1. ビューティフル・マインド
感動的な夫婦愛を描くのに(しかも実話)サスペンス仕立てにしなければ撮れないとは、あまりにも情けなさ過ぎる。多分自信がなかったんだろうが、ストレートで勝負出来ないピッチャーが変化球で逃げるようなものだ。又、妻役のジェニファー・コネリーは、出産、育児、夫の看病と続いたのだから少しはやつれて表情に疲れが見えなくてはいけない。ちょっと始めから終わりまで綺麗過ぎで、演技はよかったのにどこか白々しく悲惨さがいまいち伝わらない。ラッセル・クロウは難しい役を良く演じていたと思う(グラディエーターの時よりよっぽど良かった)。ただ名優エド・ハリスを幻覚にしたのはやはりテクニカル・ファウルだろう。 3点(2003-05-25 06:01:26) |