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1.  ブラッド・ダイヤモンド
ディカプリオには、ロミ+ジュリでたやすく惚れ、太陽と月に背いてで演技者として天才だと思った… そしてタイタニック以降ご無沙汰だったんだけど、いい役者になってるので驚いた! こういう硬派の社会派の作品が、うわつかず鼻もちならないにおいを回避し、しかもアクションシーンが重厚に撮られてるのをみると 日本でなぜこれができないかとつくづく悔しくなる。 ラスト、安易にロマンスに流れすぎな所が惜しいのが唯一残念な点だけど レオを始め役者がみんなよし、またジェニファー・コネリーの演技のさじ加減も絶妙でいい。 自分が感じる真の大人の女って、どうしても日本映画に見いだせないんだよなあ。 強さと身勝手さとしたたかさとしなやかさ。 日本映画ではこういう要素をあわせもった女を類型的でなく描くという力量がない。 やはり映画は役者だなあ… これからは、顔が縦じゃなく横に広がっちゃったレオ君の作品をもっと見ようっと。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-29 01:10:15)
2.  ブレードランナー
湿っぽくて不潔な、きらびやかで猥雑な、「臭い」のある未来都市。小道具がいちいちいかがわしのもいい。そして、肉体に対する憧れ、体温ある命への焦がれ、今という刹那に意味を求める切なさ…そう、この作品全体をおおう、不器用な魂たちがせめぎ合う切なさが作品の核だと思う。 その切なさは、生きるということの意味が擦り切れかけた時代にこそ降臨してくる、生きとしい生けるものを襲う病だ。SFは苦手だけれど、こういうロマンチシズムをかもし出してくれるなら嫌いじゃない。全てが好みでツボにはまった。
8点(2004-09-17 01:11:15)
3.  ブレイブ
どうしようもない気分にさせられたなあ。世間の評価の低さはわかるけど、私に与えられたインパクトはあまりに大きかった。 この先救えるかどうかわからない人類のために、自己満足かもしれない状況で、助かる道も考えず十字架にかかるキリストは崇拝の対象。 この先救えるかどうかわからない家族のために、自己満足かもしれない状況で、助かる道も考えず拷問イスに座るラファエルは馬鹿な負け犬? けれど、最後まで見た私の中で、両者は同じだった。 階段を上っていくラファエルに思わず涙した。
9点(2003-11-26 13:36:06)(良:1票)
4.  ブロウ
ろくな女に縁がなかったユング、これが一番の不幸だったりして。とは冗談だけど、一人の人間の人生というよりも、スタイリッシュさが楽しめたオシャレな映画。ジョニーは、「フェイク」のほうが作品としては充実していると思うが、演技はこちらが上。井筒監督のベタ褒めも分かる、完璧な演技。良くも悪くもアメリカのただれた病巣を、こういうオシャレさを失わず描いたセンスはよし。音楽もいい。しかしこの雰囲気を味わえないと「だからなんなんだよ」になる人もいるかも。だからどうしろとかそういう映画ではないんだけどね。
8点(2003-10-02 22:39:37)
5.  フォレスト・ガンプ/一期一会
アメリカの「季節」をこんな風にセンスよく捕らえられる監督はそういない。批判とか反省ではない色づけが実に上手い。最初と最後で「寓話である」という比喩を使っているあの演出。人物描写の温かさ、エピソードからエピソードへつなぐテンポの軽やかさ。そして人間を愛する者だけがかもし出せる空気。この作品を生み出せる国としてだけ、アメリカを好きになれる気がする。
8点(2003-10-02 01:00:18)
011.43%
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