1. ベイブ
《ネタバレ》 観たいと思っていながらなかなか手が届かなかったが、やっと観ることができた! 動物たちの演技は圧巻で、どうやって作ったんだろうと驚くばかり。 しかもボー飼いにはたまらないボーダーコリーが出てくるとあって、動物好きにはたまらない。 一番可愛い時期のボーダーコリーの赤ちゃんがワンさか出てきた日にゃ、ニヤけた顔が止まらないときた。 が、肝心のストーリーは豚が牧羊犬ならぬ牧羊豚になるという突拍子もないもので、これだけ動物を集めたんだからもっとほんわかした感動ストーリーが見たかった。競技会でのシーンも、んん呪文?という感じだし、ラストシーンももう少し考えてほしかったかな。 好きなヤギも端役でしか出てこないし(ヒツジがメインだから仕方ない)、期待が大きすぎただけに残念な気持ちが勝った。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-10-01 20:20:06) |
2. ベニシアさんの四季の庭
《ネタバレ》 ベニシアさんといえば、NHKで「猫のしっぽカエルの手」としてよく放送されていたので知っている人も多いはず。いつもの山崎氏の語りが、この映画ではまったくないので違和感がある。 ふだんの番組では、あまり家族のことやベニシアの過去に立ち入らないので、そういったことに興味がある人にはおすすめ。ガーデニングやハーブのことを詳しく知りたいという人には向いておらず、結局シリーズ人気の延長で作った映画であろう。 後半あたりから、妙に重い話が続く。(ここからネタバレ)娘の重い病気や、夫との離婚や浮気など、これでもかというぐらいのエピソードが続く。興味深いのは、ベニシアがこれらに対して解決を望んでずっと祈っていたというくだり。僭越ながら、おそらく彼女はこれらの問題が自分がまいた種で起きたことをはっきりと認識していないんじゃないだろうか。彼女が飛躍し心の成長を遂げるチャンスはいくらでもあったというのに、だ。彼女のポジティブ思考は、ときには罠となる。後味が悪い映画だった。 ただ編集や映像のクオリティは、さすがNHK。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-03-12 20:22:03)(良:1票) |
3. ベスト・キッド(1984)
《ネタバレ》 そもそもヒョロイなりの主人公がロクに基本もせずに試合でゴツい相手に勝てるわけはないんだが、皆さんそこは分かってらっしゃって、いかに空手道が身を守るための最後の手段かといった基本中の基本を評価していることにまず拍手を送りたい。あの悪巧み顔のコーチの演技っぷりといったらないし、アメリカでスパルタのような極悪指導が違和感なく描かれているのも面白い。 ミヤジ(ここのくだりはややクドイ)師匠の拙い英語での修行のやりとりがこの映画の醍醐味。ところどころで魅せる余韻の効いたシーンは2も健在で、シリーズを通して楽しめる。ヒロインには正直魅力を感じなかったけど、日本人なら一度は見ておいて損はない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-09-16 17:53:42)(良:1票) |
4. ベスト・キッド2
《ネタバレ》 序盤は良かったが、沖縄編になってからやたらとサトウ一味に絡まれすぎてて、見ててウンザリする。 どんだけネチネチ嫌がらせすんだよ。 しかしその中でタムリン・トミタが美しく、優雅。 夕刻どきの茶事で、一言も喋らないのに所作だけで観客を引き込むシーンは素晴らしい。 偽物の沖縄とか、でんでん太鼓とかツッコミどころ満載ではあるけれど、 雰囲気を楽しめればそれでいいのだ。 [DVD(吹替)] 4点(2019-03-17 20:38:05) |
5. ベスト・キッド(2010)
こういうベタなストーリーってなかなか好き。 オリジナルは見ていないので比較はできないけれど、単純に卑怯なまねをされた主人公が強くなって乗り越えるっちゅー王道ですね。 酔拳2で肉体美に見なれたジャッキーが、中年どころか老人っぽくヨレヨレなのもマイナスになってない。 適役の男の子やヒロインの顔が個性的で印象にのこるのも特徴。 まぁ子供向けということもあり滅茶苦茶なところがないでもないが、娯楽として楽しめる。 ここでも、いかにして目に見えない内側の「怖れ」を乗り越えるのか、ということがテーマだ。 なんだかんだで良作と言っていいと思う。 [地上波(吹替)] 7点(2017-06-03 11:12:24) |
6. ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
ペテン師とサギ師ふたりの存在が際立っていて面白い。特にマイケル・ケインのハマリッぷりは、本物の詐欺師出身かと見紛うほど。途中まで6点献上するつもりだったが、ラストのどんでん返しで評価も上昇。良質なコメディ映画だった。ところで、この邦題って損してるのでしょうか?平凡な原題からいって、そうとう考えたんだろうな~と感心していたのですが。たしかに「だまされてリビエラ」は意味不明ですが(笑) [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-18 09:50:47) |
7. ベートーベン
めちゃくちゃ退屈というわけではなく、かといってお腹を抱えるほど楽しいといった映画でもない。きわめて普通。犬好きの人で、家族で見るのにはお勧め。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2005-06-08 19:41:01) |
8. ベルリン・天使の詩
《ネタバレ》 まいったね。天使が見る世界が、こんな不可思議ワールドだったとは。点数は低いけれど、死ぬまでに観たい映画のひとつ。 (2021年12月再鑑賞) 天使が見ている世界がモノクロで台詞しか音がなく、人間が見ている世界が普通のカラーだというアイデアがユニーク。 人の本音が聞こえるというのは実に楽しそうに見えて、実際には耐えがたい苦行のはずなんだが、作品中ではいちいちセリフや表情が軽々しくなくて芸術作品の域に達している。 とはいえ、実際にストーリーがはっきり動き出すのは最後の三分の一なので、2時間をこえる長さからいっても退屈と感じる人は多いかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-03 10:51:16) |
9. ペイチェック 消された記憶
一言でいえば、よくできた映画。洗練され、知的要素が高い。記憶を扱った映画では「メメント」が有名で評価も高いが、この映画も負けてはいない。一見おもちゃやがらくたにしか見えない20のアイテムを使うところがポイント。これがまた、要所要所でうまい具合に働くものだから、見ているほうとしても、分かってはいながらニヤリとしてしまう。もちろんアクションも目を見張るものがある。最後まで目が離せない展開で、この種の「巻き込まれ形サスペンス映画」としては高い評価。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-20 21:44:48) |
10. ベン・ハー(1959)
ベンハーの人生一つを取り上げても重厚な出来だけれど、自分としてはどれだけ最後に救われたとしても、結局失った幸せは戻ってこないという映画は、好きになれない。チャリオットレースのシーンは、一人だけ卑怯な馬車使うなや~とずっと思ってた(TV、日本語吹替版)。 6点(2004-11-10 21:13:55) |
11. 平成狸合戦ぽんぽこ
《ネタバレ》 皆が言うほど説教臭くはないけれど、紛争だとかクーデターとか、ドロドロしていて何か現実的。ジブリアニメはやはり夢を与えてくれる作品でなくっちゃね。でも、中身はよく出来ているので奥が深いといえば深い。どちらかといえば大人向き。かりそめにも毎年見たい映画とはいえない。 (2019年再見)よくもこれだけ詰め込んだわりには、話があっちゃこっちゃいってつまらないので点数が低いのだ。 今改めて見ると、百鬼夜行絵巻などの日本の古典美術の題材など取り入れていてすごく頑張っているのが分かるんだけど、バブル崩壊直後のいまだ浮かれた日本の世相を反映しているのか、飲めや歌えやのばか騒ぎ宴会が繰り返し出てきて呆れること。その元気すらない平成末期の子供たちにはどう映るんでしょうね。 それと声になんか違和感があるのは、落語家をたくさん起用しているせいなのかも。 最後らへんのまとめ方もとっちらかっててあんまり好きじゃない。 [地上波(邦画)] 4点(2004-08-28 10:17:32) |
12. ペイ・フォワード/可能の王国
《ネタバレ》 最後はどうなのか?私は否定的。もし、見るものを感動させるためにそうしたとか、ラストをまとめやすいからとかいった理由であれば、なおさら。これが史実に基づく話であったら、逆に評価できたのに…。せっかく発想は素晴らしいのに、それを活かしきれたエピソードが少なく、中途半端な印象。だったらお前ならどう作る?と言われても思いつかないけれど、もう少し掘り下げても良かったのではないかと。最初のほうに出てきたホームレスの男性の話もあんなもんでいいのかな。でも、期待しないで見るとわりと良い映画かも。 6点(2004-02-03 09:12:51) |