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1.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
名作「ポセイドン・アドベンチャー」と比較してはいけないのであろう。パニック・アクション・サスペンス娯楽大作として、テンポも良くメリハリも効いており(90年より前の映画と現代の映画の大きな違いはこの点か?、ある種の「間」「間合い」を楽しむ以前の映画に比べ、現代映画は、とにかくスピーディーでコンパクトが良しとされている傾向にあると感じる)、この手の映画特有の「お約束」も存分に取り入れられている(人の生き残り方、恋愛事情、親子愛、どうしようもない男の早期死亡、奮闘するお年寄り、閉所恐怖症等の病気持ちの存在、がんばる子供、etc・・・。この点をリアリティの欠如と言ってしまってはいけない種類の映画)。映像も良くできており、カメラアングル等の撮影もなかなか。見て損はない。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-02 00:29:57)
2.  ホワイト・ライズ 《ネタバレ》 
身近な仲間で二つの一目惚れが重なる可能性自体が天文学的な確率ではあるが、よく練られた脚本であったと思う。しかし、これがハッピーエンドと言えるのか、を考えるとすっきりしない。少なくとも、ウソをついていた女友達と利用されていた男友達は不幸のどん底であろうし、主人公男性=マシューは、その女友達と関係してしまったわけだから、親友である主人公女性=リサも、一概に幸せな再会とは言えないだろう。しかも、空港で無理やり婚約者を出して、思いっきり三行半をつきつけ、脇役まで不幸のどん底にする、このシーンは本当に余分だ。オリジナルを考えても、すっきりしない展開自体が仏映画らしい不透明感を出し、各登場人物の「はかなさ」「せつなさ」を描写するのが魅力なわけだから、ハッピーエンドに持っていくのはどうかと思った。映画全体は地味ながら良い出来だと感じた。回想シーンの導入どころもなかなかであり、また前半部分の伏線もよく練られていて、「めっけもの」の映画ではあった。
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-10 03:44:49)
3.  ホステージ 《ネタバレ》 
マース役の若手男優は、ちょい狂った感じの良い味を出していたと思う。しかし、家の中のバトルは、ほとんど変質者のサイコ・ホラーでしたな。最後は燃えてわめいて死んでいくし。ラストシーンは親子愛がテーマなのであろうが、まったくしっくりこないオチであった。結局は銃弾戦の結果、多勢に無勢でも、ヒーローは死なないってことなんでしょう。
[DVD(吹替)] 3点(2006-03-17 01:55:37)
4.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
マット・デイモンという役者の演技はどうも好きになれないが(ジェリーという映画を見たときは、吐き気がした)、この映画はそれほど悪くないか?影のある役を演じることもできるようになったかもしれないが、表情が画一的で「気取ったボウヤ」の域を出るにはもう一歩か。独との合作らしく、ベルリン→モスクワのロケは、アメリカ&イギリスと一風違い、興味深かった。特に、モスクワは良い味が出てたと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2006-03-12 01:32:13)
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