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コメント数 106
性別 男性
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1.  blue 《ネタバレ》 
魚喃の描く線は細い。いや実際は筆圧の強い画風なのだがその潔さゆえに細くさえ感じられるその線と、限りなく排除された背景はそのある種の詩的世界を構築しているし、その細い線で描かれた人物の顔は豊かであり個性を持ちながらも、ある種の匿名性を帯びている。「遠藤」や「桐島」は単なる記号に過ぎない。記号に過ぎないからこそ、その名前が発された時そこには虚しさの空白が流れ込み、また自らを混同せずにいられないのだと私は思う。 さて映画はどうだろう。ここでの問題はもちろん市川実日子なわけだが、私はこの顔を見せられた瞬間「桐島」が記号ではなく名前になるのを感じた。美的感覚ではなく詩的感覚の問題である。 だがまぁ魚喃の言うようにこの作品は双子ではなく“いとこ”か“はとこ”なのだから仕方ない。独立した個としての評価に移るとしよう。市川実日子を採用した理由は間違いなくドラマティック性の拡大にある。つまり桐島と遠藤との関係性に見た目にも明らかな優劣を施すことによってその関係性の変化(厳密に言えば入れ替わり→変化)を強調するためである。そしてそれによって桐島が絵画に打ち込むという新しい情動を生み出し、岡崎京子から引用したと思われる庭での水撒き、浄化という素晴らしい映像言語的展開にも立ち会えたわけであるから、個として捉えた場合あながち外れた選択でなかったことは確かである。加えて、対比を求める強い嗜好がこの監督にはあるのだろう。極力自然光で撮影された画面は黒を強調させ光を共存させる手法であるし、固定を軸にし長回しされるカメラと間の豊かな会話の静けさを明らかに強調するサウンドトラック(雑音)、といった具合である。その数々の対比は機能し合い、映画として完成されていたわけだが、最後に至ってその執拗なまでに貫いてきた対比の法則を捨て去るところがこの監督の度量というか、素晴らしいところである。あのホームビデオのブルーはそれほど巧妙に観客の脳に焼き付き、原作blueの冒頭の一節をまるで海が映像言語を持って語らしめてしまっているかのようである。   “濃い海の上に広がる空や 制服や 幼い私達の一生懸命な不器用さや      あのころのそれ等が もし色を持っていたとしたら それはとても深い青色だったと思う。” 
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-12-29 02:38:04)
2.  二人の短い物語 ~ニューヨークの片隅で~
撮影期間11日、制作費1万1千ドルという極度の低予算で作られた本作品。プロット構成やストーリーテリングの手法が特別凝っているわけでもない。変人が多いのも、ニューヨークの治安が悪すぎるのも違和感は覚える。ただ、この作品に関しては制作姿勢、というか画面から滲み出ている低予算っぷりがそういったものを凌駕している。極度にハイコントラストな白黒映像、カッコつけてるようでポップな登場人物たち・音楽。“ふざける”“かっこつける”という相反したものが、低予算というある意味での奇跡によって絶妙なバランスを保っている。・・・予算が低ければなんでもいいって訳ではない。持ち合わせている技術や予算との兼ね合いをしながら、それに見合った、自分に出来る最良の映画を作る。この基本が出来ているから、この映画は面白い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-24 04:58:18)
3.  不思議惑星キン・ザ・ザ
チリンチリン。パンパン クー。 そんな映画。 ただそれだけの映画なんだが、とにもかくにも世界観の構築が素晴らしい。キンザザには人間(?)が4つの身分に適当に分けられた馬鹿馬鹿しい階級制度があり、身分によって馬鹿馬鹿しいしきたりがある。初めのうちは なんじゃそら と思って観ているのだが、あまりに徹底されているため、終盤には観ているこっちが、ほら腰落としてクーせな、鈴つけな、檻入らな、とか考えてしまっている。『友人と語り合いたい映画ランキング』があったなら上位に違いない。 1つだけ、2人のプライドが無駄に高く、なかなか順応しない。うまくいくものもうまくいかない、という展開には少々苛立ってしまったので減点。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-12 14:49:42)
021.89%
110.94%
221.89%
343.77%
421.89%
543.77%
632.83%
71816.98%
82927.36%
92523.58%
101615.09%

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