1. 普通の人々
何と言ってもお母さんのキッチュぶりが燦然と輝く異色の作品です。この家族にとって離婚は悲劇ではなく、大いなる解放への出発点です。そこへたどりつくまでの人間の苦悩を描き、レッドフォードの監督第一作として、忘れることのできない映画となりました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-08-17 06:21:40) |
2. ブラザーフッド(2004)
無能なくせに正義派気取りの弟を見ていると向かっ腹が立ってきて、「たのむから、みんなの迷惑だから、早く死んでくれよっ!」と願わずにはいられませんでした。 [DVD(字幕)] 2点(2009-06-01 06:07:39) |
3. フリーダ
この映画の主人公のような尋常ではないエネルギッシュな人を見ていると自分の情けなさが身に染みて感じられ、つらいです。人の思惑なんか屁とも思わなければ何かを成し遂げることはできないのでしょう。それは無思慮として非難されることが多いのですが(日本などでは特に!)、それこそ嫉妬というものの実態なのかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-10 05:33:07) |
4. 舞踏会の手帖
もう会わなければよかった、っていうのはちょっと考えてみれば誰にだって分かることなんですが、でも相も変わらず人間は同じ間違いを延々と繰り返し続けています。もっともその落胆を通して人間は(ようやく)新しい人生へと脱皮できるというのもまた真実です。まあ、すべての人がそうできるわけではないんですが・・・ [DVD(字幕)] 8点(2009-02-16 05:51:16) |
5. プレステージ(2006)
つきあいで見ました。科学と魔術の境目がまだ曖昧だったころのお話で、当然のようにエジソンの手下やテスラも登場してきます。このあたりのいきさつはアメリカでは常識ですが、日本人には「・・・?」と思われるかもしれません。実はエジソンというのは怒りと憎しみの塊みたいな人で、競争相手は容赦なく叩きつぶしていました。その矢面に立たされた一人がテスラです。テスラは正真正銘の天才でしたが、その業績はしばしばオカルトまがいの見せ物とも受け取られました(本作でも同様です)。交流電流や蛍光灯など、今日の私たちの生活の多くはテスラの発明に負っています。 [DVD(字幕)] 2点(2009-01-30 06:39:02) |
6. プルガサリ/伝説の大怪獣
北朝鮮の映画というだけで興味津々でした。「プルガサリヤー・・・」という声がいまも耳について離れません。そうとうなお金がかかっています。この映画を作った人たちはまずまず成功ってことで十分に報償されたことと思います。北朝鮮ではこれ以外にはどんな映画が作られているのでしょう。とても気になります。 [DVD(字幕)] 5点(2009-01-18 07:04:17) |
7. 不思議惑星キン・ザ・ザ
SF史上最もシュールな空前絶後の怪作です。いったいどんな人たちがどうやって作りあげたのか・・・。「では同志○○スキーは資本主義の悪の権化役です(ひそひそ声で「実はあんたの上司だよ!」)。このステテコを履いてクーって3回言って下さい。そうそう、スパシーバ!」「同志○○ビッチ、あなたは圧政の犠牲者です(ひそひそ声で「共産主義万歳!」)。このブリキのヘルメットをかぶって○○チェコフに深々とおじぎして下さいね。そうそう、スターリンに乾杯!」とかなんとかまじめ顔で作っていたのでしょうか。制作者たちがシベリア送りにならなかったことを祈らずにはいられません。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-01 06:30:15) |