1. 火垂るの墓(1988)
ここのところ、終戦記念日近辺に放映される恒例映画となっていますが、是非毎年続けてもらいたいものです。何度見ても泣けてきます。 戦時中、辛い疎開生活や激しい戦禍を潜り抜け、ようやく現在まで生きてこられた人がいる中で、どれだけの人が清太や節子のように孤独に死んでいったか数知れません。21世紀の現代人がネットのレビューで清太の行動を批判なんて皮肉すぎて笑っちゃいますが、そんな清太の姿からは生きるために必死でもがいている姿がリアルに伝わってきました。 同じく戦争漫画で「はだしのゲン」が有名ですが、「はだしのゲン」の“辛いときも前を向いて”的なメッセージよりも、火垂るの墓の清太の生き様のほうが、戦争映画としてはズシンときます。 [地上波(邦画)] 9点(2009-08-14 23:21:44) |