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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  ポテチ 《ネタバレ》 
「ポテチ」というタイトルから見る前はどんな映画なのか想像できなかったのだが、見始めてすぐに引き込まれた。主人公である泥棒・今村忠司(濱田岳)のある秘密をめぐる物語で、今村が健康診断に行った話や尾崎という野球選手に異常に固執しているなどさりげなく伏線を張り巡らし、結末に向かっていくのだが、その伏線の張り方がやはりうまいし、また68分という短い映画だが一切無駄がなく、巧みな構成で濃密な映画になっていて見ごたえはじゅうぶんにあり、面白かった。前半は喜劇色が強く、今村も少し変わった言動をする男という印象なのだが、同時に魅力的でもあり、彼の秘密が明かされたとき、彼の母親(石田えり)に対する思いや、どんな気持ちで尾崎に固執していたかが痛いほど分かって、もう共感せずにはいられなかった。タイトルにもなっているポテチを恋人(木村文乃)と食べるシーンで、今村が間違えて恋人の分に買っていたコンソメ味を食べてしまったにもかかわらず、恋人に交換しなくていいと言われ、思わず泣き出してしまうシーンは見たときに思わず大笑いをしてしまったのだが、最後まで見ると、ここも切なく、見終わってから再見すると印象が最初とは全然違うものになるだろう。(二度見れば良かった。)ほか、前半で今村が言っていたリンゴが木から落ちた話や三角形の内角の和の話も無意味な話に終わらず、ちゃんと映画の中で効いているのがいい。ラストの代打の尾崎が(互いに親子と名乗ることはない実の母親が見ている前で)放つ場外ホームランは、それによって人生の何かが変わるわけではないけれど、でも、主人公たちの人生に希望の光を灯すようなそんな一発であったと思いたい。ぼく自身もこのシーンには元気をもらえたような気がした。
[DVD(邦画)] 8点(2017-05-15 23:17:26)(良:2票)
2.  ボクたちの交換日記 《ネタバレ》 
ウンナン内村が監督(二作目)というのがいちばん不安な面であったが、思ったよりずっと良かった。売れない漫才コンビを主役にしているが、やはり実際にお笑い芸人が監督をすることによって本職の映画監督では出せないようなリアルさが出ているのだと思うし、テレビに出てバカなことしかやってないように見えるお笑い芸人も舞台裏ではいろいろあり、生き残りをかけた競争は想像以上に過酷なのだろうということがひしひしと伝わってくる。それにそんなお笑いに対する内村の思いの熱さも感じることができた。ストーリーはベタながらツボをきちんと抑えていて素直な作りになっていて、見終わった後に爽やかに感動できるのもいいし、もちろん、主演の二人である伊藤淳史と小出恵介もハマっている。しかし、17年後が舞台となる終盤はみんな昔の若いままの姿で、年輪を全く感じさせていないのはマイナスで、とくに小出恵介・長澤まさみ夫妻と川口春奈が親子という設定に無理がありすぎて違和感を感じる。演じる役者を代えるなり特殊メイクで老けさせるなり方法はあったはずなのに残念で、そこだけが気になってしまった。主題歌であるファンモンの「サヨナラじゃない」はけっこう好きなのだが、この映画の雰囲気にはよく合っていたと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2014-05-04 00:41:22)
3.  僕達急行 A列車で行こう
自らも鉄道マニアであるという森田芳光監督が手がけた鉄道をテーマにした映画で、森田監督の遺作でもある作品。出来不出来が極端に激しい監督だけに遺作でちょっと見る前は不安が大きかったが、最初から最後まで安心して見ていられる映画で、なかなか面白かった。同じ趣味を持つ二人の男(松山ケンイチ、瑛太)が出会い、お互い友人となるという言ってしまえばありがちな展開かもしれないが、この二人を通して趣味を持つことの素晴らしさ、その趣味を共有できる友人の存在の素晴らしさをあらためて感じるし、なによりもその趣味を糧にして日々を生きている二人には勇気づけられるものがあり、それだけでもこの映画を見てよかったと思えるし、人間なにか一つでも打ち込める好きな趣味を持っていればどんなことがあっても頑張って生きていけるという森田監督のエールのようなものも感じられた。登場人物すべて鉄道に関する名前がつけられているあたりに森田監督のこだわりが見え、本当にそうとうに鉄道が好きなんだなというのもよく分かる。それだけに自分の趣味をテーマに映画を撮ったという森田監督の喜びがこちらにも伝わってきて、才気は感じないものの、きっと森田監督は楽しみながら撮影していたのだろう。それだけにこれが遺作というのはやっぱり惜しく、ましてや本作の公開を待たずして亡くなってしまったことは監督本人がいちばん悔しかっただろうし、まだまだ作りたい映画があっただろうにと思うと非常に残念に思う。あまり本数は見ていないし、今まで見た10本ほどの映画も出来不出来がかなり激しいのだが、それでも独特の個性があり嫌いにはなれない監督で、61歳という若さでの死が本当に惜しい。もっと長生きしてたくさん映画を作り続けてほしかった。
[DVD(邦画)] 7点(2013-09-10 16:03:56)(良:1票)
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