1. 豚と天国
《ネタバレ》 金持ち、普通、貧乏人…平行して語られる三者三様の生き様が、最後にお墓で結びつく。 「お墓に入ればみんな一緒」ではなく、「お墓の形状」から「死に対する考え方」もが階級によって違うのだ…というラストは面白い。 安直な人道主義を振りまく男が試練に立たされてあっけなく崩れ去っていったり、普段粗暴な少年より理性的な少年の方がいざとなると残虐であったり、色々人間観察が巧みだなぁ…と感心させられました。 リアルな描写ながら、唐突に「えっ?!」というようなシュールなシーンが登場する感覚は、流石、南米文学に共通するものがあります。 7点(2004-07-20 21:35:24) |
2. ブルース・ブラザース
お笑いアクションとしての完成度もさることながら、今見ると凄いメンバー。音楽映画としても秀逸だと思います。 7点(2004-04-24 02:40:02) |
3. ブラック・レイン
当時ロケ地として予定されていたお寺が撮影を拒否した話を聞いて、「何で頭固いんだよ」と怒っていた私ですが、今は「よくぞ断った」と思うようになりました。 それはともかく、リドリースコットと日本人実力俳優陣の組み合わせはいまだに感慨深いものがあります。 この映画のテーマ(組曲)はハンス・ジマーの中で一番好きです。 7点(2004-03-19 22:17:17) |
4. プラトーン
ベトナム戦敗北によってアメリカで反省映画が流行ったけど、今のイラク~アラブ戦にどれだけ生かされてるのか疑問。当時のベトナム戦争は今のイラク戦争よりもまだまともな理由があった。今後のイラク戦争、もしアメリカが負ければこの映画同様に反省映画が流行るだろうし、アメリカが勝てば「テロは悪」を標榜した自賛映画が流行るだろうし…この「善と悪」の適当さ加減は今一ついていけません。 5点(2004-01-15 00:11:34) |
5. ブレードランナー
ディレクターズカットラストの「出口の無い不安感」も魅力的だけど、個人的には(少数派かもしれませんが)どうしてもあのエンディングは外せないです。さんざん閉塞的な風景を見せられた後での、あの解放感溢れる濃い緑の気持ち良さ!話の構造より映像の美しさに惹かれました。 9点(2003-11-20 22:23:01) |