Menu
 > レビュワー
 > タコ太(ぺいぺい) さんの口コミ一覧
タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1643
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  PIGGY ピギー 《ネタバレ》 
思いのほか重苦しい作品でした。(ヒロインの体型のことではありません)  どこの国でもいつの時代でもイジメというものはあるでしょうし、体型でイジメるというのはイジメのひとつの定番でしょうね。まったくもって腹立たしい。それでも冒頭のイジメの雰囲気は、アルアルで流してもイイ程度と言えないこともないです。サラ、気にするな相手にするなと。ただ、プールでのイジメは完全に犯罪レベル。たまたまサラの泳ぎが達者(水没監視員には気付かないまでも)だったから良いようなもので(良くもないのですが)、場合によっては溺れますし、その場合にはあの少女たちはキャーキャー言う程度で着衣水泳してまで助けないでしょう。ホントに胸糞女子です。  だから、直後に男(この時点でサイコキラー確定)がいじめっ子たちを血塗れにして連れ去ってもサラは迷いつつも見なかったことにしても無理はないです。しかも男は恐ろし気ながらもタオルを置いていく優しさ?があるし。(この時点でサラに一目惚れ?)  そこから後にそれまでとは異質の重苦しさが始まりますね。学校では常時いじめられっ子、しかも自宅でも、厳しいようでいて極めて身勝手で感情に振り回されるタイプの母親による抑圧された日々を送る少女。そもそも鬱々として捌け口がないからお菓子ばっか食べて太ったんじゃないでしょうけれど、間違いなく日々の生活が彼女を肥大化させています。  そこから生まれる捻じれた心理。幼い頃はどんな子だったかは明かされませんが、父親との関係は良いようですし(父親が女房の尻に敷かれ切っているので今やほぼ意味なしですが)、弟はあんなもんでしょう。であれば、母親が彼女の性格を作り上げてしまったように思えるところです。その性格がベースにあるからこそ生まれた嘘。そこにイジメによって受け続けた心の傷が生み出した心理が重なって嘘が嘘を呼ぶ構図。可哀想と言えないこともないです。てか、自らが招いた悲劇のように見えてしまうことが可哀想に思えます。  ラストのスプラッター的ホラー描写は、そこに至るまでの心理描写が重過ぎてあまり衝撃的ではありませんでした。よくよく考えればあの男は何者?どうしてあんな行動をしていた?おそらくはプールで何らかのシンパシー(足に障害があることに関係があるのか?)を感じたこと(決してイジメへの同情ではない)でそれがサラへの好意に転じ、でも身勝手で表面的(自らの凶暴性のカモフラージュとしての疑似的な優しさに過ぎない?)故に破綻していくという感じなのでしょうけれど、まぁまぁ説明不足は否めないですね。  ノー天気で子どもじみたバイク少年に夢のタンデムで町に向かう血まみれのサラ。彼女は男を殺したことで心の何かが剥がれ落ちきっと全てを告白或いは供述するのでしょうね。生き残った二人のいじめっ子(決して後悔していないと思われる)も全てを語り尽くすことでしょう。サラとサラの家庭は何処に向かって行くのか?最後の最後まで重苦しいままのドラマでした。ホラーじゃないかも。  ちなみに、元ネタの短編は現時点では配信されていないようです。短編はいじめっ子たちが拉致されるまで。長編化で随分と重みが加わりましたね。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-29 12:53:20)★《新規》★
2.  鼻炎 《ネタバレ》 
ひとつの失敗(とは限らないけれど)が気になり出すと、それが頭を離れずそれどころがどんどん増長していってしまう。まぁ個人的に身に覚えがない訳でもないけれど、この主人公の場合には極端。恐らくは病的。対して奥さんの強いこと強いこと。血圧計るあたりは思いやりが感じられないこともないけれど、夜の営みの最中にも夫を言葉で責め続けるとは。てかそんな精神状態で営むか?奥さんの言葉や表情はもしかしたら夫の幻覚・幻聴かも知れないけれど。  そして結局死に至る。殆ど自爆。原作は未読ですが概ね原作通りのようですね。チェーホフなりのシニカルなユーモアなんだろうけれど、兎にも角にも主人公のやることなすことイラついてしまったのは作り手の策にハマったのかも知れません。  ショートならではの味わいと言えないこともない作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-03-22 11:26:50)
3.  ひとりぼっちの人魚 《ネタバレ》 
主人公の絵のモデルになってくれた女性が実は出会ったときには死んでいた。しかも、二人の出会いを日記に書いていた。それでは主人公が毎週会っていた彼女は…?というお話。ショートストーリーのホラーとしてはアルアル的なプロットです。出演者の演技、BGM、音響等々、いろいろと物申したくなる作品でした。  が、最も理解に苦しむのは主人公が後追いしてしまうこと。生死は明確には描かれていないものの後追いしたことは間違いないように思えます。この顛末は一体何?どうして?理解出来ませんでした。  仕事と人生に疲れてしまった女性が死を選び、その魂を救った人魚が夢を果たさせようと仮の姿を与えて主人公と出会わせた。だから、公園に居る他の人たちには彼女の姿は見えない。束の間の安息を得ることが出来た魂は、生前の自分に舞い戻りモデルとして生きがいを感じた日々の記憶をもう一つの人生に焼き付ける。絵本作家を目指す女性は、真実を知って人魚の物語をライフワークとすべく改めて心に誓う。  ベタではありますが、そんな感じに仕上げてくれればもう少し作品世界に感情移入出来たかも知れません。ラストが残念。
[インターネット(邦画)] 4点(2025-02-23 11:29:23)(良:1票)
4.  ピンク・クラウド 《ネタバレ》 
シチュエーションとしてはSF的な作品ですが、ハッキリ言ってコレはSFではないような。SFにしてはあまりに非科学的と言うか都合良過ぎと言うか、十分な根拠を示すこともないままにグイグイ進んでいきます。雑と言うか適当と言うか細部の詰めはほぼ見受けられません。始めのうちこそ自分なりのコダワリを持ってSFとして観ていましたが、中盤辺りからは「これはSFテイストのヒューマンドラマだ」と受け止め直した上での鑑賞にチェンジ。  もしSFであるならば、研究者たちが雲の正体を調査・分析していくとか、政府による物資補給のシステムを微に入り細に入り解説していくとかの展開が必要でしょう。それとも人知を超えた存在による予測不能な未来をほのめかすとか?結局宇宙人による攻撃だったとか?  ところが本作では、肝心要のピンクの雲について殆ど何も説明されないし、数年もの間続いていく人間たちの生き残りに向けたライフラインの礎となる科学技術等についてもほぼ触れられることはありません。この際詳細は考えないようにね、ということなのでしょうか?呆れるほどに雲のことは触れられない。ピンクの雲は概念とでも言うのでしょうか?否、もしかしてそうなのかも。  それとも、そもそもがファンタジーなのかも知れません。ファンタジーテイストの世界観で語られる人間の愛と苦悩、そして生と死。究極に追い詰められた(あまりそういう雰囲気でもありませんが)環境で、人は他者を愛せるのか?更には自らを愛せるのか?希望を失わずにいられるのか?悲観的にも楽観的にも寄せることなく生きていけるのか?そんなテーマが語られているように感じました。  ラスト。死を覚悟した彼女を10秒後に出迎えたのは生だったのか死だったのか?彼女の立ち姿や表情を見ていると、そのまま頽れるようにも見えるし、思いもしていなかった結果に唖然としているようにも見え、そこについては観客に投げて来たのかなと思えた次第です。個人的には、曖昧のようでいて曖昧ではないこのラストは好きです。「生」だったとすれば相当な無理筋。けれども全編無理筋な非SF的展開からすればそれもありとも思え、「死」だったとすればそれはそれで想定内の結末に留まるばかりで少々拍子抜け。結局自分なりの答えは見つけられずといったところです。  総じて言えば、捉え方次第で佳作とも駄作とも言えてしまえそうな作品でした。個人的にはいろいろ考えさせられたという点でやや佳作寄りの1本です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-02-21 00:53:27)
5.  悲鳴を上げる頭蓋骨 《ネタバレ》 
そもそも「スクリーミングスカル」なるものは欧米の怪奇伝説にある定番物のようですね。本作はそれを題材にしたサスペンスミステリーといった趣です。  1958年という製作年からすれば当時モノとしてもかなりチープな特撮だったり骸骨モデルだったりですし、最初っから鼻持ちならないイヤな奴っぽいエリックが怪しいと思わざるを得ない意外性なしのストーリーだったりと、特筆すべき点には欠けるかなというのが正直な感想です。  ただ、いきなり登場の懐かしいガルウィングのメルセデス300SL?とか、地味目の雰囲気のヒロインが矢鱈胸を強調していたり生着替えの下着姿になったりボディラインがスケスケのネグリジェ姿だったりというお色気担当だったりとか、大げさ目のオーケストラBGMに絶叫型悲鳴が鳴り響いたりとか、モノクロ作品(にしては製作年が新しめ?)を通じて当時を懐かしむにはまぁまぁ良かったりもする1本でした。  ちなみに、オープニングの「恐すぎて死んでしまったら葬儀費用は負担します」みたいなカットは珍品かも。他にあまり記憶にない演出でした。ホントに死んじゃったらホントに負担したのかな?(そんなに怖くはないのを自覚していたのか?)
[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-10 10:56:14)
6.  陽なたのアオシグレ 《ネタバレ》 
実にシンプルな初恋ラブストーリー。なのでしょうけれど、なんだか素直に受け入れられない。ラブコメや純愛物は好物なのに。  それは主人公を小4に設定しているからなのか?にも関わらず微妙(ストレート?)にエロティシズムを感じさせる表現が垣間見えるのも原因か?  個人的には自称トリ馬鹿なので、現実にはあり得ない学校の鳥小屋で飼育されている風な様々なトリさんの登場に喜ぶべきところかも知れないけれど、ワクワク感があるのは高層ビル沿いに落下する主人公を救うハシビロコウの登場ぐらい。  なにか全体的にワチャワチャしているのが落ち着かない。自分が歳をとったせいに過ぎないのかも知れないけれど。  どんな層を対象に製作されたのか?イマイチ理解に苦しみつつも、スピッツの楽曲に救われた十数分でした。
[インターネット(邦画)] 4点(2025-01-30 10:10:02)
7.  ヒュービーのハロウィーン 《ネタバレ》 
アダム・サンドラーさんのコメディは、自分的にはちょっとばかり合わないのです。アメリカンなドタバタコメディとか不適切表現の連発自体は結構好きだし大笑い出来る方なんですが、彼の出演作のちょっと醒めた感じ?シニカルな感じ?がイマイチ苦手です。  本作は事前に読んだプロットに興味を惹かれて鑑賞してみたものの、半分ぐらいまではどうにも作品世界に入って行けず鑑賞断念も考えたぐらい。ただ、やっとスピード感が出て来た感じの中盤以降はまぁまぁ楽しめた感じです。  物語的には極めてオーソドックスなホラー風味のコメディ。ちりばめられたギャグの数々は、お約束的ではあるもののスベリまくる感じはなし。意外なぐらいに悲劇なしのハッピーエンド。本来ならもう少し楽しめそうなんですがね。主役のキャラ設定?否、キャラそのものじゃなくて話しぶりとか身振りとかかなぁ?  兎にも角にも心からは楽しめず、とは言え全然ダメとは言い切れる訳もなく4点に留めます。
[インターネット(字幕)] 4点(2025-01-07 09:33:14)
8.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 
多くの皆さんのご意見のとおり、スタイリッシュな映像とテンポの良さ、そしてデジタル空間を可視化した地下鉄車内と乗客たち、といったところは良かったと思います。  が、これまた多くの皆さんのご意見のとおり、雑です、かなり雑です。ツギハギ感は半端ないですね。結局主人公たちは何をやりたかったの?目的は何?驚愕のラストを標榜する(してるのは配給サイドだけかも)結末が彼らの目指していたもの?そんなものに感情移入は出来かねます。  二段仕掛けのどんでん返しというスタイルは良いと思います。が、理詰めのどんでん返しとは思えないです。辻褄合わないですよ。むりやりちゃぶ台返ししたみたい。  演出的には見るべき点も多いだけに残念な作品でした。ヒロインの件も含めて。予備知識なしで何にも考えないで観たら良いかも知れないエンタメ特化作品でした。否定はしません。  ちなみに、タイトルは如何なものか?邦題の「お前」は観客としか思えないし、原題もミスリードが過ぎる感じ。これは減点要素です。  追記です。「殺し屋が通過電車見てて通過した後のトンネルは見ないのかよ!凄腕の捜査官がテーブルの下を見ないのかよ!ヒロイン?も一緒に逃げるのかよ!この際、捕まったラスボスはヒロインの自称彼氏でもいいんじゃね?」苦言並べてみました。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-12-19 09:52:18)
9.  ビューティー・インサイド 《ネタバレ》 
以前から気になっていた作品をやっと鑑賞。アマプラ、残り20時間切ってました。  いや~、ヤラレました。この奇想天外なファンタジーをファンタジーじゃないかの如く真正面から叩き込まれては、ホラーやサイコサスペンスやサメ映画が好物なくせにラブコメやお子ちゃま向けアニメで涙腺を崩壊させてしまう私はひとたまりもありませんでした。しかもヒロインがストライクゾーンにピンポイントでド真ん中。もう何も語らずして10点献上したいぐらいです。  とは言え少しは中身の感想を。ファンタジックなラブコメのスタイルで作られた本作品。けれども至極全うに大真面目に作られている作品。人間の本質、愛の本質に変化球と見せかけて大上段から切り込んでいる、ある意味硬派な作品とも言えそうです。  そもそも姿形は観る者が想起するもの。他者は勿論のこと鏡に映せば本人でさえ同じこと。例えば私が面と向かって見ている丸顔で浅黒い肌の男性がいたとして、同じ場にいる友人が同じように見ているかどうか。もしかしたら細面で色白な男性に見えているかも知れない。流石に性別や人種まで違って見えることはないとしても(否、あるかも知れないけれど)、同じに見えているかどうかは誰にも証明出来ないでしょう。もっと単純に、同じ赤い色のクルマを見ていたとして、私の見ている赤色が同時にそのクルマを見ている他人の見ている赤色と全く同じと誰が言えましょうか?極端な話、私が赤と思っている色は他人には私の定義するところの白に見えているのかも知れない訳で、色をコードで認識したところで結果は同じ。突き詰めれば自分自身にしか判らないわけで(否、自分だって解ってないかも)、見た目に普遍性などないに等しい、と常々思ってたりします。  と、少々勝手に屁理屈を捏ねさせていただきましたが、毎日変わる姿形に囚われている限りは混乱し疲弊し愛など育めないでしょうけれど、本質をもって受け入れればそこには純粋な愛しかないのだ、といったテーマ性を感じた訳です。  現実的に考えてしまうとあちらこちらに無理があるのは止む無し。そもそもの設定に超無理があるのだからこの際細かなことには目を瞑るべきですね。エンドロールでのダブルハッピーエンドは、同時に二人の未来も示唆しているトリプルハッピーエンド。繰り返しになりますが、これはヤラレました。満点献上です。
[インターネット(字幕)] 10点(2024-09-30 00:05:09)
10.  ピカレスカ ~Novela Picaresca~ 《ネタバレ》 
たまたま知り合った小説家の男の言葉を信じ(少なからず憧れも背中を押しているかも)、ずっとなりたかった「悪い子」になるためにバスジャックを実行しようとするヒロイン。突拍子もない物語なのに不思議とスッと入ってくる感じ。  ヒロイン・ヨーコを演じる広澤草さんの自然体の演技が好感です。更に脇を固める俳優さんたち、看護師さん(ド派手な変装の時の可愛さが印象的)、韓国人留学生、小説家、バスの運転手、皆さんいい雰囲気を醸し出してる。邦画コメディにありがちな力業的演出もなく、さりげなくクスっとさせてくれるコメディ具合も好みです。  ショートフィルムはあっという間に終わって余韻の中で考えさせられることが多い、と言うかそれが楽しみのなのですが、本作については「もう少し続きが観たいな」という感覚で終わりました。何かを変えたい、でも何も変わらない。それでも変わらない中で何かが生まれる。ホンワリとした温かみのある良作だと思います。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-06-05 15:06:07)
11.  ビッグフットVSメガロドン 《ネタバレ》 
全編通じての(少し前の)ビデオゲームレベルのCGと時折り挿し込まれる実写映像によって構成されるSF作品。と言っても、恐らくはかなりの低予算作品と思われ、CG部分は台詞だけ変えた繰り返しが目立ちますし(てかシツコイ)、僅かな実写部分もフリー素材っぽい感じです。ただ、見れないレベルかと言えばそうでもなく、案外普通に鑑賞してしまいました。  台詞が矢鱈に多いですね。もっともらしく難しい理屈を並べているような部分も多いのですが、よくよく考えれば大したことないものを小難しく理屈っぽく言ってるだけのような気がしないでもありません。否、多分そうです。  また、そんなへ理屈台詞の合間合間、カリ王女とヘルシングとの子作り談義に始まり、何かと下ネタを挿し込むあたりは、作り手としては遊び心とかコメディ的演出なのかも知れませんが要らない気がしてなりません。  何より邦題も原題そのままというタイトル。確かにビッグフット(小柄過ぎるし単なるゴリラのようでもあるし)とメガロドン(メガロドンじゃないし)が出ますが、両者が正面から戦うこともなく看板倒れのような。本サイトのカテゴリに「サメ映画」があったとしても、本作は該当しないような気がしないでもありません。  特に加点要素も見出せず、1点献上に留めたいと思います。
[インターネット(字幕)] 1点(2024-03-31 12:23:36)
12.  ピザ 死霊館へのデリバリー 《ネタバレ》 
長尺ものが嫌いなわけではありませんが、今更にしてインド映画の長尺感を味わいました。作品世界に没入出来れば3時間の作品だって決して長くは感じず、場合によっては「もう終わり?!」という気持ちになることさえあります。が、平均的と言っても良いような2時間余りの尺の本作は、各パートごとに無理無理引っ張っている感(それ、また繰り返す?みたいな)があり、何度か中だるみを感じてしまいました。  一旦そんな風に感じてしまうと内容そのものにも不満を感じてしまい、作品を彩るホラー要素に特に斬新さや魅力を感じられず、既視感ばかりを感じてしまったり、「そっち行かないだろ」とか「そっち見ないでまずはこっち見ろって」みたいに、主人公の行動や言動は感情移入出来ないことばかり。更には、「ムトゥ」以来勝手に思い込んでいる自分が間違っていることは承知ですが、所謂「コリウッド」映画なのに歌わないし踊らないことにも不満を感じてしまう始末。  ただし、それじゃ面白くないの?と問われればそんなことは決してなく、物語の展開は多少の強引さや作り込み過ぎの感はあるものの、ホラーと思って見始めたらロマンスもの?かと思いきやオカルトもの?いやいややっぱり幽霊屋敷もの?え?金品略奪サスペンスもの?でもやっぱりホラー?と言う感じに二転三転四転。荒唐無稽な物語になりそうなギリギリのところを攻めていてなかなかに見応えはありました。特に終盤にたたみかける構成で、それだけに前半から中盤にかけての引伸ばし感がなければなぁという印象です。  ということで、インド映画のマッタリ感がお好きで、サスペンステイストのホラーがお好きな方にはお薦め出来るかなと感じた1本でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-23 23:28:39)
13.  ビフォア・アイ・フォール 《ネタバレ》 
形式的にはSFサスペンス的タイムループものですが、戸惑いながら青春の中にある女子高生の心の成長を描いたヒューマンドラマですね。タイトルからして些か宗教的、道徳的な香りがしないでもないのですが、タイムループを繰り返す度に成長していくヒロインの姿が等身大に描かれていて、青春ドラマとして好感が持てました。ヒロイン・サマンサ役のゾーイ・ドゥイッチが素晴らしい。何人もの役をこなしてる感じがします。  パーティシーンなんか見ていると、これって高校生?アメリカの高校生はこんなに乱れ切ってるのか?なんて思ってしまいそうですが、ま、こういう子たちもいるってことなのでしょうね。子どもから抜け切れない少年少女の残酷なぐらいのストレートな暴走。そんな姿を見せることでこの物語が成立しているとも言えるでしょうし。  ちなみに、ここで描かれるタイムループは、原理原則的な説明は一切なく、極めてシンプルにシチュエーションとしての設定というか物語の構成上のアイテム。なのでそこはツッコミどころではないと思います。強いて個人的考察を披露させていただくならば、始めの一日でリンジ―の運転するクルマが起こす事故はジュリエットを轢き殺してしまった衝撃で起きたもの。乗車していた4人も即死し、そのことが引き金になってタイムループが始まってしまう。ループを止めるにはジュリエットの死への決意を止めなければならない。しかし、彼女の人生に対する絶望感と死への決意は堅い。現状のサマンサにはどうにも出来ない。親友たちの心を動かし状況を変える必要がある。そしてサマンサの成長なしには親友たちの心を動かしようもない。だからループを繰り返し、その都度サマンサは成長していく。といったところでしょうか?  サマンサの命と引き換えない限りタイムループが止まらなかったのだろうか?サマンサが死んでしまった後に残るものは、家族や親友たちやジュリエットやケントの深い悲しみと喪失感ばかりではないのか?極論としては、高校生活が一瞬であっという間に忘れ去ってしまうように、ジュリエットの死もすぐさま忘れ去られてしまうのではないか?だとすれば、サマンサの死によるあまりに大きな喪失感の方が防ぐべきではないのか?  もしかしたら、最初の事故でサマンサは死んでしまい、その後に描かれるタイムループは死後の世界、サマンサの魂が地獄に堕ちる前に最後の試練が与えられ、結果それを乗り越えたサマンサは天に召されるという「実は死んでます系」なのかも知れません。その場合若干既視感のある設定になってしまいますが、その方がより好感の持てる着地点かも知れません。  等々、観終わった後の疑問は多々ありますが、一人の少女の心の成長、本当の愛への目覚めを描いたドラマとしてシンプルに観る限り、丁寧に作られた青春ドラマとして楽しめました。こうやって反芻出来る作品は好みです。迷いますが8点に近い7点を献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-01-18 11:08:23)
14.  ビフォア・マイ・アイズ 《ネタバレ》 
タイムパラドクスもののショ-トフィルム。正直なところ、過去を変えることで最悪の事態を回避しようとする物語は既に数多製作されて来ており、何故今更これを、しかもショートフィルムという方法を選択して撮ったのだろうと思えてしまう作品。  ちなみに、縫いぐるみと着ぐるみで登場するキャラに随分と時間を割いていますが、このキャラは知りません。何か作品のテーマに通じる特別なニュアンスがあるのでしょうか?ただ、それがあったとしてもこの16分という限られた尺に差し込む意味があるのかどうか?  人生の最期の瞬間に人は走馬灯の如く人生を振り返ると言われているように、ヒロインもまた死の瞬間に人生を振り返る訳ですが、その走馬灯の一部にピンポイントで入り込んで時間を遡るという点が本作としてのアイディアなのかなとは思います。しかしながら、やはり敢えて製作した意味としては弱い上に、少々強引かなと思えてしまい、3点献上とさせていただきます。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-11-09 16:16:16)
15.  ピース・オブ・マインド 《ネタバレ》 
パックスの見ている、語りかけられている亡霊たちは本当に所謂幽霊なのでしょうか?  幽霊など存在しない!という人からすれば精神疾患故の幻覚・幻聴ということになるでしょう。あくまでも彼自身の心が作り出しているもの。自殺を求める亡霊の言動は彼自身の自殺願望でしょうし、一緒に居たいと求め続ける元カノの亡霊は、彼女の自殺を悔いて止まないパックス自身の願望。概ね説明がつくように思えます。  ただ、歌手志望の若い女性については、パックスはその死を知らないのではないかとも思われ、亡霊の登場によって死亡した事実を知ったようにも見受けられます。だとすれば、彼の周囲の亡霊たちは亡霊に違いないのでしょう。しかし、省略されているだけで彼は彼女の死亡(自殺だったかどうかは不明)の事実を知っていたのかも知れません。  要は、亡霊たちは幻覚と見ることも亡霊と見ることも出来るわけです。ですから、そのこと自体は本作の核心ではないということだと思います。  病んでしまった、或いはとり憑かれてしまった彼の魂が如何に救われるか?方針を転換し、彼の全てを受け入れるようになった主治医による治療効果なのか?はたまた、純粋な彼の精神を只管に受け入れようとするモリーの愛なのか?これもまた、どちらも成立するように思えます。  どのように受け止めるか、作り手は観る者に託しているようにも思えました。  主演のローグ・ジョンストンという俳優さんは初見ですが、自然な演技に好感が持てた点に+1点の7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-09-26 17:51:14)
16.  ビースト 《ネタバレ》 
狂暴な野生動物と人間との闘いを描いたアクション系エンタメ作品として観れば、優れたCG、スリルとサスペンス、そして家族愛を描いた良作のように思えます。実際、ほぼノンストップで楽しめはしました。  けれども個人的には何とも後味の悪さが残りました。群れを非道な密猟者に殺され生き残った雄ライオンを「悪の意志を持った存在」のように描き過ぎのように思えてなりません。  確かに、トバッチリを食っていきなり皆殺しにされてしまった集落の人たちは気の毒としか言いようがありませんが、(現実問題としてライオンの思考に人間的な悲しみの感情があるかどうかは判りませんが)ライオンの方にも悲しみや悲壮感を込めて欲しかったところです。  集落での惨状を目撃した直後の混乱した状況だとしても、一丁のライフルのみ携えて単独でライオンを追う姿は、冷静なプロの保護官もしくは動物学者とは思えません。単に殺すためにライオンを追うハンターとしてしか映らないです。  全体を通じて危機管理の薄さが目立つ演出。主人公の父娘たちは素人だから仕方ないにしても、それでも常識的にその行動は違うだろ?みたいな場面が多過ぎました。思えば、父娘の会話にも今一つな台詞が多く、家族愛をテーマとしたドラマとしてもスッキリはしないところです。脚本の問題なのでしょうか?  一見お子様向け、ファミリー向けの1本のようでいて、実は違うなと思えてしまう1本でした。  (追記) 今日、数多くの放牧中の牛を襲い指名手配犯のように追われていた北海道の1頭のヒグマが、ついに殺処分されたことをニュースで知りました。密猟者に襲われたライオンとは全く違う状況であるにしても、人間と野生動物の共存・共生は難し過ぎるとつくづく思いました。そんな観点で観るべき作品ではないのかなぁ?
[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-22 10:44:08)
17.  ビューティフル・レターズ 綴られた言葉(TVM) 《ネタバレ》 
必要以上に教訓的になることもなく、必要以上に宗教的な理念に傾き過ぎることもなく、ストレートに感情に問いかけてくるヒューマンストーリー。素直に感動しました。  ここまで直球勝負で来られると正直なところ少々引いてしまうことが多いのですけれど、ヒロインのアリー・アンダーウッドさんや共演のバーニー・ダイアモンドさんを始めとする出演者たちの自然な演技が、まるでドキュメンタリーを観ているかのような気持ちにさせてくれます。  実際、ダイアモンドさんは本作完成後に亡くなっていることを知ってしまうと、ストーリーとオーバーラップして尚更に感情移入を誘われ、観終わったときにはヒロインのこれからの幸せを願っている自分がいました。  比較的短い尺のせいか少々展開が雑な感もしますが、終盤に向かうにつれて盛り上がっていく物語の邪魔にはならない程度かと。思いがけない佳作との出逢いに感謝し8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-05-01 13:23:19)
18.  美女缶
予備知識なし。当然セルフリメイクのTV版と漫画版も未見のままで観ました。ネタバレしてはいけない作品だと思いますので、ネタバレなしのレビューに努めます。  個人的にストライクゾーンど真ん中の作品。約1時間という尺で非常に上手く纏められていて、予想に反する大どんでん返しには正直驚きました。金魚が象徴的ですね。公開当時に幾つか受賞したことやTVリメイク版が製作されたことにも大いに頷けます。  主役の彼に今ひとつ感情移入出来ないままに終盤を迎えましたが、どんでん返しを食らった後には妙に納得。観終わった後、哀愁に浸れました。  とは言え7点献上に留めたのは、隣人の暮らしぶりに美女缶そのものの存在に関わるような矛盾を感じてしまうこと。そこはもうひと頑張りして欲しかったです。  関係ありませんが、納豆カレーは私も好物です。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-18 12:20:06)
19.  必殺!恐竜神父 《ネタバレ》 
確かにヒドイ。さりとて酷評出来ない。なんともアザトイ作品ですね。  ここまで確信犯的にヒドサを真面目にヒドク作られてしまうと、最早降参です。この作品のヒドイ部分をヒドイと論じること自体が製作者の意図にハマってしまっている訳で、その悪ノリぶりを楽しむことこそが本作の正しい(?)鑑賞方法なのでしょう。  ですから、それがダメというならば観ない方が良いでしょうし、それがウェルカムということであれば徹底的に小ネタを楽しむのが正解ですね。  例えば恐竜の着ぐるみ。着用可能な巨大なぬいぐるみと言った方が解りやすいかもしれません。獰猛とか狂暴とか強大とかには全く通じないデザインと質感。勿論、そんなものであっても製作費は結構かかりますから、もともと少ない製作費のうちの結構な割合をそこに注ぎ込んでる訳で、決して開き直りではなく意図してあの恐竜を製作してるところだけでも十分に本気度が窺えます。  爆破シーンに予算は使わず説明書きで終わらせてしまうとか、どんなシーンであろうと近所の同じ空き地でとしか思えない場所でのロケとか、キッチリ低予算を管理して作り込みつつそれを逆手にとって笑いに繋げています。  古き良き時代のB級感をモチーフに、如何にも映画好きな悪戯っ子が製作したという感がありありと出ていますね。  観る者を完全に選ぶこの作品。嫌いじゃないけれどアザトサもちょっとばかり鼻につき、ここは5点にしておくのがいいかもしれません。  ちなみに、原題は恐竜のヴェロキラプトルの前半分とスペイン語のパスター(牧師)による造語ですね。これを「恐竜牧師」ならぬ「恐竜神父」としてしまう配給会社さんの発想は謎です。「必殺!」というのは、忍者が出て来てアクションがカンフー風だからなのかな?
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-20 11:17:52)(良:1票)
20.  ピーターラビット 《ネタバレ》 
ピーターラビットの物語と基本設定は同じだけれど、キャラクター設定やストーリーは児童書である原作からだいぶ飛躍してると言うか、デフォルメしてるというか、実に洋画のコメディらしいアレンジと演出ですね。基本、擬人化されたウサギが最上位にあって人間や他の動物はそれ以下。小ネタも効いてます。アニメ版がほぼ原作を踏襲していたことを考えれば、やっぱりハリウッドだな、と言ったところか。こういう作品、こういうコメディ、好みです。  それにしても、技術革新には脱帽するばかり。ピーターたちが実に自然に実写の世界に溶け込んでますね。まさに命を与えられているといった一挙手一投足。動物たちの自然な動きや表情に釘付けになり、あっという間にクライマックスを迎えてしまいました。  CGキャラが活躍する作品に、また新たな記念碑的作品が登場しましたね。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-18 00:34:03)
000.00%
1372.25%
2563.41%
31036.27%
41408.52%
520612.54%
630618.62%
741725.38%
826816.31%
9885.36%
10221.34%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS