1. ヘブンズ・ドア(2009)
《ネタバレ》 元となったドイツ版は未見ですが、30代の男のコンビが一回り年齢の違う若い男女に変更されたという経緯だけを知っただけでも、日本向けの無難なフォーマット向けに希釈された作品であることは安易に想像できます。まあそこは現時点では私の単なる憶測に過ぎないですが、少なくとも本作からはオリジナルが熱狂的に支持されるパワーというか、胸に訴えかけるようなものを感じとることが出来なかった。死期を宣告された男が「どうせ死ぬのだから関係ネェ!」とやりたい放題やって、散々周囲の人たちに迷惑をかけて死んでいきました。“未来ある若者の死”というテーマを扱っているにも拘らず、そういう風にしか本作を捉えることができなかったのが何とも悲しいやら情けないやら…。しかしああいった所業で果たして彼は無事に天国のドアを叩くことが出来たのか心配です。…だからなのか、「ノッキン・オン」が題名から除かれてしまったのは…。 [DVD(邦画)] 5点(2009-11-26 23:14:46) |