1. HERO(2002)
私としては、ジェット・リーが大根であることと、トニー・レオンはやっぱりカッコいいことを再確認した映画でした・・・いや、半分マジで書かせてもらうと、ジェット・リーって私が見た限りの作品では表情が全然変化しないしセリフの抑揚も全然ない。表情について言えば、どんな時でも薄ら笑いを浮かべているように見える。そのせいかどの映画でもつかみどころのない謎の男っぽい感じ(余談ですがシュワが去った後のターミネーターは彼に演じて欲しい気がする)。そんなジェット・リーの大根的個性が、今回は二転三転する物語と彼の役柄にぴったりはまっている気がします。初めから2/3くらいまでは「これ、話がスカスカじゃんかよぉ」って思ったし、ジェット・リーが実はアレだったってことも割と早いうちに分かっちゃったけれど、最後のオチが不条理感もあるけど、かなりマイナス印象をプラスの方向に戻してくれましたね。「英雄」っていうのが本当はどういうものなのか考えさせられました。ジェット・リーを英雄に導いたトニー・レオンの泣きそうな目が、今回は達観した男の眼差しになっているのがすごくいい・・・ 6点(2004-08-29 21:07:28) |