1. ポルターガイスト(1982)
《ネタバレ》 ホラーというよりは、ホラーファンタジーという感じで、家族愛、絆をクローズアップしていましたので、全体的にはあまり怖くはなかったです。しかし超常現象の描き方が「普段なんとなく怖い、気味が悪い」というような、誰でも経験がある身近な恐怖を描いていたので、その点は印象に残りました。最後の死体が次々と出てくるシーンは唐突で笑いそうになりましたが、一番ゾッとしたシーンは2Fから死者の光が下りてくるところです。うまく言えませんが、神秘的に抽象的に描写することによって「この世のものではない」という説得力を感じました。今でも夜に思い出すと鳥肌が立ちます。 [地上波(吹替)] 8点(2017-08-13 17:51:50) |
2. ポセイドン・アドベンチャー2
《ネタバレ》 昔何度も観たのですが、最近改めて観る機会があったので観直しました。そんなに悪い映画ではないと思います。パート1があまりにも素晴らしかったので、それと比べてしまうと「それを言ったらおしまいよ」って感じになりますが、パニックサスペンス映画としてはそれなりにいいと思います。ただし、後半の打ち合いになってくると、転覆した船の中であることを忘れてしまうというマイナス感がでますが、やはり最後に迫りくる水の恐怖というシーンがあるだけで、パート1にうまく便乗した「その辺のパニック映画」とは違った風格は出ていると思います。ただやはりおすすめはできません。 [DVD(吹替)] 6点(2016-10-08 21:30:46) |
3. 炎の大捜査線
《ネタバレ》 何回も観ていますが結構いい映画だと思います。評価低いですね。ラストの意外性が際立ちますが、それまでの一人一人のエピソード、葛藤など人間模様もちゃんと描いておりすんなり物語に入っていけます。刑罰のシーンも意外に残酷さを控えめにしているので、普通に観れます。この手の映画の刑罰のシーンは、やたらに残酷に描こうとするものですが、これはおとなしいというか、汚くないです。ジミーウォングのからみで、いろいろ言われている映画ですが、映画の中の彼はいい人の役です。これも意外でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2016-02-01 10:13:17) |
4. ポセイドン(2006)
《ネタバレ》 「ポセイドンアドベンチャー」が大好きな自分としては、すごく楽しみにしていた映画です。感想としては「良かった」です。よくリメイクと言われますが、船の転覆というシチュエーションを使っただけで、リメイクではないと思いました。まあ船が転覆して、非難するために上へ上がっていくというストーリーも同じといえば同じですが、このシチュエーションを用いれば、どれも同じような内容になるのではないでしょうか。この映画が良かったことはパニック・サスペンスに的をしぼったからだと思います。前作のように「人間ドラマ」「感動」を入れ込むと「前作意識しすぎ」「同じ路線で前作を超えれる訳がない」という状況は目に見えていたのではないでしょうか。ならば余計なドラマは排除して、サスペンス路線で行こう、ただしもっとリアルに状況を描こう、という意図ではと想像します。 この映画は気軽に何回も観れます。それもこの映画は自分の中でも傑作の部類に入ります。 [DVD(字幕)] 9点(2015-12-19 09:48:40)(良:1票) |
5. 本陣殺人事件
この映画なぜか好きです。時代設定も現代に変更されてるし、金田一の服装、中尾彬さんの金田一という違和感だらけの映画ですが、好きです。映画そのものが丁寧につくってあることと、言い方が変ですが謙虚なところでしょうか。金田一のキャラクターに頼らず、大げさなスプラッターシーンも入れず、地道にストーリーが進んでゆきます。あと、石坂金田一が世に出る前の作品なので、自由なアプローチかつ独自の表現が魅力的で、日本の風情の美しさが非常によく出ています。これはおすすめの映画です。 [DVD(邦画)] 9点(2014-12-23 15:24:16) |
6. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 まるで人生教訓のような映画です。 特に私は、レッド・バトンズの台詞が好きです。「一人でも生きていかねばいけない、悲しみはいずれ時間が解決してくれる」「あきらめて泣くだけなのか!勇気を出しなさい。」のように、役柄が独身のさみしい中年だけに妙に説得力があります。この人が陰のリーダーのような気がします。私がくじけそうになるとよくこの映画を見ます。 この映画を見ると勇気づけられ、自分が一歩成長したかのように思えます。 まさに時代を重ねるごとに成長していく「人間の中の映画」だと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2006-07-08 08:26:31) |