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1.  BLUE GIANT 《ネタバレ》 
 原作ファンです。IMAXで視聴しました。  元々ジャズはごく一部ちょろっと聞いて何が良いのかよくわかってなかったのが、原作漫画で、そうなのかと、ちょっとだけわかるようになったかもしれない口です。  だけど、mp3とかの配信音源を聞いてもやっぱりよくわからず、ライブで聴いて熱を感じるか、せめて映像化されて映像&演奏で見てみんと本当のところはわからないかなあと思ってました。   そんなわけで待望の映像化なわけですが、漫画では、すごい天才で音圧があり、音がデカくて説得力があるように描かれてるものの、実際の映像になった時に音楽的説得力を出せるのかどうか? が気になってたところでした。  公開前にPVが流れてたもののキレイではあるけどそんなすごい演奏にも聞こえなくてあんまりイケてないかもなあ、けど原作者が見て良いとか言ってるしなあどうなのか、と期待半分で観た感じです。    演奏は素晴らしかった! です。    IMAXで環境が良かったこともありますが素晴らしい演奏の数々で、いやまあそんな音を出されたらそりゃ認めるしかないわなあ、というところで、原作を見て一番気になってた演奏の音楽的説得力は見事に実現されてたかと。  なので、ライブ的な演奏を聞きに行くために観るというのはアリかと思いました。   で、原作からのエピソードの選択については、妥当かと思いました。  主人公が天才過ぎるので、一般人の目線で絡んでいく話であり、かつ音楽的に成功していく交差点的エピソードっていうとここしかないかな、という感じで。  その代わり、序盤の泥臭く努力して演奏できるようになってく話とか、そもそもジャズというものが今どきマイナーなので(とはいっても私からすれば、メジャー枠の中のマイナーな方、くらいの認識ですが)、だけど熱くて良いと思ったので演奏して広めていきたい、という衝動の部分が端折られてしまったのは残念なところではあったりしました。   あと、問題の演奏部分のCGについては、がんばってやろうとした形跡はあるけれども予算配分の都合と、きっと上層部はCGを使う所でコストカットできると勘違いされてるかと思われるのですが、その数年前の感覚で予算が削られて微妙な映像になってしまってたかと思います。   最近のCGなどを使用した演奏シーンの傑作としては、まず「シン・エヴァンゲリオン」のピアノシーンがあり、あるいはロトスコープを使用して変態的な歳月と原画枚数をかけて制作された「アニメ映画『音楽』」の激熱ライブシーンがあり、つい先日公開されて今も楽器業界なんかでブームのアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」のモーションキャプチャーで演奏と動きをぴったり合わせてライブ感を出しつつ、うまくない演奏までしっかりやる……というように、CGを使った演奏シーンもここ1,2年で激烈にクオリティが上がってきており、本作もエンディングを見るとロトスコープを使用して実際の演奏の動きをキャプチャーして品質を上げようとした痕跡は見えて序盤のピアノのタッチも良い感じの場面が一部あったと思うのですが、途中以降そういうのもなくなり、またCGキャラをセルアニメ的キャラクターと違和感なく馴染ませる工程も省かれたため、CGが出るたび、何この異形の存在は? みたいな違和感が大変なことになってて、普通のアニメシーンや、音楽はとんでもなく素晴らしい出来なので、CG部分も今後改善されると良いんじゃないかとか思いました(今後とかあるのか?)。   そんなわけで、とにかく演奏は素晴らしいので、音響の良い劇場でぜひ視聴されるのがよろしかろうと思います。  やー、ジャズってかっちょいいわ。
[映画館(邦画)] 8点(2023-03-15 11:48:28)
2.  フラ・フラダンス 《ネタバレ》 
 東北の復興の現状を語り継いでいく作品の一つとして、阪神の震災だと当時の崩れた柱などの痕跡が博物館に残されて記憶として語り継がれているのと同様に、東北ではその痕跡の1つがスパリゾートなどに残ってるんだなあというのを知れたりして良かったです。   メインの話も、過去の記憶とどう向き合うかとか、「お仕事」ものとしてどういう精神で頑張ってやっていくかとか、良い話でした。   ただ、このフラダンス系の映画って、フラダンスの歴史とかに一切触れずに、「みんなを笑顔にする、素敵な踊り」というだけの表層的な扱いをされることが多く、最近よく取りざたされるポリティカル・コレクトネスに則ると、元のハワイ人(アメリカに吸収される前の)の歴史とか差別とか、日本の天皇家との交流とか、古典的儀式としてのフラダンスは日本には伝わってないとか、そういう話にも触れて欲しかったりするんですが、今後のこれ系映画で扱われることに期待ですかねえ?
[映画館(邦画)] 8点(2022-01-31 11:33:17)
3.  Fukushima 50 《ネタバレ》 
 事実といろいろ違い、意図的な? 歪曲もある、という評判を知った上で視聴。   現場の頑張りで救われたという、命がけの頑張りの話としてはよくできてて、首相来訪の対応が、現場からするととてつもなく無駄かつ莫大な労力に見える、という辺りは、他業種の火の車の現場でもあるあるな感じで、そこは割と現場側の感情としては共感した感じでした。   ただ、こういう、  「現場の頑張りでなんとかした=マネジメント層はろくな仕事を前々から全然してなかった、給料貰ってるのも恥ずかしい手抜きマネジメント」  という、日本的組織の普遍的悪癖を、どういうわけか感動的な話にして、問題の本質をごまかす実にあくどいやり方(映画等エンタメ表現の手法を悪用した卑劣なやり口)、が、こう厳然としてエンタメっぽい作品として残ってるのをまざまざと見ると、いやもう、こういう話を感動話なんかにして称えるのは止めましょうぜ、としみじみ思った感じでした。   それはさておき、当時現場で、生命の危機がありつつも頑張ってた方々がいた、ということに対しては敬意を払いたいと思いました。
[地上波(邦画)] 5点(2021-03-17 18:50:04)
4.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 《ネタバレ》 
 この映画は、主人公二人の友情がとにかく良くて、お互いべた褒めしまくるところも良いんですけど、一方が落ち込んで自己卑下しまくりだしたところで、もう一人が「私は私の親友を悪く言うことを許さない!」と言って親友をぶん殴るところが最高! で、すごい良いです大好きです! て感じでした。   あと、周りの人たちも実にいろんな人がいるんですけれども(人種とか、家庭状況とか、性的嗜好とか)、最初は一見嫌な奴かなーと思ってたのが事情が明らかになるにつれて、それぞれの人にはそれぞれの事情があって、根本的にはどの人も良い人で面白いところもあるじゃん! てのがわかってきて、この作品、基本的に悪人がいないんですよね。   そんな感じで、とても気持ちの良い作品でした。   あと、ずっとラリッてて、どこにでも現れる実はとても面倒見の良いジジ(ビリー・ロード)が、あなた、前の場所でこの会場の場所分からんって言ってたのに何で先回りして居るんだよ! という事態が頻発する、神出鬼没ぶりが面白かったです。   そんなところです。
[映画館(字幕)] 8点(2020-11-04 20:08:52)
5.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
 私は仕事がら、中間管理職であるシェルビー(マット・デイモン)に感情移入して観たのですが、そうすると、この映画ってタイトルに偽りあり! で、フォードvsフェラーリというのはフレーバーに過ぎなくて、本当はフォード vs クリスチャン・ベイル&マット・デイモンなんじゃないかと思いました。   なので、レースの話はおまけで、メインはフォードという、どうしようもなく腐敗した巨大組織の話という認識(レースに勝つ・名誉を得る、という観点で)。   ぶっちゃけ、あのさんざん嫌がらせをしてくるレオ・ビーブって、現代の価値観で言えばパワハラ上司以外の何者でもないのですが、いちおう映画上の言い訳は、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)が技術は素晴らしいがとても独断的で合わない人にはとことん合わない性格で、加えて、レオ・ビーブとの最初の遭遇が最悪の印象になってしまったのを引きずって、あの映画中のような対応ばかりになってしまったのは、巡り合わせと人の相性の問題で仕方ない、という見せ方になってて、今だと明らかにパワハラで労基の監査を入れる案件と思うんですけど(証拠がバリバリあるし)、まあ当時はそういう権力の横暴が放置されてたのでしょうがなかったのかなあと、思えなくはない。   で、この映画で一番のハイライトと思うのはシェルビー(マット・デイモン)が、上が埒が明かないので、会長のフォード氏に直談判したところと思います。   これが、普通のエンタメであれば、上の経営者層の人は、人格者で、しかし常に多忙を極めて主人公側に配慮できてなかったが、直訴で状況改善される、とかになると思うんですが、この話では全然そうならない(笑)。上司がろくでもないパワハラする組織で、なんでそんなひどい上司がまかり通るのかといえば、その上の上の経営者層がろくでなしだからである(ただし、人前に立つ関係で、体裁を取り繕って偽装するのだけはうまい)、という現実の腐敗組織のあるあるがまさに体現されていて、それが毒素のようにじわじわ効いてきて、最終的に悲劇的な終わりになる。   シェルビー(マット・デイモン)も、あまり良い管理者とは言えなくて、自らル・マンに優勝した経験があり、命がけでやる気概のある者でないと勝利できないとわかってるのに、いざ管理職になると、上からの支持を唯々諾々と受け入れて初回のレースではケン・マイルズを外し、最後のレースではやっとケンが仕事に専念できるよう防波堤の役割をするよう、かなり改善するんですけど、最後のいざという決断の時に、自分では何も決断をせずに、上からの支持をケンにすべて伝えた上で、最終決断をケンに丸投げする。   いちおう  「担当者に決断を任せる、という決断をする」  という言い訳をしていて、以前の、担当者に話を聞きもせず決定するのよりは改善しましたが、本来、管理者のやるべき仕事って何かっていうと「決断すること」であり、担当者はその決断に従って全力で問題解決するという役割分担があり、それができない場合はせめて担当者と話し合うべき(特にシェルビーは、どうするのが良いと思うという意見を述べるべき)……ということを何もせずに結局決断を担当に丸投げしていて、現代の価値観だとそういう一番やるべき仕事の決断をせず、丸投げする、仕事しない管理者のことを「土管(俗語)」とか言うんですが、まさに仕事しない無能な上司をやってる。   ただ、当時だとあそこまでの譲歩が限界だったのかな、というのはわからなくもないです(一応後で悔いてはいるし)。   その腐敗しきった組織の中で、記録に残らない最大の功労者のケンの話を掘り起こしたのは、すごいと思って、終わりもあれ以上ないかっちょいい終わりで、良かったです。   いろいろグダグダ書きましたが、組織の話として非常に面白かったということです。
[映画館(字幕)] 8点(2020-01-25 05:39:57)(良:1票)
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