わさってプラスのチカラへと変えていく姿には希望を感じる。 ただ、ラストにペットがどうのこうのというセリフは余計か。ペットだと飼うもの、飼われるものという支配関係が生じるので、共生というテーマを考えるとあまり好ましくない表現ではないか。「ペット」という言葉に対するアメリカ人との感覚の違いかもしれないが、字幕では工夫しても良かっただろう。 また、個人的には、ヒックとドラゴンの関係を日常生活に置き換えてみても面白いとも思った。苦手としている誰かや、声を掛けにくい誰かにも、手を伸ばせば応えてくれるかもしれないと感じさせる。
[映画館(字幕)] 7点(2010-08-12 22:17:15)(良:7票)
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