1. ヒストリー・オブ・バイオレンス
そっとしといてやってくれ! そう叫ばざるを得ない映画だった。 この映画の主人公はひっそりと普通に暮らしていたいだけなのに、何故放っといてくれないのか。 次々に送り込まれる刺客。それらをものともせず倒して行く様は痛快でもあるのだが、スカッとするようなアクション映画ではない。この映画におけるバイオレンスは悲劇しか生み出さない。 家族の平和の為に全てを投げ打つ主人公に感動させられた。 [DVD(字幕)] 8点(2018-03-31 16:59:11) |
2. 秒速5センチメートル
「君の名は。」を観て、他の作品も気になったので新海誠マラソンをしているが、そろそろ限界かもしれない。 この監督の映画は自分には合わない。そう確信した。 本作は下手なSF描写が無い分まだそこそこ観れたが、やはり全体的に臭い台詞のオンパレードなのがちょっと・・・。 相変わらずのモノローグの多用。没個性的と言うかステレオタイプな何の魅力も感じないキャラクター達。背景は綺麗だがあまりにそれを見せたがりなカメラワーク。 「今振り返れば きっとあの人も振り返ると 強く感じた」→で同時に振り返るシーンは「君の名は。」に繫がるわけですね。わかります。 山崎まさよしの歌がかかった辺りからやっと面白くなってきたなぁと思っていたら、その歌と共に映画はもう終わっていました。 [地上波(邦画)] 4点(2016-11-04 19:21:56) |
3. ピストルオペラ
あの訳が分からない『殺しの烙印』の続編なのだから、これくらい目茶苦茶でちょうどいいのではなかろうか。 オープニングの狙撃されたジュリーがニヤリと笑った所で「スーパー!テレレッテテ・テッテテ…♪」と鳴り響く『サイコアナルシス』を持ってくる辺り、センスが素晴らしいと思った。格好いいオープニングが終わると、今度は江角と山口の下手な芝居を見せつけられる。ちゅーちゅーたこかいな。下手な演技もギャグの内。きっとわざとやっているんだろう。じゃなきゃこんな江角の大根演技にOKなんか出さないでしょう。普通の監督ならね。しかし普通ではないこの監督のやることは予想もつかない。もはや、面白いとか面白くないとか議論する事すらバカバカしくなる。この監督にとってはやりたいことを全て詰め込んで、きっと大満足なんじゃないだろうか。監督のどや顔が目に浮かんでくるようだ。 [DVD(邦画)] 7点(2014-12-03 04:46:08) |
4. 悲夢(ヒム)
『ブレス』といい本作といい海外のスターを起用すると変に気合い入っちゃうのかね、スタイルばかりこだわった内容の薄い映画に成り果てちゃうのは何故なのか。キムギドクがファンタジーに走ると途端に面白くなくなるので、いつもの暴力全開の映画の方が数倍面白い。序盤はサスペンス調の展開で引き込まれたんだけど、途中からは眠気を堪えるのに必死で、オダギリジョー同様足をハンマーで叩きながら、頭にナイフを突き刺しながら、血をダラダラ流しながら観てました。 ・・・すいません冗談です。 [DVD(字幕)] 3点(2014-08-27 01:57:57) |
5. ピーナッツ
ストーリーはありきたりでひねりも無いし、役者(というかお笑い芸人)の演技もひどすぎるし、中途半端なギャグの連続で笑いにも全然期待できない。テーマはいいとして、完全にコメディでいくのか、はたまた感動のスポコン物を目指すのか、方向性をはっきりするべきだったと思う。・・・・・なんて、偉そうな事書いちゃってますが、私はウッチャンの映画にかける愛だけはしっかり受け取りましたよ。そう、これはシベ超みたいなものです。映画が大好きな人が撮った映画に悪い映画なんてありません(悪い映画ってどんなのかはわからないけど)。これで、もう少し観客を惹きつける演出やパフォーマンスがあれば、チャウ・シンチーみたいな監督になるのも夢じゃないと思います。なので、まだまだ今回は厳しく点を付けさせて頂きます。 [DVD(邦画)] 3点(2006-10-24 21:39:42) |